- データリンクカプラー4番と9番の短絡でトルクセンサの中点書き込みができない
さて、前回EPSのトルクセンサの中点書き込みを邪魔したもの、大昔のEPSエラーコードの履歴だ。
このエラーコードを何とか自力で消去したい。
そこで考えたのが自分でデータスキャナーを購入すること。
でもデータスキャナー高いし、もし購入してもOBDⅡ規格とはいえ1998年の古い車に使えるかどうかわからない。
そこでもし使えなくても後悔しない(多分使えなかったらオークションに出すけどね)程度の安いOBDⅡスキャンツールを購入することにした。
それで果たしてデータ消去ができるのかどうかもわからないが…。
車のデータをいろいろとモニタリングすることもできるので、使えるのであれば買って損はなさそうだ。
- ELM327mini OBD2スキャンツールを購入
同年代のアコードワゴンで使用できた事例がないか検索していたら、下記リンクのアメブロでアコードワゴンに接続してアプリTORQUEでデータのモニターができたという記事を発見。
昨日のとは別機種の小さな ELM327mini が届きました。ELM327mini 日本語説明書付き 新たに注文したELM327mini (V1.5)です。車のOBD2コネクターに取付け、エンジンを始動し、アプリのTORQUEを立ち上げてみました。
ということで、1998年のCF6でも使用できそうなので、Amazonで「Zappa ELM327mini OBD2スキャンツール BLUETOOTH V1.5 日本語マニュアル(青)」を1500円で購入した。
↑ Zappa ELM327mini OBD2スキャンツール BLUETOOTH接続で V1.5が安定しているらしい。
ただ、iOSには対応しないので、iPhoneで使うならWi-Fi版を…。
↑一応日本語のマニュアルが付属しているので接続は簡単にできそうだ。
↑データリンクカプラーにELM327mini OBD2を接続する。
↑Androidのスマホは持っていないので、ノートPC(Windows)にBluetooth4.0のドングルを挿して接続した。
Bluetooth接続はWindowsをある程度使いこなせていれば簡単にできるだろう。
↑Windows 用のアプリは「Car Scanner ELM OBD2」をインストールした。
ただ、言語が英語のため悪戦苦闘する(Android版は日本語表示があるのに)。
オールセンサーを確認すると各センサーがデータを読み取って問題なく表示されている。
↑ 故障診断コード(ダイアグノティック・トラブルコード)を表示して読み込むと、DTCは「0」で表示なし。
EPS警告灯の不良コード履歴の表示もされていない。
果たして自分の設定が悪いのか、それともこのアプリでは表示されないだけなのか、正直全くわからない。
ネットでググっても引っ掛からないし…。
どうすればいいのかよくわからない。
万事休すでお手上げだ~。
ということで・・・。
本当はディーラーに駆け込むなんてしたくなかった。
なんか負けを認めるみたいだから…。
まあ、そんなことを言っている状況でもないので、岐阜市上印食のホンダカーズ岐阜 岐南店へGO!
実は最も手っ取り早い方法なんだけどね。
↑ ここはマイ・アコードワゴンの出身地、久々の里帰りだ。(画像はGoogleから拝借)
正直いつぶりか覚えがないくらい久々にディーラーを訪れた。
受け付けてくれた店員さんに概要を説明して、呼んでくれたメカニックに、順序だてて説明しているつもりが、なんか支離滅裂になってしまった。
ハンドルが右に切れていく症状がある
↓
アライメントを測定・調整した
↓
EPSに不具合の疑いがあり、右に切れる症状は直らなかった
↓
過去にO2センサーの点検をしてEPS警告灯が点いてしまった
↓
O2センサーは新品交換した
↓
現在は警告灯は復旧しているが、不良コードの履歴が残っている
↓
ステアリングトルクセンサの中点書き込みをしようとした
↓
不良コードの履歴が残っていてできなかった
↓
不良コードを消去したい
これまでの流れをそれこそ一気に説明したので、ちゃんと理解してもらえたかどうかわからなかった。
「とりあえず見せてもらいます」と、故障診断をしてもらった。
↑しばらくしてメカニックがやってきて、現段階では不具合は出ていないとのこと。
そして、過去のDTCデータはリセットしてもらえた。
代金はおいくらですかって聞いたら、今回はサービスで結構ですとのこと。
おっ、サービスでやってくれたぞ。
晴れやかな気持ちで店を送り出されて、しばらく走ったら、あれっ?ハンドル右に切れてくぞ。
EPSスイッチが「+」になっていたから、メカニックが試乗した時に気が付かなかったようだ。
というか自分が何をしてほしかったかが、「EPS不良コードを消してほしい」にウェイトが行ってしまって、右に曲がっていく症状を「中点書き込みをして直してほしい」という方に行っていなかったようだ。
どうやら私の説明が悪かった。
店に戻ろうかどうしようかしばらく考えたが、不良データの履歴が消去さえされていれば、自分でトルクセンサの中点書き込みをすればいいだけの話なのでそのまま帰宅した。
これで中点書き込みができなかったら本当にガックリだが、果たしてどうなるのか。
微妙な心持ちで帰宅して、さっそく中点書き込みをする。
手順は参考にした(前回リンクを張らせていただいた)サイトから抜粋させていただいた。
一部手順に誤りがあるかもしれないので、あくまでも参考にとどめて、もし中点書き込みをされるのであれば自己責任でお願いしたい。
(一部省略あり)
①フロントホイールを直進位置に合わせる。
②SCSラインをボディアースに短絡させる。
③ステアリングホイールを直進位置から左45°転舵して保持する。
④IGスイッチをON(Ⅱ)にする(エンジンは始動させない)。
EPS警告灯は点灯して4秒後に消灯する。
⑤EPS警告灯が消灯した後、ステアリングホイールを直進位置に戻し手を放す。
EPS警告灯は4秒後に再点灯する。
⑥EPS警告灯が再点灯した後、ステアリングホイールを再度左45°転舵して保持する。
EPS警告灯は4秒後に再消灯する。
⑦EPS警告灯が再消灯した後、ステアリングホイールを再度直進位置に戻し手を放す。
EPS警告灯は4秒後に2回点滅する。
⑧EPS警告灯が点滅した後、消灯し続けることを確認する。
⑨EPS警告灯の消灯を確認した後、SCSラインをオープンにする。
⑩IGスイッチをOFFにする。
↑わかりやすく図式化したのがこんな感じ。
で、手順通りやったつもりがダメ。
あれ~、ダメなのか?と、もう一度細かく手順を確認してトライしたら今度は成功した。
とにかくここ数日のモヤモヤとしたわだかまりがスッキリとした。
は~、やったよ、よかった~。
トルクセンサーやEPSユニットの交換も脳裏をよぎるような展開だったので、ホッと安堵した。
近所をぐるっと試運転してみたが、EPSスイッチを「-」(軽い方)にしても、右にはハンドルがとられることなく直進し、ハンドル操作も軽々で、久々に本当のパワステの恩恵を受けた実感があった。
ということで、ハンドルが右に切れていくというEPSの不具合は、ステアリングトルクセンサーの中点書き込みで解決した。
(割と単純なことを長々と引っ張ったな~。)
次回はまた別の問題が・・・。