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イスラミック・ブルー

スペイン、エジプト、イラン、トルコ、チュニジアへ、イスラミックな旅へ。
スペイン/地中海レストランガイド

近くて遠い青い国

2014-07-16 10:17:57 | ギリシャ編

ギリシャに行ったのはいつのことだか思い出せないくらい時がたってしまった。
当時小学生だったてっちゃんが、今年大学生になった。
「あおいちゃん」と呼んでくれるその無邪気な調子が当時と変わらないことがとても嬉しい。

てっちゃんの部屋を占拠して私はアテネ中を朝から晩まで歩きまわった。
つるつるの石畳で年中転び、
膝はすりむく、頭は打つ、青あざは作ると、痛い思い出もたくさんある。

小学生の頃は、夜学校の校庭に侵入し、寝転がって星を飽くことなく見ていた。
星座版を片手に、昼間読んだギリシャ神話を思い出しながら。

その神々の国。

島にも行った。
てっちゃんのばあばたちは、私をいろんなところに連れて行ってくれた。
サントリーニの強い日差し。
真っ白な建物。
そして、海、海、海の青さ。
私の大好きな青い国。

でも、「私の青い国」ではない。
何か、どこそこ、居場所がない。
ギリシャの壺が好きじゃないのがいけないのか?

しかし最近思い出す。
ギリシャの島々の舗装していない路を。

ギリシャの神殿も、彫像も、壺も、相変わらず何も恋しくないけれど、
島々に残る、かつての家屋に描かれた、植物を思い出す。

ギリシャの島に行って、
オリーブの木陰で、木に寄りかかって瞑想する。
想いはきっと迷走…

気温は23度で湿度もなかった明け方、布団をかけて寝たカイロの夏。
暑い日本のお友だちに、涼しいギリシャの写真を暑中お見舞い代わりにお届けする。