◆『ブッダの瞑想法』地橋秀雄(春秋社、2006年)
昨日までのところが改まったレビューだとすれば、ここからはとりとめもない感想のような形になる。序章は「瞑想でどんな効果が得られるか」として「能力開発系」「経験事象の変化系」「心の変化系」それぞれの効果が解説されている。これらはいわゆる「方便」として正しいヴィパッサナー瞑想への導入にあたる部分であろう。
能力開発系の効果の第一に、頭がよくなるというのが挙げられている。これに関して私の経験を少し語る。私は文章を書くのはあまり苦にならないが、話すことはあまり得意ではなかった。若いときから何十年そう感じていたが、ここ数年で変化があった。以前に比較すればずいぶんと滑らかに話すことができるようになったのである。
理由はよく分からない。ヴィパッサナー瞑想と関係があるとは言いきれない。感じとしては、以前は正しい言い回しとか、適確な用語とかを意識し過ぎていたのが、あまりそういうことにこだわらなくなったということである。次にどんな言葉や表現が出てくるかを自分でコントロールしなくなったとも言える。あまり意識せずに適確な言葉、うまい表現が出てくるとも言える。
次に経験事象の変化系でいえば、これは大きなものがあると感じる。瞑想によって個人の内部に変化が起きるだけでなく、周囲の環境にも変化が現れるということだが、とくに職場でのここ数年の、自分と周囲のあり方にそれを感じる。非常にスムーズに、ありうべき方向に進んできたという感じが強い。その一例が、先日も触れた、教育相談体制の件だ。とてもよい方向に展開している。
心の変化系については、瞑想合宿レポートなどに詳しく触れてきたが、50歳台後半になって、大きく変化していくことが可能だとすれば、それはやはりヴィパッサナー瞑想のおかげだろう。
昨日までのところが改まったレビューだとすれば、ここからはとりとめもない感想のような形になる。序章は「瞑想でどんな効果が得られるか」として「能力開発系」「経験事象の変化系」「心の変化系」それぞれの効果が解説されている。これらはいわゆる「方便」として正しいヴィパッサナー瞑想への導入にあたる部分であろう。
能力開発系の効果の第一に、頭がよくなるというのが挙げられている。これに関して私の経験を少し語る。私は文章を書くのはあまり苦にならないが、話すことはあまり得意ではなかった。若いときから何十年そう感じていたが、ここ数年で変化があった。以前に比較すればずいぶんと滑らかに話すことができるようになったのである。
理由はよく分からない。ヴィパッサナー瞑想と関係があるとは言いきれない。感じとしては、以前は正しい言い回しとか、適確な用語とかを意識し過ぎていたのが、あまりそういうことにこだわらなくなったということである。次にどんな言葉や表現が出てくるかを自分でコントロールしなくなったとも言える。あまり意識せずに適確な言葉、うまい表現が出てくるとも言える。
次に経験事象の変化系でいえば、これは大きなものがあると感じる。瞑想によって個人の内部に変化が起きるだけでなく、周囲の環境にも変化が現れるということだが、とくに職場でのここ数年の、自分と周囲のあり方にそれを感じる。非常にスムーズに、ありうべき方向に進んできたという感じが強い。その一例が、先日も触れた、教育相談体制の件だ。とてもよい方向に展開している。
心の変化系については、瞑想合宿レポートなどに詳しく触れてきたが、50歳台後半になって、大きく変化していくことが可能だとすれば、それはやはりヴィパッサナー瞑想のおかげだろう。