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イスラミック・ブルー

スペイン、エジプト、イラン、トルコ、チュニジアへ、イスラミックな旅へ。
スペイン/地中海レストランガイド

開いたよ!

2017-02-13 10:31:34 | ないしょ ないしょ
皆さん、大変ご無沙汰しております。
なんと~1年以上も更新しなかったのに、毎日誰かがアクセスしてくれている…
ありがとうございます。

なぜかはわかりません。

初めてでもありません。

gooのサポートもあったのに、編集画面に入れなかったのです。
今いる国に問題があるんでしょうか???

実はメールも「送信済み」になっているのに、届いていないことがよくあります。
受け取るほうも、先方で「送信済み」になっているのに、私には届いていません。

なんでなの~

これは私だけではなく、私が今いる国に住んでいる人の多くが日々困っています。

そんな訳で?かどうかわかりませんが、この国にいると、「既読」がつく連絡方法が重要視されてきます。
で、安心していたら…
「Skype既読になっているのに、相手が知らないって言うんよ」と、友だち。
ええ!?
インシャッラーネット通信!どこまで續く!?

まずは、忘れないでいてくださった皆様、ありがとう。



本当に好きなもの

2014-11-10 11:58:12 | ないしょ ないしょ

私は本当に本が好きなのか?

私は本当に芝居が好きなのか?

私は本当に書くことが好きなのか?

本当は何がしたかったのか?

本当って何だろう?


  もしも好きだと思っていたすべてがただの現実逃避かもしれない。


で、ぜ~んぶやめてしまって、ただ寝てみたり、ぼんやりしたり、ぶらぶらしたり
ただ、ひたすらに朝が来て、日が暮れるのを肌で感じながら、まどろんでいた。

人というものは、残念ながらずっとぼんやりはしていられない。

ぼんやり生活もいつしか、長くいるとそこの流れに乗っかり、波を受けるようになる。

転覆することなく、
しかし、遡ってもとへ還ることもせず、
流れに身を任せて進んでいる。

とてもありがたいことに、私は本を読むことも、お芝居やコンサートも、書くことも全部本当に好きだとわかった。
そして、私にとって今を生きる上では必要なインターネットの世界が、あんまり好きでないことも。
便利で、いろんな世界につながっているけれど、
新聞や辞書、人と人とのふれあいで得る、
自分が知らなかったものやこと、興味があるとは思わなかったこと、
新たな発見の幅が狭く、驚きが少ない。
知りたいことを追求するのにはとても便利。
でも、知らないを自分を発見できない、電気がないと使えないこの機械の中の世界は、あんまり居心地がよくないみたい。

「やめるのはいつでもできます。つづける気持ちを持ちなさい」
母はいつも、私にやめることを許さなかった。
母曰く、そうは言ってもふつうは続かないんだけど、あなたはほとんどのことをやめなかったと、あきれていた。

あんまり居心地はよくないけれど、書くことは好き。写真撮るのも好き。
だから、いつ更新するかは気分次第でも、やめてしまわないでおきます。

ここで出会った、素敵な人たちとの思い出もたくさん詰まっているから。


さて、来月は日本に帰りますよ。


固く閉じられた扉

2014-07-04 16:18:36 | ないしょ ないしょ

何が何だかさっぱりわからないのですが!

約一年の間、私はパスワードを変えていないのに、このブログにはいることができませんでした。

いや…私個人ではよくあることなんです。

数字恐怖症のため、ちゃんと入力しているつもりでもできておらず、ATMでお金をおろせないなんてことは、数え切れません。
しかし、ブログに入れないこと1年!
さすがに仰天です。
ほかでやり直そうかと思ったのですが、とにかく気に入らないとイヤ。
この画面好きなんです。
これよりほかはイヤ。
あきらめることなく本日もチャレンジすること10回。
何が起こったんでしょうか?

開きましたよ。。。

 


何も…

2013-03-04 11:55:39 | ないしょ ないしょ

「何もしていません」

今、私がお返事する時の言葉。
驚き、説教する人。
何か困ったことがあるのではと心配する人。
いろいろ。

本当は
「あなたが思っておられるようなこと」
は何もしていませんという意味。

でもそうすると、また「何をしているの?仕事は?勉強は?調査は?○▽◆★??」と、際限ありません。
私は、本来の私に戻っているのです。
私がしたいように、したいことをしているのです。

「時間を無駄にしている」

なんの?誰の?
私は私がしたいことのために、人生の今を有効に活用している。
私の人生、私がいいようにしていいでしょう。
私が眠れる獅子か、眠ったまま来世に行ってしまうのか、
いずれも私が決めることで、運命を受け入れることである。

今しばらく、そっとしておいてください。
何もしていないようで、
私はいつも何かしたいことをしているのです。


さくらさくらさくらさいたら…

2012-10-05 22:28:14 | ないしょ ないしょ

さくらさくらさくらさいたら…

さくらさく

さくらのはなのしろいまほろば

桜はいつも私と共にあり、
私を包んで、舞っている

今年の折り紙展
10月27日(土) 10:00~17:00
10月28日(日) 10:00~16:00
折り紙講習会有(無料)

場所:南大塚地域文化創造館
http://www.toshima-mirai.jp/center/e_otsuka/
JR山手線大塚駅南口下車 徒歩約5分
都電荒川線「大塚駅前」駅下車 徒歩約5分
地下鉄丸の内線新大塚駅 徒歩約8分

 

 


感情が交錯する国

2012-05-16 23:59:11 | ないしょ ないしょ

青い扉は、私の心を乱す

まだ、どこかに、わがままと、幼さと、無邪気さが許されると勘違いしていた時
同じ理由で、二人の信頼する人を失った
失ったかどうかも、
何が起きていたのかも、
実際のところは何も判っていなかった

ただ、私は深い悲しみの中にいて、
真っ暗闇の中で、ただ涙を流していた

「ずっと一緒にいてね」
「あなたを嫌いになる人はいない」

そういう二人が、時を同じくして無言で去ったのは、
ひとえに、私が心を開かなかったと思ったからか?
真実は闇の中

苦しみから逃れる時、
私は上手に相談できない
一人で、知っている人のいない、言葉の通じないところの人ごみで泣いている
誰もいないところには行かない

なぜだろう?
わからない

人生最大の苦しみの時、
私はモロッコにいた。
イヴ・サン・ローランの別荘
異国の人々がイメージする、アフリカのアラビアで、
サボテンの棘で遊んでいた

苦しくて、悲しくなると、モロッコに行きたくなる

あの、青い扉の向こうに、
私の求める静寂があると思うのか?

かつて、アンダルシアからメッカの方へと逃れた人々の多くが
モロッコに根を下ろした。
前世の因縁か?
共感する古からの空気に身をゆだねることで、
癒されるのか?

薔薇の芳香に誘われ
迷い込んだ先に
真っ青な扉が、オリーブの向こうに見えた

薔薇のみせる幻覚か


青い扉にまだ手は伸ばさない

 

 

 

写真は国際バラとガーデニングショウでの一コマ
お目当ては、モロッコで泣きつくして
さて、またがんばろうと歩き出したら、お目にかかったブノワ。氏の新作の薔薇。
歩けば、薔薇にあたる…
人生薔薇色とはよく言ったもの。
消えてしまったものより、もっと多くのものを得ている今が、かぐわしい。







エジプト人と日本人の間を彷徨う時

2012-04-30 22:40:10 | ないしょ ないしょ

あなたはエジプト人みたい!」と、
エジプト人にも日本人にも言われる。

嬉しくもあり、複雑な時もあり…

長時間エジプトにいると、時に人種を忘れたいことがある。

言葉も、宗教も、文化も何もかも忘れて、
過ぎ行くままに、ぼんやりと過ごしたいひと時

私は、トリアノン・カフェにいる。

不思議と、ここにいる時間は、
誰にも邪魔されない。

1905年創業の歴史あるカフェ
文豪や芸術家の魂が私を包む

夜ならナイル沿い
金曜の昼間はモハンデシーン
トリアノン・カフェで、
私は、私を忘れる



カフェ・トリアノン


ひらけごま

2012-04-10 22:52:35 | ないしょ ないしょ

イフタファー・シムシム…
イフタファー・シムシム…

つぶやくとはなしに、繰り返す呪文の言葉
ひらけごま…

私の扉は開かない

鍵をかけているのは、心の楔

錠はおりていない

なんと素晴らしい、多くの友を持ったことか
扉を無理やりこじ開けようとする人はいない
私を待っている
ただ、待っている
彼らは手を広げ、待っていると言う意思表示をつねに私にしている
何も聞かない、
私が話しかければ、返事はくれる

月明かりをたよりに
とぼとぼ歩いて、
開いた門から顔を覗かせるね
その日はきっと近いから
神様がお望みならば…


祈りはつながる、つながる…

2011-09-17 21:45:08 | ないしょ ないしょ

 今年は祈りの年
 祈りを捧げることを、改めて考えた年、
 折って、描く私の世界、

 今年、私の手が折り出したたくさんの花は、
 天に召された方々の衣になっただろうか?

 そうでありますようにと、
 祈る、
 祈り、
 無心に手を合わせる、
 
 今、私の手から生まれるのは、
 祈りが届きますようにと、
 羽ばたく鳥、鳥、鳥

 一枚の紙から折り出される、翼と翼をしっかりと結んだ、鳥たち
 祈りが、つづき
 幸せな形になりますように

 今年の作品は、カーバ神殿のカバー
 世界中のイスラーム教徒が祈りを捧げるメッカの神殿。
 祈りが集まる場所を折る
 折りたいと、
 手は折り出している…

 

今年の折り紙展

  とき  10/1(土)10:00-17:00
      10/2(日)10:00-16:30

 ところ 
南大塚地域文化創造館 (03-3946-4301)
     JR大塚駅南口
     東京メトロ丸の内線 新大塚駅
     何れも徒歩5分


朽ちゆく時

2011-06-18 23:11:11 | ないしょ ないしょ

「死んでもいいんだよ」

背中を丸くして、真っ白な顔で、
かみ締めた唇の赤さが異常に際立った口がそう言った。
こんなことを言わせた人たちを、ただ哀れに思う。
本人は、もう切れ切れの命かもしれないが、死にたくはないのだ。

「死んで欲しいなら、一緒にいないよ」
手を握って、一生懸命笑った。

西日の当たる階段の窓辺に、
咲き始めから朽ちている薔薇が一輪、凛としていた。

芯が茶色くなった花、
その周りのピンクの花びらはピンとしている。

夢か現か…
たまにやってくる人たちに、齢90を超えた、寝たきり老人の深層はわかりにくい。
目の前で「判りはしないと」話していることが、
いかに傷つけるか…
意識がなくても「感じる」のに、
まだ意識も、意思もある人には、深く突き刺さる言葉がある。

私はいつも、その人たちと入れ違いに帰宅する。
「ただいま」と声をかけると、
「もう誰も来ない?」と返事が返ってくることがある。
じっと、耐えに耐えている日があるのだ。

朽ちてゆくものは、
時に美しい。
そこだけ時間が止まったかのような、
不思議な空気が漂う。
花も人も、枯れて、見苦しく、目を背けたくなる時がある。
しかし、朽ちてゆく瞬間に、
えもいわれぬ美しさをかもし出す時がある。
その瞬間の長く感じること。

階段の途中で私が足を止めるのは、
どんなに長くとも秒の世界。
それでも、この薔薇に吸い寄せられた時のことを思い出すと、
その時は、止まっていた様にも、無限にも感じていた。

生きとし生けるものは、
知らぬ間に朽ちてゆく
腐るのではなく、朽ちてゆく人生を送りたい

これが私の毎日…


魅惑のマダム

2011-05-15 23:41:56 | ないしょ ないしょ

ふと迷いこんだ紙面の写真に、
何度も指を這わせる

名前、名前、名前…
名前の向こうに見えるドラマ
貴婦人の名前をなぞる指先が冷たい

いつの日か、六条御息所みたいな深い、深い深紅の血の色をした恋がしたい
強い匂いを放つ、一途な想いを、
刃物からこぼれるようなしずくの涙を瞳の奥に

ラクロの「危険な関係」にでてくる魅惑のマダムが、薔薇の名前になった

貴婦人の薔薇の写真に吸い込まれ、
物陰から、そっと覗こうと行ってみた。
残念ながら、社交界の花は、開店20分でさらわれ、その残り香さえもなかった。
その姿を、瞳の向こうに焼き付けられて…

私が幼いのか、
マダムが目の端に私を認める日が来るのか、
見つめられたいような、怖いような、
どこかで出会える日がきますようにと、
冷たい指先で写真をなぞりながら、その日が来て欲しいような、
来て欲しくないような…

魅惑のマダムは、殿方だけでなく、小娘の心も惹きつける

 


祈りを形にして~一輪の花を被災地へ

2011-04-06 23:56:16 | ないしょ ないしょ

 いやなんです、あなたのいってしまうのが…

 

 ずっと、私の中で、「智恵子抄」の一説が回っている
 
 いやなんです、いやなんです…

 今、被災地で、家族と再会を果たせぬままに、
 見知らぬ土地へ運ばれて荼毘に付される方々がいる

 いやなんです

 「私が死んだら、大好きなお花で棺をいっぱいにしてね」
 言わずもながのこと。
 当たり前のことが、今とても難しい。
 
 家族も、衣類も、棺も、お花もない。
 ないないづくしに、最前線の自衛隊も警官も、納棺師も、みんなが心を痛めている。
 御霊を、少しでも安心させて葬ってあげたい。

 「祈っています」口で言うのは簡単。
 なにもしないでいる自分が「いやなんです」
 祈りを形にして、届けられたら…

 どうか、急に奪われてしまった人たちの魂が、安心して旅立てますように
 被災地を直接支えている人たちの心が、折れてしまわないように
 遠く離れた私に出来ること、
 祈りを形にして、送りす。

 私の折った、一輪の花は、どんどん種を飛ばしている
 今、多くの人が、花を折り始めた。
 心が暖かくなるように!
 笑顔が見られますように!
 小さなお弔いが、心を軽くしてもらえるように!
 
 まだまだ、生花が被災地に届くまでは、遠い道のり
 祈りの花を、一緒に届けてくれる人がもっと、もっと増えていきます様に

 **************
【募集】大震災で犠牲になった方とご遺族のために、
折紙の花未使用の化粧品を。
お花屋さんなど、プリザーブドフラワーの提供も歓迎

 東京で集荷・仕分けを行い現地の"おくりびと"に託します。
メールでの問い合わせ先hekmatmsw@yahoo.co.jp 件名に「花係」とお書きください。
詳細は下記で更新されています。
twitter@hekmat_sophia
Facebook
idobata@groups.facebook.com
phot:クリムトの見た夢(2009)  

 

 

 


匂いの魔力

2010-12-10 22:42:27 | ないしょ ないしょ
木漏れ日の中
静かにバスタブに身を沈める。
薔薇の匂いがたちこめ、脳髄まで染みこんでゆく

生まれ変わる儀式


真珠と金とエメラルドを身につけて


真っ赤なルビーを探しに出かける


これはその最初の儀式

そして、真っ赤に燃える
私の魂を封じ込める青い衣を纏い、月光を浴びる

くりかえし生まれ来るもの

2010-12-07 19:30:00 | ないしょ ないしょ

毎年この時期、亡くしてしまった大事な命に
ただ涙する
さっきまで元気だったのに、次の瞬間もう魂はなく、
ただ冷たい抜け殻を抱きしめていた
そのことを思い出すと、
時が音を立ててゆっくりと自分の傍らを通り過ぎてゆくのを感じる

この時期、私が逢ってもいいと思える人は限られている
出来る事なら、誰にも逢わないで、
ただ眠っていたい

植物は種を残し、
また芽を出す。

一抱えのスペインからたくさん収穫し、
玄関に、小さな森をつくった
リスが住んでいそうなちいさな森…
やって来る人々が思わずのぞきこむ

このスペインの種が、芽を出して、
私を本当のスペインへ連れて行ってくれるかしら?
今年は、スペイン含め、海外に住んでいた友だちが、たくさん日本へ戻ってきた

来年は私が出ていこう
たくさんの木の実が風に乗って、遠くへ飛んでいくように
遠くで芽を出して根を張ろう
そうしたら、また風に乗って、種を持ち帰る

くりかえし、くりかえし
人もまた、強い情念により生まれ変わり、懐かしむ


癒しの空間

2010-11-17 22:44:10 | ないしょ ないしょ

そこは、誰が入っていってもいい
いつまでいてもいい
話をしたければ一緒に話してくれる
聞いて欲しいだけならば、聞いてくれる
何もしたくなければ、ほっておいてくれる


この日、モスクには、
声をからして叫びながら走り回る子どもたち、
興味津々に入ってきたカップル
ソファに深く座り、水の調べをぼんやりと聞く中東の人
子どもたちに、広いバスルームで清めの方法を教えるお母さん



モスクで多いのは、女性用のお祈りの場が、
カーテンなどで仕切られている、なんとなく、侘しさを感じる空間
でも、これは、女性が避けられたり、虐げられた故のことではない

このモスクでは、2階が女性専用
足を伸ばして、瞑想する
寝てしまったかと思われるほど、
じっと、うずくまっていてもいい
本当に寝てしまって、すそが乱れても、
よだれをたらしても、
ステキな殿方に見つかることはない


モスクは、いつでも、どこでも、誰にでも開かれている
東京の真ん中にあるモスク


「あなたはイスラム教徒に見えますが」
そう声をかけられた
私はどこからどう見ても、日本人のはずであるが
そう言われたのは、一度や二度ではない
アッラーよ、こうして、私を帰依させようとしているのか


「あなたはイスラム教徒に見えますが」
しかし、私が首を振ると、それ以上誰も何も言わない。
ただ、「ごゆっくり」と、身振りで示すだけである

静かで美しい
室内の噴水の水音が、
目をつぶると、アルハンブラの庭が広がり

遠く、遠い、彼の地の、古の時へ
私をいざなう
ひと時、心やすらぐ


Phot : Tokyo Camii
東京ジャーミイ・トルコ文化センター