ルクソール西岸の小さな村。
遺跡の前に、何千年と住み続けている一族。
そこから出ることはなく、毎日同じことの繰り返し。
エジプトの家は、その地下を掘ると、どこまでも壁が続いているという。
エジプト人は根本的なエジプト的嗜好を変えることを望まない。
住むところも、食べることも、働くことも…
本当に少しづつ、少しづつ変わってゆくエジプトの奥の村々。
大都市やナイル川沿いが、見る見るうちに変貌を遂げていく影で、
同じ時間が流れているとは、到底考えられない。
夕日が沈み始めると、
その速度がいやに速く感じられるほど、
時の流れはのんびりとしている。
のんびりしている男たちの貧乏ゆすりが、時を早めようとしているかに見える。
この国で、貧乏ゆすりはスポーツ(!?)だと言う。
動かない人たちの、わずかな揺れも、砂に飲まれる。
日が沈んでからが長い。
明るい空が、昼と夜の間の境目をいつまでもぼかしている。
この景色には、物音は似合わない。
もう少し暗くなったところでの、かえるとすずめの鳴き声以外は許されない。
いつまでも、いつまでも、この静寂が続いていくと感じさせてくれる、
村の夕方。
遺跡の前に、何千年と住み続けている一族。
そこから出ることはなく、毎日同じことの繰り返し。
エジプトの家は、その地下を掘ると、どこまでも壁が続いているという。
エジプト人は根本的なエジプト的嗜好を変えることを望まない。
住むところも、食べることも、働くことも…
本当に少しづつ、少しづつ変わってゆくエジプトの奥の村々。
大都市やナイル川沿いが、見る見るうちに変貌を遂げていく影で、
同じ時間が流れているとは、到底考えられない。
夕日が沈み始めると、
その速度がいやに速く感じられるほど、
時の流れはのんびりとしている。
のんびりしている男たちの貧乏ゆすりが、時を早めようとしているかに見える。
この国で、貧乏ゆすりはスポーツ(!?)だと言う。
動かない人たちの、わずかな揺れも、砂に飲まれる。
日が沈んでからが長い。
明るい空が、昼と夜の間の境目をいつまでもぼかしている。
この景色には、物音は似合わない。
もう少し暗くなったところでの、かえるとすずめの鳴き声以外は許されない。
いつまでも、いつまでも、この静寂が続いていくと感じさせてくれる、
村の夕方。