イスラミック・ブルー

スペイン、エジプト、イラン、トルコ、チュニジアへ、イスラミックな旅へ。
スペイン/地中海レストランガイド

ラマダーンの日に

2010-08-24 21:22:55 | ないしょ ないしょ
                      
                         


祈りを捧げるとき
いつのころからか、心が空っぽになるようになった
神様に、お願い事はするものではないという
日々の感謝の気持ちが、
くりかえし、くりかえし、幸せをもたらすと

時に、愚痴をこぼしてしまうことも
そして、必死の願いを、強く訴えてしまうことも
もちろんあれど、

最後には、
真っ白な心で祈っている自分がいる

祈りの場所があるとは、
なんと幸せなことか

祈りの時間があるとは、
なんと幸せなことか

愚痴でも、お願いでも、祈ろうとする時をもてること
その小さな余裕を与えられたことを
神様に感謝する

おそらく、
その事に気がついた時から、
祈りの時、
無限に広がりを見せる、まっさらな、真っ白な、祈りの時に、酩酊

祈りに酔いしれる

ラマダーン月の今
イスラームの人々は断食し、その辛さを体感することで、
日々の糧のありがたさを、神に感謝する。

満たされているはずの日々
満たされていない時も、
祈りの時は常に空っぽになる

真実の酩酊




phot:Sidi Bou Said in Tunisia





熱帯夜に

2010-08-13 19:00:00 | ないしょ ないしょ
 なかなか寝付けない、真夏の夜
 それでもいくらか、うつらうつらとしている

 耳にさわる、蚊の羽音によびもどされ、
 汗ばんだ髪をかきあげると、一しずくの汗が伝う
 その道に、涙をのせて、
 けだるさをかなしみに変えて、
 うつつと夢の境目で、寝返りを打つ。
 
 いつの間にか這い出した蚊帳の中にもどり、
 耳障りな音よりも、汗か、涙かわからない、しずくを選ぶ。
 蚊帳の中は暑い。
 明け方の冷たい風を夢見て、
 また、うつらうつらと眠りゆく





phot:Sidi Bou Said in Tunisia