菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

北欧式リアル系超常。 『MORTAL モータル』

2020年12月28日 00時00分01秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1813回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 


『MORTAL モータル』

 

 

恐ろしい力を手にした男とそれに困惑する周囲を描くノルウェー産SFスリラー。

 

主演は、『きっと、星のせいじゃない。』のナット・ウルフ。

 

監督は、『トロールハンター』、『ジェーン・ドウの解剖』、『スケアリーストーリーズ 怖い本』の北欧目ギレルモ・デル・トロ科のアンドレ・ウーブレダル。

 

 

物語。

現代、ノルウェー西部の荒野。
アメリカ人のエリックはひどい火傷を負って、森を逃げていた。
それは放火事件を起こしてしまったからで、その恰好ゆえ村の若者にホームレスだとからまれる。
エリックは自分の体に何か恐ろしいことが起きていることを自覚し、若者に警告する。

患者を亡くし、自信も失くしたカウンセラーのクリスティーンは謎の事件の関係者のアメリカ人の尋問をして欲しいと警察からの依頼を受ける。
その過程で、クリスティーンは恐ろしいものを目にしてしまう。

原案:アンドレ・ウーヴレダル
脚本:アンドレ・ウーヴレダル、ノーマン・レスペランス、ジョフ・バスティル
 

 

出演。

ナット・ウルフ (エリック)

イーベン・オーケルリー (クリスティーン)
ペール・フリッチ (ヘンリック)

プリヤンカ・ボース (ハサウェイ捜査官)

 

 

 

スタッフ。

撮影:ローマン・オーシン 

プロダクション・デザイン:カール・ジュールソン

編集:パトリック・ラースガード

音楽:マーカス・パウス

 

 

『MORTAL モータル』を鑑賞。
現代ノルウェー、恐ろしい力を手にした男とその周囲描くSFスリラー。
北欧目ギレルモ・デル・トロ科のアンドレ・ウーブレダルが本国伝統にホラーをミクスチャー。
主演のナット・ウルフが巧み。英語とノルウェー語のズレがうまく使われる。
実は○○系のリアルアメコミだったりする。
それによって、独特のホラーへの取り組みになっている。いっちゃえば『アンブレイカブル』系。
予算がもう少しあったら、もうちょい仕掛けが活きたのかもしれない。
とはいえ、不穏な空気に引き込まれる。
異色なので、好き物向けではあるが、自国の伝統をアメリカへ向けて、言いたかったのだろうなぁ。隠れた傑作『トロールハンター』もそうだったし。
ハリウッドでも本国でも同じように語るのは凄みさえ感じる。
音の使い方と撮影と特殊効果がいいのよね。
こだわりの痛みの見せ方が流石の鎚作。



 

 

おまけ。

原題は、『MORTAL』。
『人間』。

2020年の作品。

 

 

製作国:ノルウェー
上映時間:104分
映倫:G

 


2020年10月より開催の<のむコレ2020>にて上映。

 

 

André Øvredal は原語で書くと字面がかっこよい。

 

 

 

なかなか凝った画が物語を強めている。
ローマン・オーシンは、『ジェーン・ドウの解剖』から全作でアンドレ・ウーヴレダルの目を務めている。

 

 

 

ややネタバレ。

そういや、『リバース・オブ・ブリッツ』っていう映画もあったね。

 

 

 

 

 

ネタバレ。

チラシや予告編でバラし過ぎだと思う。

雷神トールの子孫であるというのは、やはりマーベルの『マイティ・ソー』への本国からのアンサーということだろうね。

 

 

 

 

 

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