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俺の翼に乗らないか?

スターフォックスの一ファンのブログ

アッシュのこと

2016年01月29日 21時29分29秒 | 考察
 アッシュ・ボウマンが『スターフォックスに憧れる、コーネリア軍のパイロット』になれたことって奇跡だよね?
 これまで深く考えてこなかったけど。

 まず、アンドルフの存命中は、アンドルフが接触を図る可能性から、コーネリア軍の監視下に置かれていたはず。アッシュ本人も、両親も。
 それはアンドルフの死後も、形を変えて続いただろう。アンドルフ軍の残党が彼を利用する可能性だってあるんだから。

 加えて、いわれなき差別。
 筋違いの怨嗟。
 恐怖と嫌悪。
 怪物を見るまなざし。

 この状況で多感な時期を過ごして、精神が歪まないほうが異常に思える。

 他人に対する憎悪を鋼鉄の意志で覆い隠して、明るい自分を演じている……とは思いたくないし、無理があると思う。
 他人はアホじゃない。心の底に憎悪を燃やしているとしたら、間違いなく見破られる。

 スターフォックスへの純粋なあこがれが、アッシュを救ったんだと思いたい。

 ちょうど、この現実世界で19年くらい前、ニンテンドウ64で『スターフォックス64』を遊んだ沢山の人間が、素直な心でフォックス達に憧れたように。

 憎悪に身を投じて生きるより、自由に空を駆ける戦士たちに魅かれる自分のままで生きることを選択したんだと思いたい。

 彼らが祖父の敵であることも忘れるくらいの、恋にも似た胸の高鳴りとときめきが、憎悪を溶かす。


 ……その彼が、やがて再び皇帝を名乗り、宇宙の脅威となる未来もあるわけだけれど……。それはまた、別の物語。

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