【俺は好きなんだよ】第1335回は、『真昼の死闘』(1970)
原題は、『TWO MULES FOR SISTER SARA』。
『シスターサラのための2頭のラバ』。
MULEには、頑固者や運び屋という意味もあります。
クリント・イーストウッドの『運び屋』の原題は『The Mule』。
TV題に、『イーストウッドの 狼たちの荒野』というのもあります。
製作国:アメリカ
上映時間:105分
配給:Uni=CIC
スタッフ。
監督:ドン・シーゲル
製作:マーティン・ラッキン、キャロル・ケイス
原案:バッド・ベティカー
脚本:アルバート・マルツ
撮影:ガブリエル・フィゲロア
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演。
クリント・イーストウッド (ホーガン)
シャーリー・マクレーン (サラ)
マノロ・ファブレガス (ベルトラン大佐)
アルベルト・モリン (ルクレール将軍)
アルマンド・シルヴェストレ
ジョン・ケリー
エンリケ・ルセロ
デヴィッド・エスチュアルド
物語。
流れ者のホーガンは、三人組の男に襲われていた尼僧のサラを成り行きで助ける。ホーガンは、付近を通りかかったフランス軍にサラを預けようとするが、彼女は革命派の一員として活動してフランス軍に追われていたため、ホーガンは身を隠してフランス軍をやり過ごす。
ゲリラとともにフランス軍の駐屯地から金品を奪う計画を立てていたホーガンは、サラが駐屯地近くの教会の尼僧だと知り、彼女を連れてゲリラのアジトに向かう。
二人は近くの集落でフランス軍がいることを知り、サラが情報収集のためにフランス軍と接触するが、そこで危篤状態の大佐の最期を看取るように頼まれてしまう。
メキシコを舞台に、ひょんなことから出会ったスゴ腕ガンマンの流れ者と秘密を抱えた尼僧が、一緒に旅をしながら褒賞金目的の戦いに手を組んで活躍する姿を描いた西部劇。
傑作で名作『真昼の決闘』とあまりにも似ているタイトルのために忘れられがちな一本。
クリント・イーストウッドの西部劇でもかなり面白い方なんですけどね。
クリント・イーストウッドは、この後ドン・シーゲルと『白い肌の異常な夜』、『ダーティハリー』でもコンビを組んで、師弟関係ともいえる間柄となり、監督としてのスタイルを学んでいったそうです。