この年の瀬に悲しい報せが入ってきた
調布のお店からのお客様で
今の店にもよく遊びに来てくれたマーちゃんが
遺体で発見されたと言うのだ
彼女の親友のYちゃんから
衝撃的なメールが届いたのは一昨日だった
「さっき兵庫県警から連絡があったの
マーちゃんの遺体が発見されたって
Hは居なかったんだって…」
Hとはマーちゃんが駆け落ちした相手だ
確か彼の故郷の熊本に2人で住んでたはずなのに…
マーちゃんには夫が居た
しかしアル中の彼女に嫌気が差し
家庭内別居が続いていた
昼間から酒を飲んで夜になると飲み屋を転々
最愛の母親が亡くなってからは更に酷くなった
片脚が義足の彼女は雨の中を歩けなくなり
道路に座りこんでいる所を
親切なタクシー運転手に助けられた事もある
連日行きつけの飲み屋に現れては寂しさを紛らしていた彼女
そこで出会った男性と大人の関係になる事も何度かあり
Hともそんな出会いから始まったのだ
彼はとてもだらしない性格で
マーちゃんには優しかったようだが
傍から見ていると明らかに彼女を利用居ているだけだった
私も何度か忠告したが
Hと一緒に居る事がマーちゃんには心地良かったのだろう
当時は熊本から事あるごとに上京しては
マーちゃんとホテルを泊まり歩いていた
熊本に居る奥さんと別れるから一緒に来てくれと言われ
ノコノコついて行った彼女は
そこで本当に嫌な思いをする事になる
すべては彼の優柔不断でだらしない性格が原因だ
これでマーちゃんも目が覚めるだろうと思われたが
彼女はHに同情して益々離れられなくなった
遂には夫を捨ててHと熊本で住む事に…
マーちゃんの親友のYちゃんは
「私がマーちゃんを熊本に行かせなければ良かった」
そう言って号泣した
マーちゃんが本当に幸せになれるならと
熊本行きを何かとサポートし
自分も何度か現地を訪れている
しかし行く度にマーちゃんは酷い状況になっていた
だからと言ってもう東京に帰る事は出来ない
アル中はどんどんエスカレートして
最後は廃人同様だったそうだ
HはYちゃんにマーちゃんの事を理由に
金銭的な援助を何度も要求し
せしめたお金は自分の飲み代に消えた
マーちゃんは一人で冷たくなっていたそうだ
東京に居る時も何度となく自殺未遂を起こし
救急車で運ばれている
「何で死なせてくれないの
お母さんのところへ行きたい」
酔うとそれが口癖だった
Hに最後の夢を託して全てを捧げたマーちゃん
しかし結末はあまりにも悲しすぎるものとなった
今頃は優しかったお母さんに思い切り甘えているのだろうか
調布のお店からのお客様で
今の店にもよく遊びに来てくれたマーちゃんが
遺体で発見されたと言うのだ
彼女の親友のYちゃんから
衝撃的なメールが届いたのは一昨日だった
「さっき兵庫県警から連絡があったの
マーちゃんの遺体が発見されたって
Hは居なかったんだって…」
Hとはマーちゃんが駆け落ちした相手だ
確か彼の故郷の熊本に2人で住んでたはずなのに…
マーちゃんには夫が居た
しかしアル中の彼女に嫌気が差し
家庭内別居が続いていた
昼間から酒を飲んで夜になると飲み屋を転々
最愛の母親が亡くなってからは更に酷くなった
片脚が義足の彼女は雨の中を歩けなくなり
道路に座りこんでいる所を
親切なタクシー運転手に助けられた事もある
連日行きつけの飲み屋に現れては寂しさを紛らしていた彼女
そこで出会った男性と大人の関係になる事も何度かあり
Hともそんな出会いから始まったのだ
彼はとてもだらしない性格で
マーちゃんには優しかったようだが
傍から見ていると明らかに彼女を利用居ているだけだった
私も何度か忠告したが
Hと一緒に居る事がマーちゃんには心地良かったのだろう
当時は熊本から事あるごとに上京しては
マーちゃんとホテルを泊まり歩いていた
熊本に居る奥さんと別れるから一緒に来てくれと言われ
ノコノコついて行った彼女は
そこで本当に嫌な思いをする事になる
すべては彼の優柔不断でだらしない性格が原因だ
これでマーちゃんも目が覚めるだろうと思われたが
彼女はHに同情して益々離れられなくなった
遂には夫を捨ててHと熊本で住む事に…
マーちゃんの親友のYちゃんは
「私がマーちゃんを熊本に行かせなければ良かった」
そう言って号泣した
マーちゃんが本当に幸せになれるならと
熊本行きを何かとサポートし
自分も何度か現地を訪れている
しかし行く度にマーちゃんは酷い状況になっていた
だからと言ってもう東京に帰る事は出来ない
アル中はどんどんエスカレートして
最後は廃人同様だったそうだ
HはYちゃんにマーちゃんの事を理由に
金銭的な援助を何度も要求し
せしめたお金は自分の飲み代に消えた
マーちゃんは一人で冷たくなっていたそうだ
東京に居る時も何度となく自殺未遂を起こし
救急車で運ばれている
「何で死なせてくれないの
お母さんのところへ行きたい」
酔うとそれが口癖だった
Hに最後の夢を託して全てを捧げたマーちゃん
しかし結末はあまりにも悲しすぎるものとなった
今頃は優しかったお母さんに思い切り甘えているのだろうか