里の家ファーム

無農薬・無化学肥料・不耕起の甘いミニトマトがメインです。
園地を開放しております。
自然の中に身を置いてみませんか?

子どもが次々と陽性に…濃厚接触者の母「仕事どうしよう…」

2022年02月12日 | 生活

検査で子どもが次々と陽性に…対応追われる小児科医 親子は不安 東京都内の病院ルポ

「東京新聞」2022年2月12日 

 新型コロナウイルスに感染する子どもの急増で、各地の小児科医らが対応に追われている。東京都内の小児科の発熱外来を訪れると、子どもたちが次々と検査で陽性になっていく実態に直面した。(池田悌一)

◆自宅待機となる母「仕事どうしよう…」

 8日午後、港区の小児科「クリニックばんびぃに」。時田章史院長に「ちょっと苦しいかもしれませんが我慢して」と医療用マスクを渡され、さらに防護服と防護キャップ、ゴム手袋、フェースシールドを着けるよう指示された。確かに息苦しい。

 最初の患者は、保育園に通う男児(5)。連れ添った母親(44)が「この子、今朝から38度の熱があるんです。保育園で感染者が出ているので心配で…」と不安そうな表情を浮かべた。

 時田院長が「じゃあ、検査をしましょう」と抗原検査キットを用意し、綿棒を男児の鼻の奥に入れる。「うわーん」と大きな泣き声。約10分後、マーカーに陽性を示す赤い線がくっきりと浮かび上がった。

 隔離部屋から診察室に呼ばれた母親は、陽性と告げられると「え?」と絶句。時田院長は男児には10日間の療養が必要で、母親も濃厚接触者にあたる可能性が高く7日間は自宅待機になると説明した。「子どもは大半が風邪と同じような軽い症状。2日以内に治まることがほとんどですよ」と語りかけた。

 母親は診察後の取材に「明日から仕事どうしよう」と声を落とした。夫(47)とは共働き。この日は、上司に「子どもの熱くらいで休まれたら回らない」と言われ、勤務後に小児科を訪れたという。「もし私も感染していたら、長く休まなきゃいけなくなる。言い出しにくいな」と漏らした。

◆「体調が少しでも悪かったら学校や習い事は休んで」

 そうしている間も、発熱を訴える患者が相次ぎ、看護師らが診察室と待合室を小走りで行き交う。通っている幼稚園で感染者が確認された女児(6)も抗原検査で陽性に。「私、コロナなの?」と泣きだしそうな顔になり、父親が「大丈夫だから」となだめていた。

 一方、抗原検査で陰性になった中学生の女子生徒(14)は、ぜんそくの持病があった。基礎疾患のある人は重症化する恐れがあり、時田院長はより精度の高いPCR検査も実施することに。院内の検査機に検体を入れると、約1時間後に改めて陰性が確認された。

 厚生労働省によると、5日までの1週間に感染した全国の10歳未満は10万人あたり約800人。全世代で最も高い割合になっている。

 時田院長は「今年に入ってから、ずっとこんな感じですよ」と話す。今は検査した3人に1人程度が陽性になっているという。

 時田院長は「4日以上の高熱が続くようなら注意が必要だが、過度に心配することはない」と指摘。「マスク着用や手洗いを徹底し、体調が少しでも悪かったら学校や習い事は休む。感染を広げないための基本的な対策を続けることが大切です」と強調した。

*   *   *

濃厚接触者の自宅待機、欠勤扱いは「死活問題」 シングルマザーから悲痛な叫び

AERAdot 2022/02/12

野村昌二

  オミクロン株の感染者拡大とともに増えている濃厚接触者。自宅待機になったことで、生活が苦しくなった人もいる。自己都合の欠勤扱いで補償がないケースがある。「オミクロン版自宅待機」を特集したAERA 2022年2月14日号から。

 

 オミクロン株の急速な蔓延で、感染が身近に迫っている。たとえ自分が感染しなくとも、濃厚接触者になり自宅待機となったことで、生活が苦しくなったという人も少なくない。

「休んだ分だけ給与から差し引かれます」

 都内に住むシングルマザーの女性(31)は不安を口にする。

 1月中旬、職場で隣の席の同僚が感染した。保健所から濃厚接触者になったとの連絡があり、自宅待機するよう言われた。女性は会社に有給休暇として扱ってほしいと頼んだが、自己都合の欠勤扱いで、休職中は無給で有給も使えないと告げられた。

 新型コロナの感染や濃厚接触者になるのは会社の責任ではないとして、休業手当が出ないケースが多い。だが女性は言う。

「死活問題です。何らかの補償をしてほしいです」

 インターパーク倉持呼吸器内科(宇都宮市)の倉持仁院長は、オミクロン株の特性を踏まえた濃厚接触者に対する合理的な仕組みができていないと指摘する。

「感染症対策の原理原則は、速やかな検査と的確な隔離です。しかし、いま国が進めているのは抗原検査による検査で、感度が悪いため当てになりません。まず国がやるべきことは、PCR検査をしっかり行い、隔離対象を決めていくことです」

 その上で、オミクロン株の発症までの期間は3日程度と従来株より短いので、濃厚接触者の待機期間をエッセンシャルワーカーと同じ5日間にする。そしてその5日間は自宅待機を義務づけ、4、5日目に無料でPCR検査を行い、連続して「陰性」を確認すれば出勤していいという仕組みにするべきだと語る。

「濃厚接触者への自宅待機はあくまで保健所からのお願いですが、ほかの従業員の安全を確保するため休んでもらうわけですから、待機期間中であっても国が一定程度を補償する仕組みをつくるべきです」(倉持医師)

行政が把握しているよりもはるかに多い陽性者が市中にいると考えられる。政策研究大学院大学の土谷隆教授(統計数理学)も、社会活動を停滞させないためには、この事情を勘案した上で、濃厚接触者の検査や待機についての考え方を見直すなど、オミクロン株の特徴にあわせた機動的な対応が重要だと語る。

「重症化リスクが低いといっても、リスクは高齢になるほど上がります。例えば、高齢者が多くいる施設で働くエッセンシャルワーカーには毎日PCR検査をしてもらうという考えです」

(編集部・野村昌二)

※AERA 2022年2月14日号より抜粋


今日もいい天氣、でも空氣が冷たい。

園地の沼に狐の足跡。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。