イスラミック・ブルー

スペイン、エジプト、イラン、トルコ、チュニジアへ、イスラミックな旅へ。
スペイン/地中海レストランガイド

コカ、スパニッシュピザ

2009-09-19 02:01:13 | タベルナ・マタアム・食いもの屋

 スペイン語でコカと聞くと、南米のお茶、コカ茶を思い出す。
 ペルーでは、明けても暮れても、コカ茶を飲んでいた記憶がある。
 非常にタイムリーなネタかもしれないが、あの空気の薄いクスコでは、神経をなだめるコカが必要であった。
 一緒に行ったマダムと、インカ時代からあるという館のベットでごろごろし、なんとも言えないけだるい体調の中、名付けて「初恋気分!」と力なく笑っていた。
 軽い高山病にかかっていたのか、寸前だったのか、とにかく吐き気や頭痛はないものの、ぼんやりとしていた数日。

 そのコカではなく、スペインのピザ、コカ。
 イタリア的なチーズの気配なく、どちらかと言えば、トルコのピデや、エジプトのピザに近い、アラブちっくなピザがコカ。

                       

 今日は、サーデンのコカに、ピザと言えばやはり、イタリアンなピザが食べたいという母の希望で、オーソドックスなものも焼いた。
 ああ、おいしいマッシュルームが食べたい!


スペインタイルで陽気に過ごす

2009-09-17 12:53:19 | スペインを求めて…

 我が家の玄関前、コンクリートの壁が無機質にど~んと構えている。
 庭先に生えているヤツデとカエデをシルエットに、スパッタリングでもしてみようかと思いつつ、大きなキャンバスすれすれに車が止まり、反対側は細い通路…絵具が乾く前に、前衛芸術がとどまるところをなく、描き続けられる恐怖に、何もしないままでいた。
 広島に住むスペインタイル作家、miecitaさんにお願いしてスペインタイルを焼いてもらうことにした。お願いしたのは、躍動感あるフラメンコ柄。

                          

 毎日、ここを通る。

             

 スキップしながら、家を飛びだすと、柿の木の下の木漏れ日…
 見上げれば、たわわに実る青い柿の実。
 まだ暑い日差しのフェリアの午後を思い出し、
 テラコッタの鉢が並ぶ、アンダルシアの細い路地が、このタイルの向こうに見えてくる。
 

 


サバト、女の食卓

2009-09-08 23:14:43 | タベルナ・マタアム・食いもの屋

  サバトと聞くと、地中海地方共通の土曜日という単語よりは、やはり魔女会的なイメージ。
 何のことはない、土曜のお昼。
 家の男どもは好き嫌いの王者。ご飯に海苔と卵があれば、あとは何にもいらない人たち。彼らのいない土曜の午後、女だけで地中海食三昧。
 エジプト産のからすみをいれたパスタ。
 チュニジアで買ったハリッサと(唐辛子ペースト)ケッパーをふんだんに散らした、サーデンのピザ。
 
そして、バルの定番、しし唐のす揚げ。
 不況で、近頃は土曜日は家にいることも多い。
 こんな贅沢な時間が待っていたとは…お金で買えない満足感に、今週も仕事がなくても苦にならない…?