(本頁は「花の焼石岳・真夏の陣。前編」の続きです。)
この日の焼石は、暑さのせいか、はたまた今頃になってワク〇ン二回目接種(8月1日)の副反応が出たのか、
銀明水上部から先はさっぱり歩けなくなってしまった。
それでもいつもの倍近く時間をかけてナントカ姥石平に辿り着いたが、山頂まで行く気力は失せていた。
後から来た老夫婦にここまで来て山頂に行かないとは何事か!的なことを言われたが、それは個人の自由だと思う。
一応、最後のチカラを振り絞って、横岳との鞍部まで上がってみた。
ここまで来ると鳥海山が見えるはずだが、
残念。今日は晴れていても、カスミのせいで見えなかった(早朝、秋田を走っている時も見えなかった)。
しかしお花畑はまあまあ奇麗だった。
横岳鞍部のお花畑。キオンやシラネニンジンが多かった。
横岳鞍部のお花畑。
ミヤマトウキ
ミヤマアキノキリンソウとハクサンフウロ
今日の登りは鞍部まで。その後、下りて泉水沼の畔で昼飯休息とした。
泉水沼の畔。バックは焼石岳山頂。
泉水沼で休憩したところ、少し持ち直したようなので、姥石平のお花畑を散策してみた。
姥石平は初夏(6月上中旬)のお花畑が素晴らしいところだが、真夏(7月下旬~8月上旬)にも多くの花が咲く処だ。
ところが今回はどうしたことだろう。花が少ないというのか地味なのだ。
姥石平のお花畑
主力のトウゲブキやハクサンシャジンは盛りを過ぎ、ギボウシがパラパラ。
お花畑に色を添える脇役のハクサンフウロやクルマユリの花はほとんど終わっていた。
たぶん異常なまでの暑さ続きで開花が早まり、その分、早く店じまいに入ったのだろう。
個々の花たち
ハクサンイチゲの二度咲き トウゲブキ
ウスユキソウ他
ミヤマリンドウ
ハクサンフウロの残り花。 ウゴアザミ
ハクサンシャジン
ハクサンシャジンとハクサンイチゲが混じっているところ。
ハクサンシャジンが比較的多いところ
姥石平から東焼石岳にかけてのお花畑、今回はギボウシが多く目についた。
種類はコバギボウシだが、ところどころオオバギボウシも混じっていた。
コバギボウシは中沼など低所の湿地にも多く、この山ではトウゲブキと同様、低いところから高いところまでずっと咲いていた。
姥石平のお花畑
コバギボウシ トウゲブキと一緒
オオバギボウシ
今回、姥石平で見かけた花で地味なものばかり集めてみた。
シラネニンジンの多いところ
シラネニンジン他 イブキゼリモドキ
オクキタアザミはトウヒレン属で葉はウゴアザミのように痛くない。
焼石の他は鳥海山、羽後朝日岳にしか無いと聞く。
オクキタアザミ
トモエシオガマ。右にハクサンフウロ。
近くには白花のエゾシオガマも咲いていた。
黄緑の花も多い。
これはアオヤギソウ、タカネアオヤギソウ、どちらで呼んだらいいものやら。
ひとまずタカネアオヤギソウとしておく。
手前にはハクサンシャジン。 ノギラン
ノギランは乾いた低山でもよく見かけるが、高山お花畑でまたご対面。かつてはユリ科だったが、現在はキンコウカ科。
イワショウブもかつてはユリ科だったが、現在はチシマゼキショウ科だとか。
イワショウブ ムカゴトラノオの古花
タデ科、ムカゴトラノオは地味なのでつい見過ごしてしまいそうだが、東北ではけっこう珍しい高山植物だ。
横岳を望む。
以上。
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