生まれ育った家の、私の部屋からいつも見えていた、
大輪の大きな花は、
日本の寒い気候の中で、葉を丸めて固く縮こまっていた。
大きな花は、私の頭よりも大きくて、
いい匂いがした。
我が家の代名詞にもなっていた泰山木
ヴェネツィアでもまた
私を出迎えてくれた
見ているよ、見ているよ…
マグノリアの木の向うに、懐かしい人達の気配を感じる
葉は柔らかく
花はさらにかぐわしく、
そして、日本では見ることがなかった実り。
我が家の泰山木はもうなくて、
私も家にいない
でも、行く先々で出会う
マグノリアと私
マグノリアの木にきっと私と家族を結ぶ糸があるに違いない
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