緑の人

夕べは、あまりの大混乱に何だかモヤっとしたまま、寝ちゃったわけですが、どうやらヤマハ５連覇はナシよ。ということになったとか、ならないのかも……まだスッキリしない模様です。
ともかく今朝の段階でミドリの人……シュレック、優勝おめでとう。チーム・バッタなのかチーム・トノサマガエルなのかミドリの人、シュレック。凄いぞシュレック。さすがはシュレック。

いやね、序盤で感じてた、今年のカワサキは違うぞ。って。レイだかハスラムだか忘れたけど、ヘアピンのクリッピング付近で、くるっと方向を変えるのを、これはハスラムがこういう乗り方をするんだな。と思っていたら、レイも同じようにくるっと……直線も早いし、うーん違う。って感じたのよ、マジで。
カワサキっていえば、大きくて重い、パワーはあるけど、ひたすら重い。やたらめったら重い。っていう印象だったんだけど、今年はカワサキらしからぬ旋回性――なんてカワサキに似合わない言葉だ――を身に着けてきたのかな。

日が暮れてラスト三十分くらいで雨がパラついてきた辺りから、変な予感は――予感だけは――していました。

その段階で、まだトップ三台は絶賛バトル中……ホンダいい加減にあきらめろよ……カワサキ粘るね……ヤマハ、今更テック２１って何それ？　なんてことを、雨でピットに用意されたタイヤが映るたびにドキドキしながら見ていた……

ラスト６分、あと二周。このペースならカワサキ……？　と思っていたその時、ポジション的には７位だか９位だかを走っていたスズキエンデュァランスレーシングチーム（SERT)――そのままの順位を維持すれば、耐久の年間チャンピオンになれる――がラストに向かってどんどんペースアップしていく中で、ちょっと、ほんのちょっとだけ無理しちゃったかな……ストレートエンドで盛大にエンジンブロー！

まるで散水車のようにオイル交じりの白煙をコース上にまき散らしながら、そのまま１コーナーからS字を通り抜けた――　一応コースの外側を通っていたんだけど、S字で内側に向かって斜めにコースを横断しちゃった……

もうタイム的にカワサキで決まり、って誰もが思っていたラスト２分。S字の切り替えしでジョナサン・レイが転倒。
たぶん、レイが転倒する時には、中止が決まっていて、赤旗を振るためにポストに上っている途中だったんだろうと思ったけれど、そのタイミングで赤旗中断。

夕べは暫定でヤマハ５連覇、という結果になりました。とさ。
でスズキ悲願（なのかな？）の耐久チャンピオンは転倒せずに完走したもう一台のカワサキに。

フツー八耐を見るときには、たいてい途中の小一時間は昼寝をしたりするんだけど、昨日はもう序盤にセーフティカーが入った後は、ホンダ、ヤマハ、カワサキの世界三大メーカーの壮絶バトルで、目が離せない……ちょっと目を離して見ると、もうトップが入れ替わっていたりするんですよ。

――お陰様でほとんど昼寝できなかったし。
あー！　まだ頭が混乱していました。間違えた！　ミドリの人……シュレックは人じゃなかったっけ……