イレギュラーな用件で東京を離れたりした関係で更新が滞ってしまった。さてさて、GMはじめビッグスリーの救済策に関心が集まっているが、ここにきて発表される米国マクロ関係の数値の悪化は予想を超えている。ここまでの数年ぶり、十数年ぶりを超え、「統計開始以来」すなわち過去最高あるいは最低という表現が増えている。
前回、景気実態の急収縮について取り上げたが、10月の米国のCPI(消費者物価指数)が前月比で1 . . . 本文を読む
事前の段階で、ヨーロッパサイドは「金融サミット」と呼ぶことを好み、米国サイドは単に「G20」と呼んだ週末のワシントンでの会合は、まずはつつがなく終了。当初は、この機会を捉えるべしとばかりに意気込んでいた欧州勢・・・というより英ブラウン、仏サルコジ両者も本番ではトーンダウン。「基軸通貨としてのドル」の問題は中心テーマに座るとは誰も思ってはいなかったものの、多少なりとも報道に乗るような議論があるのでは . . . 本文を読む
財務省による金融安定化法案の政策目的の急な変更は報道のとおり。金融機関の保有する住宅ローン債権など「不良資産」の買い取りは止めると。最近やたらとサプライズが多いが、今回もそのひとつだろう。米系メディアでは、「ゲームの真っ最中でのルール変更」という表現が目を引いた。みな戸惑い、むしろ事態の深刻さと受け止めた。折からの個人消費失速懸念から安かった株価に対しては、さらなる押し下げ要因となった。不良資産の . . . 本文を読む
本日は午後に、最近の金市場についてのレポートを書いた。想定の倍以上の文字数となった。以下はその一部というわけではなく、その余韻のなかで、先ほど書いたもの。
ドルが買われる状況が続いている。主要6通貨に対するドルの水準を示すドルインデックス(ドル指数)は10月27日以来の87ポイント台に乗ってきた。ちなみに例えばBloombergなら英文サイトで左上の「QUOTE」の欄にDXY:INDと入れQUO . . . 本文を読む
保険会社であるAIGに対する400億ドルの公的資金の注入(政府による優先株の取得)。11月10日に四半期決算の発表を予定していたAIGだが、支援枠の拡大や政府による優先株の取得の見通しについては、「事情通の話」として米ウォール・ストリート・ジャーナルは先行して報じていた。発表された7-9月期決算は、244億6800万ドル(約2兆3700億円)の赤字。その結果、自己資本に食い込む(棄損)ことになった . . . 本文を読む
金融市場の緊張状態を見る上で、ひとつの目安となる「ロンドン銀行間金利(LIBOR)3ヵ月物」が2.29%と過去1年で最低水準まで下がってきた。金利が下がっているほどに銀行間の取引は回復しておらず、もっぱら中銀相手という指摘もある。そのとおりなのだろう。しかし市場全体は、どことなく嵐の後のモラトリアムというべきか、いま再びの嵐の前のモラトリアムというべきか、しばしの凪(なぎ)状態。怒涛の10月を抜け . . . 本文を読む
今年の日本シリーズは7戦のうち3戦をテレビ観戦したが、あまり関心のなかった当方も見始めるとついつい最後まで見てしまういいゲームだった。普段ほとんど西武の試合は見ないので、主力選手以外知らないのだが、結構いい選手がおりますなぁ。ピッチャーがいいし、シーズン中は打撃のチームというイメージだったが、機動力もあってバランスの取れたチームだったんだ。
さてさて立冬も過ぎ、いよいよ関東も寒くなってきた。とく . . . 本文を読む
発表された雇用統計はやはり悪化の度合いが上がっていた。20万人の市場予想に対し24万人の雇用の減少や失業率6.5%に急上昇で1994年3月以来14年ぶりの水準。こうした報道の見出しよりも驚いたのは、9月の改定値だった。速報段階で15万9千人の減少が28万4千人に修正された。もともと振れの大きなデータではあるけれど、半端な“振れ”ではない。つまり9月後半から10月に入り加速した金融危機の影響から景気 . . . 本文を読む
英国BOE(イングランド銀行)の利下げが予想の0.5%をはるかに上回る1.5%もの幅になったことは確かにサプライズだった。金利水準は4.5%から一気に3.0%となり1955年以来の水準という。金融機関への資本注入に国際合意事項として道を開いた10月10日(金)のワシントンでのG7。最初に行動を起こしたのは、その週末の英国だった。そこからヨーロッパでは米国に先行する形で一気に危ない金融機関の国有化や . . . 本文を読む
"It’s super Tuesday”「super Tuesday/スーパーチューズデー」。11月4日の投票日当日のNY株式市場も原油など商品市場も価格が急騰状態となった。金価格も9月22日以来となる1日に30ドル超の上昇となったその日の市況解説の中にこの言葉を見つけ思わずナルホドと・・・。
11月4日は火曜日だった。選挙が近づき、“Change”を訴えるオバマ候補の優勢が伝えられるなか、ここ . . . 本文を読む