【俺は好きなんだよ】第1847回
『HUNT/餌』(2016)
原題は、『PROOI』。
『獲物』。
英語題は、『PREY』。
『獲物』。
別の英語題は、『UNCAGED』。
『檻から解放された』。
製作国:オランダ
上映時間:107分
スタッフ。
監督:ディック・マース
製作:デーブ・スクラム、マリア・ピータース、ディック・マース、アレックス・バーベイル
撮影:レナート・ヒレッジ
美術:ヤン・ルトガース
音楽:ディック・マース
出演。
ソフィー・バン・ウィンデン (リジー)
マーク・フロスト (ジャック/ハンター)
ジュリアン・ルーマン (デイブ/TVカメラマン)
リナス・クルル (ブリンカース/刑事)
ビクター・ロウ (ニーフ)
物語。
現代オランダ。
アムステルダムの郊外で牧場を営む家族の惨殺死体が発見された。
警察から事件について相談を受けた動物園の獣医リジーは、死体の状態から獰猛で攻撃的なライオンの仕業だと特定するが、荒唐無稽と警察は信じようとしない。
やがて、アムステルダム内で猛獣に食い殺されたかのような死体が次々と発見される。
リジーは、知人のイギリスの凄腕ハンター、ジャックに応援を要請するが、彼のある事情から警察は彼を拒否する。
人食いライオンと人間たちの死闘を描くオランダ発の動物パニックアクション。
監督・脚本は、『小さな目撃者』のディック・マース。
どこからか現れた巨大ライオンを獣医とライオンハンターと警察が協力して退位しようとするオランダ産のアニマルパニック。
容赦ない猛獣による襲撃描写があり、そこはポール・バーホーベンを生んだオランダ産ならではかも。
巨大なライオンが街にいる絵面の強さも堪能できる。
リアルかつエンターテインメントが融合し、この手のジャンルとして、及第点かつライオンハンターのキャラクターで加点される。
そこに、愉快な三角関係のもつれ、はみ出し者とプロフフェッショナルの矜持が火を噴く。
整ったシナリオは、しっかりとアイディアが投入されており、飽きさせない。
侮る勿れな出来。
きっちりB級の楽しみがありますよ。