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北原みのり おんなの話はありがたい ありがとう、吉幾三

2024年03月27日 | 生活

 5年で50億の二階俊博に「ばかやろう」という怒りを私たちは諦めてはいけない 

 

AERAdot.オリジナル 2024/03/27/ 

 

吉幾三さんのYouTubeチャンネルから

 作家・北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」。今回は吉幾三さんのYouTubeチャンネルで感じた、おかしいことをおかしいと言う自由について。

*    *  *

 いいなぁ、吉幾三。ありがとう、吉幾三。そんな気分だ。

 10カ月前に吉幾三さんのYouTubeチャンネルで「飛行機で見た横柄な国会議員」の話がバズった。吉幾三さんと同じ飛行機に乗った客がCAに対し横柄だったこと、その客が国会議員であることを匿名で話したのだ。その後、その国会議員が現役CAの告発によって明かされ、ちょっとしたニュースになった。

 突然YouTubeで名指しされた自民党の長谷川岳議員は、自身のブログで飛行機の遅延に関する持論を長文で記し、メディアには「大声は出していない」などと反論をしている。

「国会議員がCAに横柄な態度を取る現場を見た」という吉幾三さんの言い分はシンプルだ。

「大人だったらさ、ある程度年いったら、ちゃんと人と接しないと恥ずかしいよ」「機嫌の悪いときもあるだろうけど、機嫌の悪いときはしゃべらなきゃいいじゃん」「機嫌の悪いときもあるけどさ、そこは、我慢しなくちゃだめだよ」

 思わず深く頷いてしまう。機嫌の悪いときはしゃべらなきゃいいじゃん! その通りである。

 吉幾三さんは一人でカメラに向かい、打ち合わせも台本もないような自由な感じで、言いたいことを言いたい放題な感じでしゃべり続ける。コロナ禍中にはじめたチャンネルのようだが、最近は裏金問題に怒り、年金機構に怒り、国会議員の振る舞いに心から怒っている。この国に、怒ってる。

「政治に金かかるっていうけど、なんで金かかるんだよ、金かからない選挙しろよ」「働いても働いてもこんだけ税金高くてさ。あんたがた(←国会議員のこと)税金関係ねぇだろ。払ってんのかどうかわかんねぇけど」「どこにいった年金、この野郎(←年金機構のこと)、人の金、勝手に使ってんじゃねぇ、この野郎!」

 怒り顔は真顔だが、どこか楽しげで、時折自分の言ってることに吹き出したりもする。吉幾三さんには、飛行機や新幹線にただで乗れる国会議員特権はないが、自由があるのだ。右とか左とか、政治なども関係なく、思ったことを言う、おかしいことをおかしいと言う、吉幾三として言う、おかしいと思うから言う、ちゃんと言う、である。その自由は誰に与えられたものでもなく、自分で信じ、育ててきたものである。

 見ているうちに不思議に心が軽くなる。「人の前出たらな、歩いている犬猫にもアイサツして歩けって、オレは言ってんだよ」などと言っている吉幾三さんに癒やされている。え、なにこれ、どうしたの私。多分、そのくらいに今、言論空間が窮屈ということなのかも。SNSで自分と違う考えの人間を断罪し、レッテルを貼り、誰が誰に「いいね」したとかで責め、互いが互いを監視するような社会で、このくらいの気軽さ、このくらいのゆるさで、自分の言葉で言いたいことを言える社会だったら、もう少し風通しがよくなるのではないかと、ついつい「俺ら、東京さ行ぐだぁ〜」と口ずさんだりしてしまって。

 吉幾三さんのチャンネルを見ながら、2018年に東京医大で女性差別受験が発覚したときのことを思い出した。私はあのとき、「東京医大前に集まりましょう」と人生で初めてSNSでデモを呼びかけた。あまりに腹が立ったからだ。ところがデモを呼びかけたとたんに、「医大前でデモだなんて入院患者に迷惑だ」とか「警察に許可を取ったのか?」とか「東医大に通っている男子学生の気持ちを考えたのか?」などとブレーキをかける声がいくつもあった。2019年に性暴力の無罪判決に抗議するフラワーデモを呼びかけたときも、「判決文を読んでからデモしろ」などと言う声は少なくなかった。

 個から発する怒りをなだめる声は、あまりに大きい。それが女の声ならばなおのこと。でも、怯むことないのだ。自分の立場で、自分の声で、自分の言葉で、私たちは発していくしかない。右とか左とか、政治信条関係ない。「歩いている犬猫にもアイサツして歩け!」な、そんなシンプルさでの自分の怒りを守るべきなのだと思う。

 先日、二階俊博さんが「ばかやろう」と記者会見で呟いた。85歳という年齢のことを言われ「お前もいつか年を取る」と切れた。年齢のことは、よほど悔しかったのだろう。それでも高齢者に敬意を払えないような社会を、あなたたちがつくってきたのだと思う。政治に怒る人々の声を無視し続け、政治を諦めさせる空気を生み、権力にあぐらをかき続け、庶民には到底手の届かないレベルの額の金を「国のため」ではなく「自民党のため」に使い続けた。「ばかやろう」はどちらなのだろう。5年で50億円どう使ったんだよ、おかしいだろう? そんな怒りを、私たちは諦めてはいけない。

 今年は「俺ら東京さ行ぐだ」の発売からちょうど40年になる。もはや東京は憧れの街ではなくなり、日本は1980年代のようには明るくはない。それでも、私たちが明るく前向きに怒る自由を自ら失ってはいけないのだ。思わぬ変化球で世間を賑わした吉幾三さんに、なんだか、心からありがとう、です。


『「死の商人」の扉開く次期戦闘機輸出』
戦闘機を大量に輸出するためには“戦争で使われた実績”が必要です。
「平和」への努力は?
これが「積極的平和主義」なのでしょうか。

日本国憲法前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

声を挙げましょう!
戦争は嫌だと。
三菱製品ボイコットを進めましょう。
自公政権をボイコットしましょう。

今日もいい天気です。

融雪剤の効果。



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