おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

フタエの糸が取れた

2008-11-18 09:14:35 | Weblog
埋没法でフタエにしてから5年が経過したある日

いつもの様にシャワーを浴びていた

シャンプーをしている時に左手の指が

はずみで目に当たった

勿論、目をつぶっていたので眼球に触れる事はなかった


お風呂から出て出勤の支度をしている時に

何気に鏡を見たら、目の雰囲気がいつもと違っていた

その時は急いでいたので、取り敢えずアパートを出た

店に着いてメイクを始めた時に

やっと片方のマブタが一重に戻ってる事に気付いたのだ

仕方ないのでその日はアイプチを使ってバランスを取った


埋没法はいずれマブタに埋め込んだ糸が取れる

それは個人差があるのでいつかは分からない

一般的には数年の寿命だと言われている

但し、くせがついて糸が取れてもフタエが定着する場合もある

私の場合は残念ながらくせがついてくれなかったのだ

デビュー時の新沼謙治の様なバランスの悪い目元を何とかしたい

でもどこの病院にするかで迷っていた

雑誌の広告はどこも良い事ばかりアピールしている

どうせなら腕の良い先生にお願いしたい

そんな時にやって来たある女性

たまたま私がお相手する事になった


店に来るお客さんの中には美容整形を隠さない人も多く

Yさんもその一人だった

60近い女性だが、有名クリニックでのエピソードを話してくれた

「目の手術をしたんだけど失敗だったのよ

 あまりにも酷い結果に裁判を起こす事にしたの」

「でも手術前に誓約書を書かされるでしょ?」

「そうなの、でも私は医者の不誠実な対応が許せなかったの

 だから毎日の様にクリニックに行って付き纏ってやったわ」

「え~、警察に通報されなかったの?」

「そんな事させないわよ、結局向こうが根負けして

 手術代と僅かの慰謝料を払ってくれたわ」

話半分に聞いていたが、その後大宮にある病院で

とても素晴らしい先生と出会い、再手術を受けて

目はかなり良くなったとの事だ

「アンタもK先生に相談してみなさいよ

 本当に素晴らしいんだから…」

その病院、確かに雑誌にも載っていて

植毛などでかなり技術が優れているようだ

でも私が直したいのはマブタである

しかも私の住んでる所からはかなり遠い


どこか良い病院ないかしらと思っていたら

ある出版社の女性が遊びに来た

「ウチから出した本でこう言うのがあるのよ」

彼女が鞄から取り出したのは

「世界美容外科医名鑑」と言うものだった

日本美容外科学会が勧める医師とその病院を

紹介した内容で

国際美容外科学会の推薦する国外の名医に付いても

触れていた


医者それぞれに得意分野があるらしいが

フタエは何処でも一番ニーズが多い様だ

今回、私は切開法を希望しているので

埋没法が主流の中で切開法の上手な先生を知りたかった

「ぶっちゃけ、どこの病院がオススメなの?」と

その女性に聞いてみた

「この本に掲載されている病院は何処も安心だけど

 私の知り合いの先生を紹介してあげるわよ」

その先生は元々警察病院で執刀していたそうで

「かなりグチャグチャなのもそれなりにしてくれるわよ」

人ごとだと思って言いたい放題だ


ママにワガママを言って整形休暇を貰い

次の日には早速、紹介された病院を訪ねた

小田急線から地下鉄丸の内線に乗り換え、中野坂上に着いた

駅から歩いて10分くらいの古いビルの2階にその病院はあった

季節は初夏、美容整形には適さない時期になっていた

続きはまた明日ね…



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