中国近代史関連の本をここの所読んでたのだけど、清朝の末では99%が文盲と書いてあった。それは幾らなんでも酷いのではないかと思って検索していたところ、華中師範大学の修士論文によれば、中華民国時代に80-90%が文盲だったそうだ(正確な数字は無いのだろう、概ね80%という数字を使っている時が多い)。学校教育が清末1900年代に入って始められているので、そこである程度の所得層の就学によりかなり改善したのではないだろうか。それ以前に関しては、本当に1-5%程度しか字を知らなかったのだろう。
1920年代の文盲率は、日本は0.9%。スイス、スウェ-デンには負けているがアメリカの4.3%よりよい。ソ連は43%、メキシコ62%、ブラジル70%、インド・エジプト・南アフリカが90%なので、中国は一部の教育が進んだ民国時代もせいぜいその辺だった。
中国らしいのが修士論文なのに民国時代の文盲率の低さを徹底的に非難し、共産革命後の大幅な改善を指摘している。当時の大陸内の混乱を考えればやむを得ないだろうに、共産党にゴマをすらないと学位も取れないという事だろう。まぁ中国は理系は今はかなり進んでいるのだけど、社会科学系はレベルが低いとい聞くけどさもありなんと思う。
そして、今は96.8%の人が字が読めるという。元嫁の生まれた40年前が65.5%しかいなかったので、短期間に大幅に改善したようだ。40年前と言えば文革が終わったころ。革命後に漢字を繁体字から簡体字に変えたりしたけど、文革で教育の進歩も止まっていたのだろうね。それが改革開放後に急激に進化した。レベルは別にして40年前だと大学進学率は5%に満たなかったのに今は半分超えてるんじゃなかったか。まぁ日本同様に、それって大学??という所もかなり増えたとは聞くけど。
65歳以上の高齢女性は7割が文盲とかってデ-タがあるのだけどこれ本当かな?文革の影響とはいえ、さすがに上海の元嫁の親族にはいなかったような気がするのだけど。
いずれにせよ、戦前の中国と同じレベルの識字率が20%なのは、アフガニスタン、南ス-ダン、マリ、ブルキナファソ。
で、話題のアフガン。。。。民主主義なんて無理に決まってるじゃないか。南ス-ダンも滅茶苦茶だものね。民主政治といっても国民党のように一部が汚職で金持ちになりまくるという世界じゃないのかな?まぁ中国共産党もそういう傾向はあるのだけど。
210 エチオピア(2007年) 39.0%
211 ソマリア(2001年) 37.8%
212 チャド(2011年) 35.4% 35%
213 マリ(2011年) 33.4% 33%
214 ブルキナファソ(2007年) 28.7%
214 ニジェール(2005年) 28.7%
216 アフガニスタン(2000年) 28.1%
217 南スーダン(2009年) 27.0%
で、アメリカさん。。やはりこういう国には中国みたいに同じ状況を克服した国に支援を任せた方が良いと思う。ああいう強権独裁体制が良いとは思わないけど、国の成長の過程では踏まなければならないステップ何だろうと思う。その後如何に民主化するかってのは中国見てると課題だけど、韓国や台湾は日本の素地があったにしろまぁまぁ上手く行ったよね。
しっかし中国って、僕が初めて行った頃の識字率って今のバングラ、パキスタン,アフリカ諸国並みだったのか。繊維などの軽工業がこの辺の国に生産拠点を移す=まぁ人件費が安い、というのも納得できる。
だが、15-24歳の識字率の推移を見ると90年に90%を超えており、2000年以降は十分に先進国レベルになっている。80后か90后あたりからだね(文革の影響もあっただろう)。ネットのおかげもあるが今の若い中国人に関しては反日を除けばさほど違和感を感じないだろう。年寄りには動物としか言えない人が結構いた。。ようやくこれから人民が文化的になってくるのだろうね。日本とは別な意味で、早く若返りをしてほしいな。