イスラミック・ブルー

スペイン、エジプト、イラン、トルコ、チュニジアへ、イスラミックな旅へ。
スペイン/地中海レストランガイド

スペインのイスラーム時代へ

2009-11-09 22:59:42 | リブロ・マクタブ・本屋さん

 私が想いを馳せる、アンダルシアの世界について、
 日本で本を探したり講演を聞こうとしても、なかなかめぐり合わない。
 今年のイスラムとITでは、12 世紀のスペインについての講演が入っている。
 お時間のある方は是非お出かけください。

 

第9回シンポジウム・イスラムとIT
      -西欧とイスラム・いま新たなる局面-


2009 年12 月12 日(土)
早稲田大学26 号館多目的講義室
主催:早稲田大学イスラム科学研究所、早稲田大学国際部国際課


10:00 ~ 12:00
講演 <歴史の中の西欧とイスラム>
① 山田幸正(首都大学教授)「12 世紀のスペイン/シリアにおける文明の衝突と交流」
② 高山 博(東京大学教授)「ノルマン・シチリア王国の権力構造と異文化集団」
  司会:長谷川 奏(実行委員)
昼食休憩
14:00 ~ 16:00
ディスカッション・フォーラム
基調報告 ハーカン・ユルミズ(ボアジチ大学教授)
「多極化する国際社会とイスラーム-トルコの事例から-」
パネリスト 保坂修司(近畿大学教授)他
  司会:北村歳治(実行委員長)

** 入場無料、直接会場へ
問い合わせ 早稲田大学イスラム科学研究所
(Tel. Fax. 03-3203-4421)


アンダルシアとバルセロナのバル

2007-12-25 22:36:30 | リブロ・マクタブ・本屋さん

 ただいま発売中のFIGARO、写真に惚れて衝動買い。
 「アンダルシアの陽光の下へ。」と書かれた、表紙の写真には、ブルーのタイル。
 バル特集で、美味しそうなタパス…はもちろんだが、やはり店の写真に釘付け。
 秋から冬の味覚と言えば、近頃注目しているのは、きのこ類。今年の冬、であったきのこたちのジューシーさにメロメロ。そんな訳できのこのソテー盛り合わせの写真にはよだれを垂らさんばかり。
 ユーロ高で、お安いオスタルが、ぜんぜん安く感じない昨今。小さなアンダルシアの村のオテルが安く感じる錯覚。小さな村には、オテルが一軒というところも少なくない。オスタルのような家庭的な雰囲気を併せ持つ、小さな村のオテルは、たまの贅沢にもってこい。
 バルセロナ特集もついているが、ここに出ているバルの一つは、友達と毎日通った、お気に入りの店。いつでも満員の店で、行くと名前を聞かれ順番待ちするが、3日目からは名前を覚えられた。カウンターに並ぶタパスを選んでいると、常連さんがオススメを教えてくれたりと、カマレロもお客もかなり上質。
ここで食べたオリーブが、今のところ生涯で食べたオリーブのベスト1。
 写真に見入った一冊。

 

 


人気ブログ検索 - ブログフリーク 人気blogランキングへ


望郷

2007-08-28 23:51:32 | リブロ・マクタブ・本屋さん

  君や知る、レモン花咲く国、
  暗き葉陰に黄金のオレンジの輝き、

  私の禁断症状が始まると、この詩が際限なく頭を廻る。
 ゲーテになぜ心引かれるのか、私は長いこと判らなかった。
 ドイツ人で、イタリア好み…私の琴線のどこに触れるのか?
 
 君や知る、レモン花咲く国、
  暗き葉陰に黄金のオレンジの輝き、

 このイメージは、イタリアの隣の国、スペインをほうふつとさせる。
 還りたい、還りたい、還りたい!
 君や知る、レモン花咲く国、
  暗き葉陰に黄金のオレンジの輝く国へ
 日本を飛び出したくなると起こる、望郷の念か?
 私が中学生の時に買った、700円(!)のケース入りのゲーテの本は、いい匂いがする。最近の本は、匂いがしない。開くだけでほっとする感じがない。
 中学生の私は、まだイスラームのこともスペインのことも意識したことがなかった。
 表参道に立ち、この町並みに似たところにある、ガウディの家に住むんだと言い、(後にこれは、ランブラス通りのイメージだったと、バルセロナで確信する)カスタネットがくっついた靴の踊りが気になるものの、タップダンスのことだと思い込んでいた。
 (これはフラメンコのことだった)
 旅に出られない苦しみの中で、読みふるした文庫ではなく、このケースに入った本を久しぶりに引っ張り出して、唖然とした。
 『東西詩集』は丸ごと、イスラーム世界だった。欧州の民が感じたイスラーム。それはまさしく、アンダルシアを懐かしむのに、ぴったりの一冊。
 
 甘い香りでおまえに媚び
 おまえのよろこびをたかめるためには
 莟(つぼみ)ほころぶ千の薔薇が
 まず炎熱の中でほろびねばならぬ

 アンダルシアのいにしえの世界へと、私をいざなう。
 
 

                  ミニヨン、『ゲーテ詩集』高橋健二訳
                  ズライカに、『東西詩集』井上正蔵他訳

 


人気ブログ検索 - ブログフリーク 人気blogランキングへ


味なスペイン語

2007-05-05 23:19:59 | リブロ・マクタブ・本屋さん

追記
 5月号の特集で気がついたのですが、特集Para beber?コーナーの取材協力にティオ・ダンジョウとありました。私のお気に入りのお店です!


3/19の記事↓ 
 4月からのNHKテレビスペイン語講座は、食いしん坊なスペイン・ファンにオススメ。俄然勉強する気になるテキストです。
 なんと「料理で覚えるスペイン語」
 レシピも満載です。
 また、Que tal? は「元気?」だけだと思っていたら大間違い!
 調理中の「焼け具合はどうですか?」とか、「塩加減は?」などの「どんな具合?」にも使えるなど、固定概念を覆し、知っている単語で応用を利かせる学習法は、スペイン語をかじったことがある人に、必見です。
 美味しいボキャブラリーを増やして、スペインを食べつくそう!


 


人気ブログ検索 - ブログフリーク 人気blogランキングへ


バスク、ピンチョス・ガイド

2007-03-16 22:36:52 | リブロ・マクタブ・本屋さん

 さて、このたび未踏の北へ向かうにあたり、ピンチョスを食べる会主宰の青木さんに「美味しいものを教えてください」と気軽に聞いた。ピンチョスの名前を教えてもらうつもりが、なんとバスクに住むお友達を紹介してくださった。
 一人ではまず体験できない、バスクのバルのめぐりを思いがけず体験できた。私がバスクにいた時間はほんの一瞬。ピンチョスとバスクの酒、チャコリのすばらしさを知るには一瞬で十分だった。
 そのすばらしさを伝える一冊、青木さんの『ピンチョスボン―そうだスペインへ行こう!』  は、サンセバスチアンのバルとその店の美味しいピンチョスの情報と写真が満載。見ているだけで満腹。
 サンセバスチアンに行かれる方、食べるガイドブックをぜひお持ちください。

 ピンチョスとワインを愛する人々が、広島には大勢いるようです。
 明日、
広島スペイン協会設立。
 Felicitaciones!


人気ブログ検索 - ブログフリーク 人気blogランキングへ


匂いと湯気の立ちそうな本

2006-11-09 00:15:55 | リブロ・マクタブ・本屋さん

 このブログの常連さんたちが、バトンリレーのように、一人帰ってくると、次の人が行く…といった具合にスペインへ。
 ヘレスで
miecitaさんがシェリービネガーを手に入れたと聞き、パブロフの犬と化している私。きっと、私の知っているものよりも、かぐわしいのではと深呼吸。
 アンティークショップに行き会わなかったという
ブノワ。さん。そういえば、バルセロナの骨董屋街が何処にあるか耳打ちしなかった。(グラナダにある磁器のコカコーラの看板はご覧になりましたか?)
 パリ人、ブノワ。氏によれば、パリではブロックごとにアンティークショップがあるという。それを聞いてふと、スペインの町はアラブ的かも知れないと思った。もっともこれは、アンティークに限ったことかもしれないが、骨董市の立つところにアンティークショップは集中しているのだ。
 目下は
peqeさんがマドリードに上陸しているので、お帰りが楽しみ。
 peqeさんがお帰りのころ、地中海倶楽部の部長がバルセロナ入り。と、引きも切らないのである。
 留守番を憂える私の心を癒す一冊は、地中海倶楽部のINOMIKIちゃんが誕生日にプレゼントしてくれた『スペイン料理[料理 料理場 料理人]』(深谷宏治著)
 鰯の酢漬け! にんにくスープ! コシード! 
 煮込みがおいしい季節到来。白いんげんのスープから取り掛かろうかな?

人気blogランキングへ

 人気ブログ検索 - ブログフリーク


リヤドロもイスラーム

2006-10-20 23:03:32 | リブロ・マクタブ・本屋さん

 本で旅をするみなさま。今月は『ミセス11月号』がおすすめ。
 フライパンで作るタパス!ピンチョス!パエリア!!必見です。問題は、彼女の「タパスとピンチョスにオススメの飲み物、白ワインを甘いサイダーで割り、果物を加えた白いサングリア」写真を見ると、りんご、オレンジ、レモン、メロンがピッチャーに入っている。問題は、彼女がこれをスペインで飲んだとは書いてないこと。私はスペインで白いサングリアは見たことも、飲んだこともない。これは彼女のオリジナルか?
 実は昨日、以前
ここで紹介したCasa del guapoに地中海倶楽部のメンバーと行った。ここにも白いサングリアがあった。飲んだ人によるとマスカット味のクラッシュアイスがはいっているという。スペインに白いサングリアはあるのか?そもそも、サングリアのサングレって、血。赤いからサングリアなのでは?
 この秋、私の周りはスペイン旅行流行り。皆さんのお帰りを待って、聞いてみたい。

 スペインの美しきポーセリン。リヤドロ。この特集も必見。
 幻想的な小宇宙の持つリヤドロとイスラームは一見関係ないようで、ある。磁器はイスラームから伝わったもの。バレンシアは、アンダルシアに次ぐ、イスラーム色の強い土地。イスラーム全盛期の15,6世紀、バレンシアには大きな釜がたくさんあり、当時の名残は今まだ、バレンシアの建物に見ることが出来る。
 リヤドロの釜もイスラーム様式であったという。

 ダリ、バルセロナ特集もついて、またまた旅心とスペインへの恋心を誘う一冊です。

人気blogランキングへ

 人気ブログ検索 - ブログフリーク


 

 


地中海食

2006-08-12 22:58:03 | リブロ・マクタブ・本屋さん
人気blogランキングへ

 人気ブログ検索 - ブログフリーク
 地中海族のみなさまにお勧めの一冊。『ELLE a table』9月号。
 地中海の国、イタリア、モロッコ、チュニジア、レバノンのレシピとお店が満載。
 スペインのレシピはないけれど、シェリー酒入門は一読の価値があります。
 心は地中海の国へ。
 美味しいものの宝庫、アンダルシアへ。ヘレスでシェリー酒を仕入れ、カブラでケソを買って、カステージョでピクニック。
 そして一路、バルセロナへ。バックには、甘いデザート・シェリーを一本忍ばせて。地中海を愛でつつ、チョコラーテをさかなに乾杯。

※私のはやる心がブログに乗り移ったのか、記事が逃亡。記事空白の期間、ご心配をおかけしました。どなたかコピーをお持ちではないですよね?
 皆さんからのコメントがのこっていて、本当に良かったです。


イスラミックだけどラテン

2006-04-28 00:30:53 | リブロ・マクタブ・本屋さん

人気blogランキングへ

 人気ブログ検索 - ブログフリーク

 スペインの中のイスラーム世界と言うと、カステージョや、今はカテドラルとなったかつてのモスクに思いを馳せる。しかしスペインには、思い出や歴史だけでなく、今も生きているイスラームがある。モッロコからの移民や、北アフリカを中心としたイスラーム世界の人々がたくさん住んでいる。今日はちょっと、彼らの聞いている音楽をのぞいて見る。

 イスラーム世界の芸能大国といえばエジプト。映画、ドラマ、音楽どれもエジプト発信のものがダントツに多い。
 アラビア語には書き言葉と話し言葉がある。スペインで耳に入るのはモロッコ方言。しかし、シエスタの静かな午後、開け放たれた窓からもれ聞こえるのは、テレビの、エジプト方言のドラマや唄。
  面白いのは唄。エジプト方言だからといって、エジプト人が唄っているとは限らないこと。レバノン人歌手の台頭が目覚しい。その代表格がナンシー・アジュラム。『私はエジプト人』なんて持ち歌がありながら、その露出は激しい。エジプト人のおばあちゃん曰く「ほとんど裸」(写真上段中)
 そして、ヨーロッパにも「ハビービ」というアラビア語を広めたのは、アムル・ディアーブ。私が描く夢の世界に一番ピタッと来る曲がある。彼の大ヒット曲「瞳の輝き」は1996年のラテンブームに乗った。アラブの楽器とフラメンコギターの見事な融合。(写真下段左)
 彼の伝統的なアラブ音楽の節回しと歌詞が大好きだが、近頃のアムルはヨーロッパナイズされ、「ハビービ」のサビも少なくなってきたのが少々残念。(写真下段右)
 気がつけば、私が乗れるのは、ラテンやキューバ風のアラブ音楽。
 唄は恋人、いつも我と共にあり、スペインのイスラームを訪ねるときは♪ハビビ~ワラ アラベル…♪
 ハビービはアラビア語で恋人。

 私の体験を裏付けるお話を、中町信孝先生から伺った。(イスラーム世界の言語と文化講座)しかしこの授業は辛かった。アムル・ディアーブはもちろんのこと、ナンシーのビデオクリップがかかれば♪インタ ハビビ ケダ~♪と思わず口ずさんでしまいそうになるのをこらえるのが。ムスタファ・アマルの次にハキームがもしかかったら、間違いなく立ち上がっていたことでしょう! 


アンダルシアを旅するなら(日本語)

2005-05-17 22:04:27 | リブロ・マクタブ・本屋さん
 『アルハンブラ宮殿 南スペイン三都物語』 日経BP企画 2004年2月初版 1800円(税別) 
 日本出てているアンダルシアのガイドブックとしては一番詳しいです。しかし、このブログに出てくるスヘーロスやモンテマイヨールなどはカヴァしきれていないです。アンダルシアへのリピーター、カリフの街道に挑戦する初心者向けです。観光情報とホテル情報も一部出ていますが、ホテルは太陽(スペインは太陽の国なので、☆ではなく太陽)がいくつか出ていないので、どのレベルかは調べないと判りません。判る限りのweb情報がでています。
 

Ruta del Califatoのガイドブック

2005-05-17 21:42:48 | リブロ・マクタブ・本屋さん
 Junta de Andalucia刊 1998年 
 普通の書店では売っているのを見たことがありません。
 アンダルシアのiや美術館、博物館で売っています。全ページカラー。大まかな地図がついています。 コルドバとグラナダから何キロかという情報も出ているので、ルートを決めるのにも使いやすい。巻末には博物館情報のほかに、宿・レストラン・iの住所電話番号もでています。
 発刊当時スペイン語版しかありませんでしたが、現在は英語版もあります。版を重ねていれば、初版には無い、宿屋や市町村のweb情報も出ているかもしれません。

Ruta del Califatoの地図

2005-05-12 23:24:07 | リブロ・マクタブ・本屋さん
 このブログに出てくるアンダルシアの村や町を訪ねるのに便利なのが、アンダルシアのiや、観光案内所に置いてある地図です。無料です。一番確実に手にはいるのは、レンフェ、コルドバ駅のiです。スペイン語・英語・ドイツ語・フランス語があったと思います。残念ながら日本語はありません。また大きな町や観光名所のある処は、独自のパンフレットも出しています。バスの時刻表がある地域もあります。またコルドバから半日観光も出ている地域がありますので、個人で行くのが不安な方は、ぜひ利用してみてください。