おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

歌舞伎町の映画街

2010-02-06 17:34:01 | Weblog
昨夜は早い時間帯に団体のお客様が重なり

この調子でラストまでと思ったが

世の中そう上手くは行かないものである

深夜2時には全てのお客様がお帰りになって

店内は一気にノーゲスト

ママ自ら店頭でキャッチするも通行人はほぼ皆無

急激な気温の低下で30分も立ってると凍死しそうな寒さだ


いつもならこの後3時過ぎからチラホラお客様が見えるパターンなのだが

近隣のお店の看板は全て消えているし

隣の居酒屋もマスターが欠伸しているのが暖簾越しに見える

「久しぶりにCに行ってみましょ」

Cとは遅くまで開いているショットバーである

映画好きのマスターが一人でやっている

ママに誘われてお客様が切れた時に覗くお店なのだ


ギリギリまでライトを落とした店内に

マスターが一人でボーっと立っていた

こんな夜は何処も同じなのだろう

30代半ばと思しき彼は

店を開ける前に映画を見るのが日課だと言う

しかも新宿まで出て、メジャーからマイナー

洋画・邦画を問わずに見るらしい


このお店には常に最新作のチラシと共に

マスターの映画評を綴ったものが置いてある

この映画評が辛口ながら大変興味深いのである

何を見ようか迷っている時には

その人の好みに合わせてオススメ作品を教えてくれる

昨日はメリル・ストリープの「ジュリー&ジュリア」を大絶賛していた


ところで新宿歌舞伎町の映画街がめっきり寂しくなったと聞いた

○十年前に私がこの界隈の映画館でバイトしていた頃は

ミラノ座をはじめ新宿プラザ、アカデミー、オデヲン座など

十数館の劇場がひしめき合っていた

それが今ではミラノ座だけだと言う

アカデミー、オスカー、オデヲン、グランドオデヲンの4館が入った

東亜会館も昨年で幕を閉じたらしいのだ

やはり老朽化に加え

近隣にリニューアルオープンした新宿ピカデリー

3丁目に出来た新宿バルト9などの最新シネコンに

映画ファンを奪われているのだろう


昔日の面影はファンの胸の中だけに残され

かつてのイメージを一新した町並みは

オールドエイジの足を遠のかせるのだろうか
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする