おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

懲りないサナエさん

2011-05-29 22:54:13 | Weblog
今週は風邪を引いたせいもあって

ずっと調子が悪かった

病院を変えてもお肌のトラブルは改善されないし

精神的にも肉体的にもホントにブルー

来週は少しは良い事あるかしら


サナエさんが土曜日に遊びに来た

「アンタ、さっき某店の面接に行って来たわよ」

聞くと中央線沿線の比較的新しい店だ

そう言えば彼女が当店で働く前に

その町の別の店で働いていたので

そのエリアにはお客さんも居るのだろう

「一応電話では歳は38で

 お銀座の女性の店で働いている

 高めのニューハーフって事にしたの」

お銀座は間違ってないけど

38ってちょっと無理があるんじゃないかしら?

とは思ったが続きを聞いた


「それでさ、其処のボーイみたいのが面接したのよ

 いきなりこう聞くわけよ」

すぐに呼べるお客さんは何組ぐらい居るのか

銀座の何処の店に居たのか

「明らかに私のキャリアを疑っているわけ

 腹が立ったから言ってやったわ

 “面接でいきなりそんな事聞くなんて失礼じゃないの!”」

数十分後に店長らしき男から

「申し訳ないですが今回は縁がなかったと言う事で…」

と連絡があったそうだ


数年前にドキュメンタリー番組で見た歌舞伎町のキャバ

六本木で働いていた女性が

その店の面接を受ける場面をカメラが追っていた

大きな水槽のある豪華な店だ

店長らしき男は彼女に質問した

「今すぐに呼べるお客様は何組くらい居ますか?」

そして彼女は何人かの顧客にケータイで連絡を入れた

その内の誰かと連絡が取れた様で

彼女はそのまま体験入店となった

連絡を入れた客が来る前に場内指名が入る

お嬢様風味のルックスでスタイルも良い彼女は

早速テーブルに付いて接客していた

その後、連絡を入れたかつての顧客が来店


そんな風に即戦力となる場合は稀だろう

しかし店側として欲しいのは

今すぐに客を呼べるキャストだ

長引く不況で夜の蝶たちも生きて行くのに必死

サナエさんが面接を受けた店の言い分は正しい

ギャラが発生する以上

それだけの仕事を期待するのは当然だ

「週に2~3回だけ気楽に働きたいのよ」

と安易な動機で面接を受けたサナエさんは

思いもよらぬ結果に腹を立て

悔しいからと○○○にも電話を入れていた

「すいませ~ん、そちらで働きたいんですけどォ…」

懲りないわ~










 

 





 



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