知識が見える目に変える。ただ景色を見るのと、そこに空気がある、菌が電波が花粉が舞っている、と思ってみる景色は違うものだ。映画も同様で、物語にある見えないものを知ってれば見えるものは違う。それは、その根本の演出や演技でも同じことが言える。
映画は、目に見える記憶、初めて見る思い出、旧知の未来。
目で実 . . . 本文を読む
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1508回。
「なんか最近面白い映画観た?」「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『マルリナの明日』
未亡人のサバイバルを、マカロニ・ウエスタンを思わせるタッチで描き、各地の映画祭で評判を呼んだ異色サスペンス・ドラマ。
& . . . 本文を読む
現実嫌いの逃避としての映画好きが増えたんだろうなぁ。
『カメラを止めるな』の物語には悲劇的な側面が隠れてもいる。ブラックな仕事でさえ、現場は一生懸命にやり、結束さえするが、上の人間はのほほんと「よかったなぁ」と頷いて、やれ幸いとそれを繰り返す。まさにブラック・コメディ。(スピンオフがまさにこの状態)常に事件は現場で起きては解決され、会議室は平和のま . . . 本文を読む
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1507回。
「なんか最近面白い映画観た?」「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『スケート・キッチン』
居場所がない少女が見つけた、ニューヨークのスケート女子チームとの刹那の日々を描く青春スポーツホビードラマ。
実際にニ . . . 本文を読む
菱沼康介監督作品の定期上映が6月も。
【SHORT FILM DAY】
http://tokyocinemaunion.jp/event/short-film-day-190615/
日時|6月15日 (土)①14:00〜15:30②18:00〜19:30 (20分前開場)料金|1200円
【プログラム】
『Tony』Lam Perry 約13分『D . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第1138回は、『ブラザー・ミッション -ライド・アロング2-』(2016)
原題は、『RIDE ALONG 2』。『相乗り2』。
上映時間: 101分製作国: アメリカ
スタッフ。
監督: ティム・ストーリー 製作: マット・アルヴァレス、ラリー・ブレズナー、アイス・キューブ、ウィリアム・ . . . 本文を読む
『空母いぶき』を鑑賞。近未来日本、謎の勢力に離島占領され、初の空母艦隊が向かう社会派戦争サスペンス。かわぐちかいじの漫画を若松節朗が実写映画化。憲法九条を守りつつ、初めての防衛出動に挑む海自と内閣を描く。題材の意図は高いが戦闘描写がぬるい。全体的に妙にせせこましい上に芝居臭い。大事なところは端折り、見やすくするはずの日常描写が邪魔をする。いつもの日本カリカチュア軍人像にわずかに西島秀俊が楔を打ち込 . . . 本文を読む
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1506回。
「なんか最近面白い映画観た?」「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『居眠り磐音』
江戸の長屋で浪人として生きる心優しき剣士が、江戸下町の人々と心を通わせていく人情模様と、陰謀に . . . 本文を読む
物語のメッセージは、言葉によって切り離されて明確にされる方法もあるが、語り全体によって別ち難くされて浸透させる方法もある。特に映画は後者による結像で特性を発揮する。
映画館は映画を目撃させる。
「なんて自分は駄目なんだと言うやつに限って自分を愛してるもん。」野田秀樹
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【俺は好きなんだよ】第1137回は、『ダック・シーズン』(2004)
原題は、『TEMPORADA DE PATOS』。英語題は、『DUCK SEASON』。
『アヒルの季節』。
上映時間:90分製作国:メキシコ
スタッフ。
監督: フェルナンド・エインビッケ 製作: フリーダ・トレスブランコ . . . 本文を読む
おいらは、科学的発展も宗教的発展も文化的発展も、つまりは人間的発展だ思っている。つまり、自然と人工の邂逅であり、感情と理性のバランスをとれるようになっていくこと。だから、時代は関係なかったりする。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の3度目は応援上映で。応援しながら、それぞれのキャストの演技の方向性の違いをじっくりと見る。それぞれがキ . . . 本文を読む
『かく恋慕』のささやかな報告。
門真国際映画祭の第一次審査を通過しました。6月の第二次審査を通過すると入選となるようです。その時はきちんと報告させていただきます。
見知った名前やタイトルが並んでいるので妙な親近感と競争心を掻き立てられたり。並んだ作品との相性、時の運、審査員の好みもありますし、すでに出しちゃった後で何が出来るわけでもないですし。というわけで自分の映画の力を信じて、天命を待ちます . . . 本文を読む
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1505回。
「なんか最近面白い映画観た?」「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『ラ・ヨローナ ~泣く女~』
メキシコに古くから伝わる泣く女の怨霊“ヨローナ”をモチーフに、水のある所で子どもたちの命 . . . 本文を読む
『貞子』を鑑賞。現代日本、謎の少女と女医に貞子の呪いがまとわりつくホラー。シリーズの正当な続編。ホラー風のドラマのようだが、ドラマ風であり、何を見せられているんだろう感がぬぐえない。始まりは現代的な快活なテンポで進んだのに、進めば進むほどグダグダ。恐怖レベルはもはや蚊に噛まれた膨らみを爪でバッテンつけた程度。二重の意味で悲劇。脇キャラへの愛もない。池田エライザの目はよい。ユーチューバーシーンでも気 . . . 本文を読む