日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

上海はバンコック以下。。。

2009-05-18 | 上海ライフ・子育て
 土曜日に、日本から初めて上海に来た知人を案内をしたのですが。。

「空気が凄い悪いですね。息苦しいです」との事。ワイハイ中路と浦東の高層ビル街でのことなのですが、砂埃が凄かったのが原因のようで、その後南京西路とか古北の当りにいくと、其処まで酷くはなかったそうです。

 上海の空気の汚染度は東京の6倍と聞いたことがあります。でも、町中いたるところで工事をしていますし、北京とことなり黄砂の影響は無いのでしょうけど場所によって砂埃は確かに酷くて私自身も辟易する事があります。

 彼女は最近バンコックに旅行で行ったそうですが、バンコックのほうが結構最先端の町に近くなっているそうです。ビジネス関係も欧米型にかなり近くなっているとの話で、広告関連では相当進んでいるそうです。そういう観点からすると、上海の町で英語が全然通じないのに違和感を強く持ったみたいですね。

 アジア各国を回って思うのですが、韓国は日本語か英語ができる人が非常に多い。フィリピンやマレーシア、シンガポール、香港は元々植民地ですので大学教育そのものが英語で行われる。よって日本人の接するビジネスマンは基本的に英語ができて当たりまえ。大学生でもできますね。

 タイは、実は良く知らないのです。20台の頃友人達がヒマラヤに行ってバンコックでトランジットして帰ってきますので、どちらかというと下世話な話が多く、最近もバンコックの交通渋滞は世界最悪と聞いていましたので、さほどの良いイメージは持っていませんでした。

 さて、確かに東南アジア諸国に比べて中国は独自路線を取っている事もあり、国際化とか英語化という意味では相当に遅れているかもしれません。もちろんホワイトカラーは相当英語のできる人も多く居ますし、発音という意味では日本人より遥かに綺麗でしょう(中国語の発音域が日本語より遥かに多いですから、日本人より相当に有利です)。

 町の綺麗さという意味において、既に日本以上の先進国といってもおかしくないシンガポールはともかく、マレーシアのクアラルンプールも2回訪問しただけですが綺麗な町というイメージが有ります。まぁ、上海はマニラよりは数段良い、ソウルとは似たようなものか、ソウルの方が砂埃が此処まで酷くないかなという感じ。香港は香港島南の綺麗なところを除けば上海とほぼ同じ。というのが個人的な印象なんですけど、今のバンコックってどうなんでしょう?

 さて、彼女曰く、ようやく今年になってkら多くの企業が日本の市場の将来性に不安を抱き中国に進出する事を本気で考え出したそうです。

 遅すぎるよ、、、とも思います。既に日本のナショナルブランド、世界中のブランドが当地に入って激しい競争を繰り広げています。完全な後発となって今更どうやって戦っていくのか。。

 私個人のビジネスチャンスという意味では、日本側が本気で中国市場に取り組むという方針転換は歓迎する処です。そして、それが目的で先ずネットで日本製品を販売するところから始めました。ネットだけでなくリアルや、広告戦略、人事を含むマネジメントまでも含めてどうやって日本の中堅企業が中国で物を販売していけるのか、その仕組みを作ってみたいというのが理想です(できるかどうかはわかりませんが)。

 現在、中国以外のアジア諸国の所得水準、日本製品の購買対象顧客数等については私は認識を持っていません。でもナショナルブランド以外の方が今後アジア市場を狙う場合、今の段階では中国ではないかもしれません。

 タイも人口は8千万人くらい居ます。マレーシアは平均所得は中国以上でしょう。インドネシアは治安は不安定ですが資源を持ち人口も多い。ベトナムやフィリピンはちょっと市場が小さすぎるかもしれない。インドは文化が違いすぎる。タイもマレーシア(華僑除く)も比較的親日の国ですので、日本企業や日本人である事は、中国と異なり不利になることは無いでしょう。秘かに韓国も日本嫌いとは言いますが文化が似ているだけに、実は日本の物は結構好きですし、なれれば中国人より韓国人の方が親しくなりやすいと思います。

 アジアの中心市場は中国かもしれませんけど、中国のみに拘る必要は無いとも思います。唯、元植民地各国は、元宗主国の文化の影響を受けており、そちらへの憧れが強いという認識ももちましたので、一概には言えないです。また、経済は中国系(華僑)が占めている事例も多い。自分で行ってよく調べる以外には答えは出ないと思いますけど。。
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