最近考えたこと。
映画は、薪に例えられるんじゃないかな、と。
時代という具材を焼く火を燃す薪だと。
いやぁ、もちろん、火にも、具材にもなりえるのだろうけど。
ただ、まずは薪であるというのは大事だなと、最近思っております。
まぁ、詳しくは書かないけど。
『フィルム・メモワール』DVD発売!
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=entanoho . . . 本文を読む
ゲーム紹介です。
『はなまる作文ゲーム』
これは、かの糸井重里・作のあまり知られていない言葉ゲームの名作。
【Sea Lion Islandゲーム】さんに紹介がありました。
ルールなどはこちらでどうぞ。
もう10年以上前から楽しんでいるゲーム。
ルール説明も短くて済み、パーティに最適のゲームですよ。
システムの自由度が高く、判定が曖昧なので、集まるメンバーによって楽しみが変わるのですが、 . . . 本文を読む
『それでもボクはやってない』を観た。 アメリカでは、社会派のエンターテインメントといえば、裁判劇が多い。 日本でも、それと肩を並べる裁判劇の傑作が誕生したと言わざるを得ない。 映画というメディアは、時代という具材を焼く火を燃す薪だと、おいらは思っているのだが、この作品は最良の薪である。 周防正行は、閉じ込められた者がその内側から外に向かう様を描く作家性を持つ。 『ファンシーダンス』ではボウ . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第63回
『近頃なぜかチャールストン』(1981) 岡本喜八作品シリーズに戻ります。今度は、現代劇。もちろん当時のと注釈はつくのだが、じゃ、これが今の状況とどう違うのかと言うのを比べさせる力が、この作品には確実にあるのだ。 スタッフ。監督:岡本喜八 製作:岡本喜八、佐々木史朗 企画:多賀祥一 脚本:岡本喜八、利重剛 撮影:加藤雄大 美術:小方一男 編集:阿良木 . . . 本文を読む
先日読んだ川本三郎氏のコラムで、「くぅ」って思わずもらしてしまった言葉。
それは、プレイボーイ誌でヌードグラビアを披露していたアーシュラ・アンドレスがされた「なぜヌードを見せるのですか?」という質問への答え。
彼女は堂々と「私の身体がキレイだからよ」と答えたと言うのだ。
これ以降、ヌードに対する見方さえ変わったとも言われているそうだ。
この人間の猥雑で暗い部分に、ぱぁっと太陽をあてるような言葉 . . . 本文を読む
石の上にも二、三年
説明:
“石の上にも三年”は、何事も辛抱が肝心であると言う意味のコトワザ。
”石の上にも二、三年”は、過去の経験を語るとき、んぜか一年という単位さえ、適当なもものに変わると言う意味。
これからの一年はすごく大変なのに、過ぎてしまった一年は軽くなってしまうってことは、未来の一年と過去の一年は、同じ時間じゃないんでしょうね。
そう . . . 本文を読む
先日、『CQ』をDVDで観たら、そのメイキングに演技監督なる役職の話が出てきた。
『CQ』の監督は、ロマン・コッポラで、言わずと知れたフランシス・フォード・コッポラの息子。
この演技監督の採用は、父のコッポラの教訓からの起用らしい。
『CQ』では、ロマンのイトコが就いていた。
この演技監督って考え方は、なかなか思いつかなかったので、興味深い。
日本でも、アニメでは声優の画院議を音響監督がつけ . . . 本文を読む
演出をする時に「反射してますか?」と溝口は、俳優に訊いた。
“俳優とは鏡である”とも言われる。
出来事は、それにどう反応するか、によって意味が変わってしまう。
文化や個人的体験によって、反応は違うものだしね。
そういや、鶴田法男も、ホラーの演出方法として、登場人物が怖がらないとホラーは怖くならないと言っていたなぁ。
初期のモンタージュ理論にもそういう部分が反映されていた。
子供も、周り . . . 本文を読む
「○○もへったくれもない」とよく言いますが、この“へったくれ”ってなんでしょうかね?無いという否定に使われているけど、この“へったくれ”は、あったりすることもあるのだろうか?だとしたら、どんなものだろう?いやどんな状態ってことなのかな?
いつもながら、想像してみると、ヘタクレ(下手くれ)で、それが吃音になったのではなかろうか?下手くれとは、ヘタクソ . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第62回
『イン・グッド・カンパニー』(2004)原題も『IN GOOD COMPANY』。中年ビジネスマンの主人公が、ある日突然新たな上司としてやって来た青年と反発を乗り越え交流を深めていく姿を描いた日本劇場未公開のハートウォーミング・コメディ。監督:ポール・ワイツ製作:ポール・ワイツ、クリス・ワイツ製作総指揮: ロドニー・M・ライバー、アンドリュー・ミアノ . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第61回
『どぶ鼠作戦』 (1962)ベルリン映画祭岡本喜八特集上映記念てことでも続けます。スタッフ。監督:岡本喜八 製作:田中友幸、角田健一郎 脚本:岡本喜八 撮影:逢沢譲 美術:育野重一 音楽:佐藤勝 出演は、加山雄三 佐藤允、夏木陽介、中谷一郎、田中邦衛、砂塚秀夫、中丸忠雄、江原達怡、藤田進、ミッキー・カーティス、上原謙、田崎潤、平田昭彦、 . . . 本文を読む
世紀末を10代20代で過ごした身としては、21世紀を迎えて、なんか一回終わった気もしてるんです。
もうこれで生きてる間に新世紀、いわゆる22世紀は来ないんだなぁと。
20世紀中はもうすぐ21世紀が来るという期待感があったのですが、すでに21世紀を迎えてしまうと、何とか来たなぁって気になってたりして。
いや、勝手に時間が経って、自分が何かしたわけではないのですが。
だってよ、なんつっても21世紀は . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第60回
『独立愚連隊 西へ』(1960)さぁ、岡本喜八監督シリーズに突入です。しかも、『独立愚連隊』ではなく、そのシリーズ第二作。『独立愚連隊』シリーズですが、続編ではありません。『独立愚連隊 西へ』は、独立した作品なのです。スタッフ。監督:岡本喜八 製作:田中友幸 脚本:関沢新一、岡本喜八 撮影:逢沢譲 美術:阿久根巌 音楽:佐藤勝 出演は、加山雄三、 . . . 本文を読む
昨日の話につながる話。
“批評家は、己の欲よりもまず、作品と向き合うこと。それには、その作家のモノサシで、作品を計ってみることも大事”という言葉があるそうです。
そりゃ、海外の映画ともなると、そりゃ、理解するのはエラク難しいんですけどね。
そういうものだからこそ、自分で無い他人のモノサシを見極める目の力を鍛えるいい機会にもなりえるはずだもの。
そういや、先日、テレビ朝日でも人間関係力検定み . . . 本文を読む
物語って、もちろん、自分主導で観る楽しみもある。
でも、だからこそ、自分で無い誰かの目を持つことが出来るのが、物語だともいえないかな。
たとえば、自分でない登場人物に感情移入するとき、それは他人の気持ちを理解できたということなのかもしれない。
読書や、映画鑑賞が必要なのかと問われれば、知識だけでなく、そういう視点の得ることが出来るのじゃないだろうか。
人が、一人で生きるのは、まぁ、えらく大変 . . . 本文を読む