日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国企業をどんどんアメリカに上場させて訴訟を起そう

2011-04-25 | 中国EC事情・淘宝
 昨日紹介した中国EC大手の当当網ですが、知的所有権違反で訴訟を起されているとの事。

 Chunfeng 芸術文学出版社が、当当網で販売されている12冊の書籍が海賊版という理由で訴訟を起したと言う話があり、当当網の社長はインタビューでそれを否定したとの事。
http://news.ichinastock.com/a/1300935549865.html

 当当網は、元々中国のアマゾンを志向していた企業で、主な商品は書籍とDVD等のメディアです。事業拡大に伴いアパレルとか様々な商品も手がけ総合ショップ化しています。

 さて、中国でも最近は知財に多少は厳しくなってきているからでしょう、以前はカルフールの店頭で見かけたレゴの海賊版の玩具は今は店頭にありませんし、ナイキやアジダスのも問題が指摘されてから店頭には置かれなくなったように思います。トイザラスも同じですね。


 しかし、未だに中国の大手スーパーに行くと海賊版玩具がおいてあり、昨日息子連れて行ったところでもタカラトミーのプラレールを模した海賊版玩具がしっかり売られていました。

 見ている商品の範囲が狭いのですが、他にも沢山海賊版が売られていると思います。

 そしてEC。地震の影響でストップしていますが、近々ご紹介するサイトを見れば直ぐにわかりますが、中国EC企業(タオバオではなく独立サイト。タオバオでも企業が参加するタオバオモール)の扱い商品には海賊版を含め問題のあるものが山ほどあります。


 知的所有権に関しては、中国国内は掛け声だけは厳しくしていますが、未だに取り締まりは緩々です。

 でもどうでしょう。中国国内で訴訟しても、訴訟に勝ててもペナルティは低く、かつ裁判所の強制執行権が弱い為に実際にお金を回収することは非常に困難なんです。唯もし、これがアメリカに株式公開している企業なら?香港でもアメリカほどじゃないけど大陸よりはマシでは?


 海外に株式公開している中国企業を狙い打ちにして訴訟を起していけば、多少は回収できないかな。


 甘いかな。アメリカじゃ弁護士費用が高すぎて逆にロスが発生するか。。

 なんかやられたい放題になっているので、対抗策を編み出したいんですけど。
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2 コメント

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ふむふむ (投機家D)
2011-04-25 19:06:30
初めまして^^

投機してるものです。

最近、米に上場してる中国企業が多いなーと
思っていましたが、訴訟が目的でしたかw

中国企業も狩り取りの時期がきてるっぽいですね。

もし、人民元が自由に取引できるようになると
初めは人民元安に少し進んでも、人民元高に爆
進しますよ。。。20年くらいw
中国政府は今まで、為替操作して人民元安を誘導してたので、そのつけがかなり大きくなってますからね。通貨の価値ってのはどっちかっていうと、国の貯金の多さや借金の無さとかも重要なのです。なので、日本と同じ道を逝くことになるかもしれません。人口の減り方も日本と同じになってます。。。
中国は、早いところ内需拡大しないと輸出企業ボロボロになるかもしれません。もう~人民元安を維持できなくなってきてるかもしれません。

米の投資機関や大物個人投資家が「人民元以外いい投資先はありません。みんな人民元を買うこと勧めます」「今は中国株より人民元に投資勧めます」みたいなことを言いはじめてますからwもう、、、日本の二の舞になりそう。

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はは (うし)
2011-04-26 00:11:00
 コメントありがとうございます。事務ロジャースとかも中国強気に発言していますね。
 でも、20年は続かないでしょう。せいぜい10年じゃないでしょうか。

 良いところでもあるのですが、何に付け80%主義。コピー優位という社会は変わりそうも無いですし。

 刈り取りの時期は正解だと個人的には思います。日本の先行きがあまりに暗いから今はまだ中国ですけど、長期的な絵はこれまた描きにくい国です。
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