可動橋と呼ばれる橋には、昇開橋(このブログでも取り上げた、筑後川昇開橋のように橋が上がり、船を通す空間を作る)、旋回橋(このブログでも取り上げた、天の橋立の廻旋橋のように回転して船の通る水路を作る)、そして桁が跳ね上がり、船を通す、跳開橋が有ります。重要文化財に指定されている長浜大橋は跳開橋です。その橋は長浜商店街の奥に有りました。
全景は、トップの写真です。
バスチュール式可動橋というそうです。5径間のトラスと可動部桁、対重径間桁の7径間の端です。橋長は232.3m、幅員は5.5mです。
1935年(昭和10年)の8月に完成しています。約54tの可動部桁をスムーズに動かすため、82tものカウンタウェイトを橋の上に載せているそうです。
その作業室部分です。
2000年(平成12年)にこの作業室の更新に合わせ、電気モーターを含めた可動部を更新したそうです。
跳ね上がる根元の部分です。
跳ね上がる先の部分です。
説明版が設置されていました。
長浜大橋は、現在、通る船はいないのですが、毎週日曜日、観光と点検で、今でも桁を持ち上げています。戦前の跳開橋で、可動するのは、3橋しか無いそうです。他の2橋は鉄道橋であり、道路橋は長浜大橋だけのようです。