2月以来となる、しばらくぶりの北国の知恵です。
今回は砂箱についてです。
この時期になると札幌市内にはトップの写真のような砂箱が、市内のあちこちに設置されます。
トップの写真は歩行者用の砂箱です。札幌市中心部の道路は、碁盤の目に配置されており、ほぼその交差点毎に設置されます。
中には、滑り止め用の砂が詰められています。1kgの袋です。
この砂を取り出し、誰でも自由に散布することができます。札幌内の歩道のつるつるはかなり手強いです。
何せ、日中の気温が下の写真のような日も多いですから、当然です。
滑らない靴を選び、注意して歩いていても、転倒します。私も年に何回かは転びます。過去には酔っ払って帰る途中、転倒して、足首を捻挫し、3日間、会社を休んだこともあります。
甘く見てはいけません。つるつる路面の歩道に砂を撒いたのが、下の写真です。
自分の為、後からそこを通る人の為、滑る箇所には、砂箱から袋を取り出し、砂を撒く必要があります。
最近では、コロバーズボトルと命名された、ペットボトルに砂が入れられたものが砂箱に収められている所もあります。
歩道用だけではなく、車道用の砂箱も設置されています。常設されたものも有りますが、下の写真のような臨時のものも設置されます。
私の家の近所に設置された砂箱です。そこは、南側にビルが建つ、信号のある交差点の手前で、緩い坂となっており、かなり滑る所です。いつも、タイヤがシュルシュルと音を立て、空回りします。
3kgの砂が入っています。イメージキャラクターはスコップ君と言います。
滑り止め用の砂は、実際には砂では無く、砕石です。
7号砕石と言う粒の小さな砕石です。舗装に使うアスファルト合材を製造するときに使われるものです。砂より、こちらの方が滑り止め効果が高いのだそうです。
札幌市では、車道・歩道とも滑り止め用の砂の機械による散布を行っています。しかし、それだけでは、充分ではありません。予算的にも、行政が対応するには限界があります。
北国では、市民の協力がなければ、冬の凍結した、つるつる路面となった道を克服することができません。