日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

江崎グリコの毒入り中国製ポッキーを食べる子供たち

2008-10-13 | 日本・日系企業
 今日は妻と息子を連れて大寧霊石公園というところに行ってきました。この公園は、結婚写真の撮影場所として有名で、恥ずかしながら私たちも結婚する時には中国式の結婚写真集(中国と韓国では当然のように作成する、二人で綺麗な服を着たり、色々ポーズをとって撮影する、日本人的には相当に恥ずかしいものです)をここでとってもらいました。ということで4年ぶりなのですが、上海には珍しく大きな公園で、人工かもしれませんが自然も残され、かつ子供用の遊具も豊富にある所で非常に気に入りました。

 それはそれとして、私の家からは地下鉄で行くのですが、2号線で人民広場に出て、そこで1号線に乗り換えて上海雑技団で有名な上海馬劇城駅で降りる事になります。その2号線と1号線でたまたまでしょうが私たちの目の前にいた子供がグリコのポッキーを食べていました。2号線の子は家の息子と同じくらい、1号線の子は小学校低学年か幼稚園生でしょうか。身なりからすると所謂外地人(上海に出稼ぎに来ている地方出身者)で、所得レベルは低いはずです。ポッキーは当地では4-5元(60円から80円)ですから、私たちや上海のホワイトカラーにとっては高いものではありません、彼らにとっては500-1000円のお菓子を買ってあげた感じでしょうか。まぁ日本でも少々高額なケーキを子供に与える程度のイメージですね。
 そして、彼らはまず英語と触れる機会は無いでしょう、インターネットも使った事も無いと思います。香港や日本で既に毒入りと報道されているお菓子が、今も堂々と中国国内では販売されている事なんて知る予知もありません。彼らに伝えるべきか否かを妻と話し、結局伝えませんでしたが、おいしそうにポッキーを食べている息子と同じ世代の子供たちを見ていると正直胸がいたくなりますし、正直怒りを超えて憤り感じます。

 グリコ本社は、汚染された商品は日本では販売されていないと報道しています。そして中国国内で、メラミン入りと香港で報道されてその他の企業、リプトン、ネッスルの商品も依然小売での販売は継続されています。中国政府の思惑があるから、継続しているのならやむをえないのでしょうが、そうじゃないなら、一旦撤去しろよ、日本の恥さらし、と怒鳴りたいです。




【香港=吉田健一】中国製乳製品への有害物質メラミン混入事件で、香港政府は30日、中国本土で製造されたグリコの「ポッキー」から、基準値の約17倍のメラミンが検出されたと発表した。 また、同政府は同日、欧州を拠点とする食品・家庭用品大手のユニリーバ社から、リプトンのインスタントミルクティーからメラミンが検出されたとの通報を受けた。 香港政府は基準値を超すメラミンが検出された商品の販売停止と回収を..

10/1に報道されている記事です。
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