イスラミック・ブルー

スペイン、エジプト、イラン、トルコ、チュニジアへ、イスラミックな旅へ。
スペイン/地中海レストランガイド

正夢

2008-06-27 23:53:46 | イラン・トルコ編

 イスタンブール
 満月の夜
 薔薇の匂い

 呪文のような不思議な言葉
 ぐるぐるまわる
 世界は廻る

 立ちくらみを覚えて、
 ぼんやりとした輪郭の、イスタンブールの夜が、脳裏に浮かぶ。
 思い出すのは、まばゆい月光の明るい海。
 それが、霞んでいる。
 思い出は美しい。
 時がたてば経つほど、その美しさに磨きがかかる。
 その美しさを、封印しようとする現実。
 何故?

 それが、本当であったから。
 夢見ていたことが、現実となったときの恐怖。
 見たもの。
 聞いたもの。
 そして匂いまでもが、現実の世界に現れ、触れた。
 
 さあ、この開かれた未来への扉を、
 美しい思い出として閉じるもよし。
 しかし、美しく芳しいバラほど、鋭く細かい棘を持つ。
 その、棘の道を、痛みという現実の上を歩むことは、
 すなわち、匂いたつ美しさを、己の手中に収める第一歩。
 
 イスタンブール
 満月の夜
 薔薇の匂い

 私はそこで、道が開かれたのを見た。
 

 

 

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2 コメント

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Unknown (オルサ)
2008-06-28 02:27:36
トルコの、薔薇農園での出来事は、地球散歩で読みましたよ。ペルシャでは見ることができなかった満開の薔薇が出迎えてくれたトルコ、そして満月のイスタンブール。それは幽玄の世界。

ところで、非常に現実的な話になりますが、今欧州で行われているサッカーの欧州選手権の試合を連日観戦しています。試合前の国歌斉唱。強豪国の国歌は、W杯など今までに何度も聞いているので、メロディーを覚えてしまっています。好きな国歌の一つがトルコ国歌です。歌詞は置いておいて、物悲しいメロディーが、心の琴線に触れるのです。
http://www.worldfolksong.com/anthem/lyrics/turkey.htm
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オルサさん (aoi)
2008-06-28 23:21:49
私、オルサさんのコメントが大変楽しみです。そこからまた私の世界が広がっていくので。
さて、薔薇農園へ行かれたのはまったくの偶然で、非常に良い思いででしたが、イスブルで書いている意味深?意味不明?回りくどい??内容は、まだ公開していないお話のことです。
これは私の仕事、ひいては未来に関わってくることなので、どう書こうか思案中です。
登場人物をどこまで、リアルに書くか…など。

寝不足にはなっていませんか?
国歌はその国を表していて、いいですね。日本の国歌、私は好きです。なぜか、お掃除の時、歌ってしまいます。
トルコの国歌、これも聞いていると、いろいろイメージが膨らんできます。ああ、オルサさんはやっぱり私に近しい方ですね!
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