日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

日中ECサイトの方、中国向け物流に関する支援業務について

2011-05-27 | 中国EC事情・淘宝
 僕らも、タオバオに店舗を立ち上げてしばらくは、日本からEMS,SAL等の国際郵便で上海に荷物を送っていました。私自身が大阪から鑑真号に載って20箱ほどの荷物と一緒に3日かけて上海に帰ったこともあります。この辺はまた別途ご紹介しますが、日本から中国に向けての物流に関して、お役にたつこともあるかと思いご紹介します。


 中国向けの流通においては、様々な特殊な通関方法で輸入されているのが実態です。私が様々なお取引先に聞く限り、日本企業以外の企業は、韓国から山東半島、香港から広東省各地、ベトナム経由、ロシア経由、別な名目にして中国本土の港あて、と様々な方法で関税や増値税(消費税みたいなもの)を逃れています。中国政府側も近年取締りを強化していますが、どうもイタチごっこのような形でこのようなルートが残っており、コストアップしているだけであとは変わらないなぁというのが現状と思います。


 以前某社が香港経由の業務を行っており、ヤフーやアリババ、ネットプライスさんなどの上場企業が使われていましたし、今でも日本から上海までの航空便に関してはアパレル関係を中心に実質的に似たような事をされています。中国の現場ではそうしないと売れる価格にならないのでやむを無いのですよね。

 規制の流れとしては、

 1昨年春頃より国際郵便に対しチェックが入るようになった

 昨年6月にゴミ名目のコンテナに対する検査が厳しくなった。

 昨年7月に中国税関の通達により香港からシンセンへの荷物の持ち込みが厳しくなった。

 昨年9月より国際郵便その他個人輸入に対しての免税枠の引き下げがなされた。

 今年3月より日本の食品に対する放射能関連の検査が厳しくなった。

 などなどで日本から中国向けの輸出に関しては、日中EC業者様すべてが甚大なる影響を受けた様に聞いています。

 一方、僕らもこういう改正の影響を常に受けており、様々なルートやバックアッププランをとって今まで事業を進めていましたが、逆に昨年から中国企業の依頼を受けて、中古機械、小型船舶、半導体、食品などの輸入のお手伝いをしてきました。

 現実には小形の荷物の場合には、今でも郵便で行けますし、某社様の上海までの航空便でも品種によりますが、それほど影響は受けていないとも伺います。(デジカメなんかはサンプルでもアウトみたいですよね)。


 で、これはもしニーズがあるならということになりますが、ご希望の方がいらっしゃれば僕らで対応いたします(できないものも当然あると思います)。

 下記リンクにに大体の金額を記載しておりますが、商品、価格、各小口梱包の大きさ・重量を元に個別お見積もりさせていただきます。

 まぁ、あまり大ぴらに宣伝するような業務でもなく、手広くやる意志もありませんが、ご興味のある方は以下のサイトをご覧ください。5-10%もものがなくなるなんてことは経験上ありませんので、某社さんのようにその分を織り込んだ値段にはしていません。

http://scy0.com/buturyu
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