里の家ファーム

無農薬・無化学肥料・不耕起の甘いミニトマトがメインです。
園地を開放しております。
自然の中に身を置いてみませんか?

里山の風景ー新しい物語の創造。

2013年08月30日 | 自然・農業・環境問題

 里山には、子供たちが夢中になれる世界としての自然がある。
それは、里山に世界の若者が求めて訪れる理由でもある。きれいな川、山の緑と鳥の声、水田と潤いのある場所でもある。それぞれ生まれ育った国は違っても、鳥の声と共に夜が明けて、川の水が流れ、自然を相手に働く。自然豊かな中にいると、心が落ち着き幸せを感じることは同じだという。
 国連生物多様性の10年(2011~20)で「SATOYAMA」は国際語になった。世界から魅力を感じ、訪れる人も増えている。さらに、訪れた人は、ネットを通じその良さを広げている。
 里山とそこでの生活をどのように継承し、新しい物語を創造していくのか?国連生物多様性の10年は、その課題を投げかけていると感じる。
 里山で住んでいる人たちは、その生活の価値をそれほど自覚していない。外から訪れた人たちの言動によって、それを理解してきた。
 最近までは、都会と田舎という対比で、都会から来た人が、里山の魅力をさまざま話してくれた。ところが、ネット社会を背景に、世界の人の流れが変化し、今では海外から訪れる若者たちがその魅力を語ってくれる時代になった。
 その声に耳を傾け、新しい物語を創造していきたい。

 京都府小学校教師  里山こころ