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イスラミック・ブルー

スペイン、エジプト、イラン、トルコ、チュニジアへ、イスラミックな旅へ。
スペイン/地中海レストランガイド

正夢

2008-06-27 23:53:46 | イラン・トルコ編

 イスタンブール
 満月の夜
 薔薇の匂い

 呪文のような不思議な言葉
 ぐるぐるまわる
 世界は廻る

 立ちくらみを覚えて、
 ぼんやりとした輪郭の、イスタンブールの夜が、脳裏に浮かぶ。
 思い出すのは、まばゆい月光の明るい海。
 それが、霞んでいる。
 思い出は美しい。
 時がたてば経つほど、その美しさに磨きがかかる。
 その美しさを、封印しようとする現実。
 何故?

 それが、本当であったから。
 夢見ていたことが、現実となったときの恐怖。
 見たもの。
 聞いたもの。
 そして匂いまでもが、現実の世界に現れ、触れた。
 
 さあ、この開かれた未来への扉を、
 美しい思い出として閉じるもよし。
 しかし、美しく芳しいバラほど、鋭く細かい棘を持つ。
 その、棘の道を、痛みという現実の上を歩むことは、
 すなわち、匂いたつ美しさを、己の手中に収める第一歩。
 
 イスタンブール
 満月の夜
 薔薇の匂い

 私はそこで、道が開かれたのを見た。
 

 

 

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最初の薔薇

2008-06-24 00:42:14 | イラン・トルコ編

 テヘランに到着したのは深夜2時半。ホテルにたどり着いたのが4時。
 数時間の滞在に選んだホテルは、まさに、「ちょっと休憩」にぴったりの簡素なところであった。
 イランでは、星が沢山あるから豪華とは限らない。
 朝、食堂で出された朝食は、典型的なものだった。これは星があろうがなかろうが、どこでも同じイランの朝食だった。
 大きな紙の様なパンとチャイ。ジャムは薔薇ジャム。私がイランで出遭った最初の薔薇は、とても甘かった。
 そしてチャイ。ティーバックを見て、私は思わず笑ってしまった。どこからかアラブの国から輸入されたもの。チャイではなく、アラビア語でシャーイと書かれていた。
 数時間後、そのことを友達に話したら驚いて、そして微笑みながら「やっぱり、あなたにはアラブがついて来るのね」と言った。
 大抵のものは自国生産のイラン。アラブからの紅茶を、住んでいる彼女は見たことがないという。
 アラビアの匂いを漂わせ、薔薇を求めて私は、テヘランの街へ、その一歩を踏み出した。

 

 

※チャイの記事は、「地球散歩」ペルシャ語担当mitraの記事です。

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三大大国

2008-06-21 00:38:59 | イラン・トルコ編

 青い国、
 三大大国、イラン、トルコ、エジプト。
 この全ての空気を吸い込み、
 私は今、ぼんやりとしたうつつの中にいる。

 芳しいバラの匂いが、私の脳裏を埋め尽くし、
 ともすれば幻の世界へ。
 旅を終えたはずの私。
 しかしそれは、新たな幕開けでもあった。

 イスタンブール、
 最後の夜。
 私は金角湾で満月の光を余すところなく浴びた。
 水面に浮かぶ一筋の月明かりは、
 やがて海全体を輝かせ、ドルフィンの影を見せる。

 アデランテ…

 青い世界へ

 

 

※アデランテは、スペイン語で「さあ、おいでなさい」
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イスタンブール

2008-05-03 23:20:34 | イラン・トルコ編

  モスクの前で待ち合わせるのは夜。
  月夜の晩に、ジャスミンの香りが漂う。
  金角湾に浮かぶ、白い薔薇の花びら。
  ヨーロッパの終着駅、イスタンブール。

  青いタイル。
  大粒のエメラルド。
  金縁の小さなチャイのグラス。

  影。
  忍び寄る人影。
  花陰に見える血の色。

  スークの奥、迷宮。
  バス。
  逃避行のあと。

  秘密の匂いは、月夜の晩に、薔薇の香りがする。
  それがイスタンブール。

  小説の読みすぎ?
  陶酔癖?
  思い込みは、真実への入り口。
  夢は正夢。
  棘の道、暗い道、逃避の先にある光。
  針の先ほどの光こそ、甘く輝かしい未来。

  イスタンブール
  アジアの玄関。
  私にとって、ここは終着駅?
  それとも、新たなる未来への玄関?
  ハドリアヌスの魂は、ここでも私を待ち受ける。




  写真:『シャガール』2007折り紙作品
  

 


 


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