8時前に起きた地震は怖かった
かなり揺れが長く続いたので「これで終わりかも」と覚悟した
ちょうどレコードを聴きながらヤフオクをチェックしていて
地震を感じてスグは、じきに収まるだろうと
呑気に構えていたのだが
いつもと様子が違うと思った瞬間
まず電源を切らなきゃと思いつつも
そのまま身体は玄関へと移動してドアを開けた
私の部屋は2階なので
兎に角下へ降りられるように逃げ道を確保したのだ
ドアの向こうは既に暮れかかっていたが
夕闇の中、遠くの空に見える雲だけがやけに鮮やかに感じられた
人の声がする
近所の主婦だろうか
私と同じ様に出口を確保したが
一向に収まらない揺れに動揺しているようだ
テレビを点けて数十秒後に地震速報が流れる
当地は震度3だった
遠くは仙台まで揺れたようでマグニチュードは6.9
アキラからも即座にメールが届く
彼も一人暮らしでビビったのだろう
余震がなければ良いが…
風邪はかなり快方に向かっているが
まだ油断できない
今朝も店から帰って来て食事を終えた後
横になって昔の映画を見ていたら爆睡していた
夕方に目覚めると喉の調子はかなり良くなっている
しかし今度は軽いめまいが出て来たのだ
風邪薬の影響なのだろうか
それとも、いつものアレ?
店前でキャッチしていると
たまに見かける感じの良い男の子
「駅前のビルに入ってる居酒屋の者なんですが
こちらはどんなお店なんですか?」
どうやらお客さんに紹介したいらしい
彼はその居酒屋チェーンのチーフマネージャーとの事で
この不景気でも生き残る為には
何かヒントになるものはないかと
近隣を歩き回ったり、同業他店を視察しているのだ
佐藤と名乗る彼はとても誠実で純粋
顔も可愛かったので
ウチの店でもチラシを置いてあげる事にした
早速ママとその店に行ってみた
生憎佐藤ちゃんは休みだったが
店長らしき男っぽい彼が快く2人のオカマを迎え入れた
店は広くてカウンターもあれば
個室風に仕切られたボックスもあって
デートにも最適だ
料理はどちらかと言うと若い人向けかも
翌日、店でオープン前の支度中に
佐藤ちゃんが現れた
「昨日はどうもありがとうございました」
「昨日ママと行ったらアンタ休みだったのね」
「今度お見えになる時は僕に電話を下さい」
こないだ貰った名刺に番号が載っていると言う
そして彼はマッコリを差し出した
「これ、ウチの店で作っているので良かったらどうぞ」
「あら美味しいのよねモッコリ」
「…」
佐藤ちゃん、また行くわね
かなり揺れが長く続いたので「これで終わりかも」と覚悟した
ちょうどレコードを聴きながらヤフオクをチェックしていて
地震を感じてスグは、じきに収まるだろうと
呑気に構えていたのだが
いつもと様子が違うと思った瞬間
まず電源を切らなきゃと思いつつも
そのまま身体は玄関へと移動してドアを開けた
私の部屋は2階なので
兎に角下へ降りられるように逃げ道を確保したのだ
ドアの向こうは既に暮れかかっていたが
夕闇の中、遠くの空に見える雲だけがやけに鮮やかに感じられた
人の声がする
近所の主婦だろうか
私と同じ様に出口を確保したが
一向に収まらない揺れに動揺しているようだ
テレビを点けて数十秒後に地震速報が流れる
当地は震度3だった
遠くは仙台まで揺れたようでマグニチュードは6.9
アキラからも即座にメールが届く
彼も一人暮らしでビビったのだろう
余震がなければ良いが…
風邪はかなり快方に向かっているが
まだ油断できない
今朝も店から帰って来て食事を終えた後
横になって昔の映画を見ていたら爆睡していた
夕方に目覚めると喉の調子はかなり良くなっている
しかし今度は軽いめまいが出て来たのだ
風邪薬の影響なのだろうか
それとも、いつものアレ?
店前でキャッチしていると
たまに見かける感じの良い男の子
「駅前のビルに入ってる居酒屋の者なんですが
こちらはどんなお店なんですか?」
どうやらお客さんに紹介したいらしい
彼はその居酒屋チェーンのチーフマネージャーとの事で
この不景気でも生き残る為には
何かヒントになるものはないかと
近隣を歩き回ったり、同業他店を視察しているのだ
佐藤と名乗る彼はとても誠実で純粋
顔も可愛かったので
ウチの店でもチラシを置いてあげる事にした
早速ママとその店に行ってみた
生憎佐藤ちゃんは休みだったが
店長らしき男っぽい彼が快く2人のオカマを迎え入れた
店は広くてカウンターもあれば
個室風に仕切られたボックスもあって
デートにも最適だ
料理はどちらかと言うと若い人向けかも
翌日、店でオープン前の支度中に
佐藤ちゃんが現れた
「昨日はどうもありがとうございました」
「昨日ママと行ったらアンタ休みだったのね」
「今度お見えになる時は僕に電話を下さい」
こないだ貰った名刺に番号が載っていると言う
そして彼はマッコリを差し出した
「これ、ウチの店で作っているので良かったらどうぞ」
「あら美味しいのよねモッコリ」
「…」
佐藤ちゃん、また行くわね