霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

悪魔は泣くかもしれない4の映像の為に

2008年01月31日 23時51分31秒 | アニメ、ゲーム、映画等
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。私は、ずっと待っていたあのゲーム、PS3発売当初から待ち望んでいたあのゲーム、一月の予定は試験とそのゲーム購入しか決めていなかったあのゲーム、そう、Devil May Cry 4が発売され、近所のカメレオンショップの開店と同時に突撃して買ってきてずーっと廃プレイしておった。まぁそうは言ってもちょっと出かける用事があったから、まだダンテが使えるようになったあたりなのだがな。

尚、当ゲームの霧島家における正式名称は悪魔は泣くかも知れない4である。


んで、とっくの昔に日付変わってるが速報でレビューをしておきたい。と思っていたのだが、映像について書いてたらどんどん脱線して全く関係ない記事が完成した為そのまま掲載する。



さて、悪魔は泣くかもしれない4の映像だが、神である。今までAC4だとか三國無双5だとかエースコンバット6だとかPS3及びXBox360で色々なソフトが出ておる。しかし、エスコン6(人間のポリゴンとメカのポリゴンに著しい差がある)とアイマス(2.5次元だから比較対象にならん)を除けば、次世代ハードの性能を引き出したゲームは今まで存在しなかった。

一応無双5は処理落ちとかしておったが、あれはPS3とかが悪いのではなく主にプログラムとポリゴン担当した奴が悪い。兵隊とか、拡大して見るともはや処理落ちする予感しかしないほどに駄目なポリゴンモデルである。んで、じゃあその重そうなポリゴンは綺麗なのかと言われるとPS時代のゲームよりは綺麗という程度であり、正直、初代真三國無双の雑魚兵の方がまだよくできておる。

話がそれたが、ともあれ。少数の例外を除いて、今まで次世代ハードの力を発揮できるゲームは存在しなかった。だが来た。ついに来た。ストリートファイターの会社にしてバイオハザードの会社であるカプコンがやった。やってくれた。ついにやってくれた。

正直に言おう。



このゲームの為だけに十万もする液晶を買おうと考えた。



何せCRT(ブラウン管な)は画面がちっちゃいし解像度も低い。それにこの平成二十年一月三十一日現在、CRT業界は琵琶湖の底の水死体であり、新型どころか中古の在庫もなくなりつつある状況である。であるから上位機種に買い換えるどころか新型自体が存在せず、故にHDMI出力が使えん。

HDMIというのは何かと言うと、今まで諸君はビデオやらゲームやらを黄色白赤の三色コードやらS端子出力やらをテレビ(もしくはパソコンの画面)に挿しておったろう。ゲームがこういう絵を描けという命令を出して、その命令を黄色コードがテレビに伝えておったのだ。映像や音の情報を送るのが三色コードだった訳である。

そういう電線の最高品質規格がHDMIなのだ。故に、黄色コードやらS端子やらでしか絵を出力できないCRTでは最高の映像を楽しめないのだ。何せ液晶しか売ってないからな。よって、新しい画面もしくはテレビを買う場合、液晶を買わざるを得ない。液晶を買わねば、悪魔は泣くかもしれない4の映像美を堪能する事はできないのだ。


ところが、実はこの液晶というのがかなりの曲者なのだ。CRTと液晶、どちらが優秀かと問われたならば、大抵の人は液晶のが優れていると答えるだろう。ところが、技術的にはCRTの方が断然優秀なのである。とは言えそれはあくまで技術的にはの話であって、現実世界で使うとなると電気は食うし、熱は出るし…と言うか、画面を大きくすると果てしなくデカく重くなっていく問題があり、大画面となると液晶が有利なのだ。

しかし、さっきも言った通り液晶は技術的には劣っておる。どういう風に劣っておるかというと、動画が汚い。画面が激しく動くシーンにとても弱いのだ。サッカーの試合やら映画の乱戦シーンやらだと、動く絵に弱い液晶の弱点がモロに出てしまってきたなーい絵になってしまう訳である。しかもこの弱点は液晶というものの本質的な部分が原因である為、根本的な解決は不可能なのだ。

とは言え、技術も進歩して研究も進み、あの手この手で動画を綺麗に表示する(逆に言えば汚い絵を誤魔化して綺麗だと錯覚させる)方法が色々と開発されておる。実際のところ、TV番組を見るだとか映画を見るだとかならば、とある裏技によってCRTに優るとも劣らない綺麗な映像を提供できる。


で、その裏技が問題になってくるのである。どんな裏技かというとだな…液晶は動く絵に弱い。これは前言った通りだ。液晶の本質的な部分が汚く映すことしかできんのだな。特にそれがリアルタイム処理だと。

そこで頭のいい人は思いついた。液晶テレビの中にCPUを仕込み、ビデオやらゲーム機から送られてくる映像情報を一度そのCPUで処理させて最適化し、より綺麗な映像として映す…というものである。

まぁ突然言われても何のこっちゃわからんだろうが、要はデカいパンを食べる時そのまま丸呑みするより口の中で噛んでから飲み込む方が楽、というのと同じ原理だ。パンという映像をそのまま胃に落とすより、間に緩衝地帯を設けてから胃に落とした方が綺麗、という話だ。

で、大体20フレームぐらい、秒でいうと0.2か0.3秒ぐらい描画が遅れるのだ。まぁ遅れるとは言っても、リモコンで局番変えた時やビデオの再生ボタンを押した時、実際にボタンを押してから0.2秒遅れて反応が返ってきても何の問題もない。

そう、問題ないのだ。TV番組とかビデオなら何の問題もない。


ところが、悪魔は(略)4はアクションゲームである。一秒に一回どころか一秒に三回ぐらいボタンを押す場合すらある。故に、色々な不具合が出る。例えば、敵の攻撃を緊急回避でかわそうとしたとする。で、ドンピシャリのタイミングでボタンを押した。ところが、その操作を液晶テレビが噛み砕いてから反映する為、ボタンを押してから実際に回避動作を開始するまでに0.2秒ぐらいかかる。で、結果、回避動作もしないで棒立ちしてるダンテやネロが吹っ飛ばされる訳である。

何せこのゲーム、やりはじめの頃はあんまり関係ないが、やりこみはじめると秒単位どころかフレーム単位で操作する必要がある。まぁ、とは言ってもフレームというのが何なのかを理解する必要はない。要は、1秒=60フレームという話だ。

例えばあのゲームのジャンプは出がかりの20フレームに無敵判定がついている。敵の攻撃が当たらなくなるのだ。よって、どうしてもかわせない攻撃がきた場合、あのゲームではジャンプが正解である。ジャンプの無敵判定で無理矢理回避した事にしてしまうのだな。

ジャンプの無敵判定はシリーズ通してお馴染みだが、他にも色々ある。3のスティンガー(突進突き)は一見すると前進&突き→吹き飛ばしという一段技だが、実は二段技なのだ。突きが当たってから3フレーム待ってようやく敵が吹っ飛ぶ。故に、突きから吹き飛ばしに派生させず(つまりキャンセルして)別の技に繋げる事が可能だった。

いかに時間との戦いであるかが判るだろう。0.2秒(=12フレーム)も遅延されたら死亡以外の何者でもない。アクション以外にも、例えばビートマニア家庭版だったら正確に叩けば叩くほどBADしか出なくなる訳だ。一応、このシステムの解除は可能なのだが、それでも反応速度はCRTに劣る。動く絵だと残像が出たりもする。それが宿命なのだ。


まぁそういう訳で、悪(略)4の映像美を液晶大画面で見たいのは山々なのだが、高級CRTテレビが我が家にある私はどうするか悩んでおるのだ。22型ぐらいの画面を買ってパソコンと共有しようと思っているのだが、さりとて何年かの間に地上波は絶滅する訳で。私はテレビなんぞ見ないからいいが、特に歳食った親戚が来た時テレビが見れないのは困るとか色々あって、悩んでいるのだ。

まぁ、あk(略)4の全てを体感するには大画面液晶以外にも5.1chとか色々揃えないといけないものはいくらでもある訳で、まー、その、なんだ。






貧乏人乙。