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有酸素運動

2019年02月13日 | 健康・病気

運動すると分泌される、血管老化を防ぐ注目の物質は?

  NIKKEI STYLE 2019/02/12(一部編集)

 

  運動すると血管の内皮細胞からNO(一酸化窒素)が分泌され、血管の老化を防ぐカギとなる、血管を拡張してしなやかにしてくれます。

 健康寿命を延ばすためには、食事に注意するだけでなく、日々の運動も大切ということは、多くの方が認識されているでしょう。

運動は、血管や心臓などの循環器系の若さを保つために極めて重要です。ドイツのボッフム大学永代教授で、冠心会大崎病院東京ハートセンター顧問の南和友先生は、「血流をつかさどる心臓が規則正しく動くようにケアすることで、血管力も高まります。その柱となるのが『運動』です」と話します。

 「運動をすれば、脈拍量が増え、血管も筋肉に血液を送ろうとするので心臓も血管も鍛えられます。酸素の豊富な血液(動脈血)が手足の筋肉に送られます。そして酸素の消費された血液(静脈血)はミルキング作用で末梢から心臓へと送り返されます」(南先生)

■血管を柔らかくするカギ「一酸化窒素(NO)」

 運動には、血管を柔らかくする効果も期待できます。そのカギを握る存在が「一酸化窒素(NO)」です。NOは、血管の内皮細胞から放出される物質で、血管を拡張してしなやかにして、血圧を安定させてくれます。NOは、血管を若く保ち、動脈硬化を防ぐ作用があるのです。

 NOをたくさん放出できれば、血圧が下がり、血管も柔らかくなる――。この効果を狙うなら、適度な運動がお勧めです。NOは、運動によって血流が増えると多く放出されるからです。

「運動をすると、血液循環が良くなり、上の血圧(収縮期)が上がり、下の血圧(拡張期)が下がります。このように上の血圧と下の血圧の差(脈圧)が大きくなると、血液が波打って運ばれるようになります(拍動流)。その波打つ動きによって、血管内膜にある内皮細胞が刺激されてNOが増加するのです」(南先生)

 「このほか、NOには、血管内の善玉コレステロール(LDLコレステロール)の沈着や酸化を防ぎ、動脈硬化を防ぐ作用もあります」(南先生)

 適度な運動は、善玉のHDLコレステロールを増やす効果もあります。HDLコレステロールは、悪玉のLDLコレステロールが血管内でたまらないように回収する役割を持っています。善玉のHDLコレステロールが増えれば、悪玉のLDLコレステロールが減るので、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げることにもつながります。さらに、運動には中性脂肪を減らす作用もあります。肥満やストレスを解消し、血圧を下げて血管を広く、柔らかくしてくれるという、まさに一石二鳥以上のメリットが期待できるわけです。

■血管若返りに効くのは「有酸素運動」

 では、具体的にどんな運動を実践すればいいのでしょうか。運動といっても、ウォーキングから、水泳、自転車、筋トレ、そして各種スポーツまでさまざまあります。どんな運動が血管にいいのでしょうか?

 運動には、ウォーキングやジョギング、エアロビクスなどの「有酸素運動」と、短距離走や筋トレのような「無酸素運動」があることは、多くの人がご存じでしょう。有酸素運動は、文字通り、酸素を必要とする運動で、比較的軽めの運動を持続的に行うことで体内の脂肪を燃焼させるものです。それに対し、無酸素運動は、短時間で強い筋力を使うことで、筋量を増やし基礎代謝を高める効果があります。

 南先生は、「心臓に負担がかからないように体を動かすこと」が肝要だと話します。「血管を強くするためには、心臓への負担が大きい無酸素運動より、適度に体を動かす有酸素運動が適しています。『適度な有酸素運動』が血管若返りのポイントです」(南先生)

[日経Gooday2019128日付記事を再構成]

 



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