アンダルシアの味覚はオリーブオイルだけではありません。対でそろえなければならないのはもちろんヴィネグレ。酢であります。それも贅沢に、シェリーのお酢。
いまや世界一の酢と言われるシェリー酢が最初にヒットしたのは、なんとフランス。フランス人シェフたちの御用達は、あっという間に世界のグルメに広まり、とりこにした。
酸度が高く、熱しても酸味が飛ばないので、いろんな料理に酸味を利かせたい人にはオススメ。
しかし、この味を最大限楽しめるのは、やはりサラダ。どんな野菜も、アンダルシアのオリーブオイルとシェリー酢があれば、魔法がかかったようにおいしさ倍増。
スペイン土産でははずせない一品。
元々酢は、約5000年前古代メソポタミアにおいて、ぶどう酒に酢酸が混入して出来たもの。白ワイン由来のシェリー酢は、元祖酢に近いといえる。
豊かな香りにもうっとりします。ヘレスの樽で約20余年も熟成させるのだとか。
こんなにおいしい酢なら、クレオパトラでなくとも真珠を落として、美容のために飲んでしまうかも…
目下、私の一番のお気に入りお土産は、ポーションタイプのオリーブオイル。一回使い切りが好きなのではなく、お土産福袋を作るのに楽しいから。
初めて見つけたのは、アルカラ・ラ・リアールで、オリーブの実の形をした、オリーブオイルとヴィネガー。それからというもの、各地で捜し歩いていると、あるある…
写真にある箱に入った、オリーブ・オイルはスペインのデパート、エル・コルテ・イングレスで手に入る。ボトルの格好をしたのはオリーブ・オイルとビネガーのセット。アンダルシアのスーパーで入手。
大手スーパー、チャンピオンでは写真のような箱に、ミニチュア・ボトルのオリーブ・オイルがゴロゴロ入っているものがある。と言っても、置いている店とない店があるので、マドリードにいるときは、散歩がてらプエルタ・デ・トレドのスーパーまで買出しに行く。近頃は闘牛場のそばに、お気に入りの下宿があるので、行くのには市内縦断の旅である。日曜日、ラストロ(蚤の市)をぶらついて、帰りに立ち寄るのが、最近のコース。
小さなオイルやティーバック、ブイヨン、お菓子のピルケース…そんな小さなかわいくて、おいしいものの福袋を作りにまた行きたいな。
地中海族のみなさまにお勧めの一冊。『ELLE a table』9月号。
地中海の国、イタリア、モロッコ、チュニジア、レバノンのレシピとお店が満載。
スペインのレシピはないけれど、シェリー酒入門は一読の価値があります。
心は地中海の国へ。
美味しいものの宝庫、アンダルシアへ。ヘレスでシェリー酒を仕入れ、カブラでケソを買って、カステージョでピクニック。
そして一路、バルセロナへ。バックには、甘いデザート・シェリーを一本忍ばせて。地中海を愛でつつ、チョコラーテをさかなに乾杯。
※私のはやる心がブログに乗り移ったのか、記事が逃亡。記事空白の期間、ご心配をおかけしました。どなたかコピーをお持ちではないですよね?
皆さんからのコメントがのこっていて、本当に良かったです。
紙。紙は中国で生まれて、地球を東へ、西へ。人の手を渡って日本へ。スペインへ。スペインから広くヨーロッパへと伝えられた。
宗教にとって紙は、信仰を伝える大切なものであった。
イスラーム文化が、スペインに紙をもたらせた。不思議なことに、スペインと日本の紙の歩みは非常に似ている。 日本人で、折り紙を触ったことのない人はまずいないだろう。そして、大方の人が一度は鶴を折ったことがあるはずだ。
スペイン人もしかり。スペイン人で折り紙を知らない人はいないと思われる。そして、小鳥を折ったことが遠い記憶の中にあると思われる。日本の児童教育に折り紙が取り入れられているように、スペインの児童教育に折り紙は入っているのである。折り紙のアジア起源は日本。そしてヨーロッパ起源はスペイン。
その昔、中国が地球の中心であった。地球の果ての国で、紙は折られ、鳥になって羽ばたいている。折り紙といって、イメージするものまでが同じ、この偶然は何であろうか?
スペイン語で折り紙はpapierflexiaだが、小鳥(の折り紙)を意味するパハリータ(pajarita)でも通っている。
折り紙の小鳥は、歴史と想いを乗せて、何処までも羽ばたいていく。
スペインの折り紙を知りたい方は、スペイン折り紙協会をご覧ください。そして、翻訳して私に教えてください!