日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

モルガンスタンレーと中国企業の口論

2011-04-24 | 中国EC事情・淘宝
 東京三菱UFJ銀行がモルガンスタンレーを連結対象にするって話ですが、中国では先日ナスダックに株式公開した中国EC企業当当網とモルスタの中国法人の営業マンとの間で激しい口論が行われているようです。それがなんとシナブログ出や茶っているものですから、まぁ、公衆の面前で言い合いしいている様なもんですね。

 同じようなトラブルは日本でもあるはずですが、こんなのをブログで皆が見れる形ですすなんてのが中国だな。内情暴露に近いところもあり、東京三菱がこんな連中マネジメントできるのだろうか?


 ブログの言い合いを元に雑誌記者が当当網の李社長にインタビューしていますが、李さんは、
・モルスタは意図的に公開株式価格を引き下げた。
・モルスタのアナリストは、当当網の株式があがるという分析をして投資家をあおる。
・モルスタは参加にヘッジファンドとかをもっていて、安値で引き受けた株を高値で売却し大もうけできる。
 結局投資銀行は、病院と薬屋さん、医療機器製造業者を全部抱えているような物で何でもできる。

 こんないい加減な世界はないし中国企業にとってよくない、と語っています。


http://news.ichinastock.com/a/1303288296709.html 


でまぁ、この記事にリンクしている元記事の英訳見ると、いやいや之がまたという感じです。
 
 IPO時点で1200億円のマーケットキャップだったんですが、当日にその倍の株価になったことが李さんの不満の下のようです。で、モルスタは公開株価を意図的に下げて自分らが儲けやがったというニュアンスなんですが。

 一方モルスタの営業マンは、李さんは唯のジゴロで、嫁の関係(政府高官の娘なのかもしれませんね)のお陰で公開できたんだろう。バイアグラでも飲んで夜奥さんを満足させてろよ、なんて発言までしています。

 また、がたがた言うならアメリカで上場しないで中国でして見ろよ、その度胸は無いだろうとまで発言していますね。

 英語ですけど今日ある方は見てください、面白いですよ。


http://news.ichinastock.com/a/1295176283787.html


 中国ECの最初の上場企業マックリーンは上場直後に粉飾決算がばれましたけど、どうせ当当網も同じだと思うんです。というか中国企業で海外に株式公開している企業の多くは、粉飾とまでは言わないまでも都合の悪い部分は隠しているほうが当たり前で、日本的なコンプライアンスなんていったら、まぁ株式公開できる会社なんて多分無いんじゃなかろうか。


 その辺、コンプライアンス発祥の地アメリカのほうが緩いみたいですね。日本じゃ証券会社も独自の審査機能を持っていますが、役割はどちらかというと取り締まり側。アメリカは実務経験が無いので正しくないかもしれませんが、取り締まり側を騙す側(法のすれすれの線を歩くという意味で)という気がします。

 そういう背景考えると、邦銀の中でも保守的な東京三菱UFJがモルスタを連結対称にするのって、実はものすごいリスクを抱え込むんじゃないかと心配しちゃいます。野村とメリルの関係もそうかもしれませんけど、野村は元が結構えげつないですから銀行よりは柔軟でしょうから。

 でも、モルスタ非難の記事なんですけど、当当網の実態がうかがえますね。


 で。。タオバオ店舗そのままじゃ株式公開なんて無理でしょうが、工夫をすれば投資を受けれる(日本からじゃないです)。で投資を受けて香港に株式公開するって事が僕らに可能だったとして、僕なんかやっぱジゴロと言われるんだろうな。。


 困るな、奥さん最近満足させていないし。。。

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