久しぶりの漫画紹介。
今回は、『明楽と孫蔵 幕末御庭番』。全12巻で、きっちり完結しております。
舞台は幕末。徳川幕府の、若き公儀御庭番「明楽伊織」と従者の老忍「孫蔵」のコンビ。敵は、人の暮らしを騒がす不逞の輩どもだが、不穏な時代を映して、勤王のテロも横行し、そこには大義名分を持った腕だけはある無頼者たちが横領跋扈していた。御庭番にしては少々若く、些細な個人のもめ事も、国を巻き込む巨大な陰謀に . . . 本文を読む
『セクシーボイス・アンド・ロボ』(全2巻) 作:黒田硫黄
七色の声を操る中学生の少女・ニコは、その観察眼を見込まれて謎の老人からとある誘拐事件への助言を請われる。
事件を解決に導いたニコは、以降コードネーム“セクシーボイス”を名乗り、謎の老人の様々な依頼を相棒のフィギュアオタクの青年・ロボとともに解決していく。
13話連載され、同誌 . . . 本文を読む
『ラズレズ-LAZREZ』全3巻 出版社:エンターブレイン TKD/作 竹谷州史/画 DJを主人公にした珍しい音楽漫画。 音楽漫画の隠れた傑作。 なぜなら、音楽漫画の傑作度は、物語だけにあらず。 ページから、音楽が聴こえてくるか否か、にある。 そういう意味で、この漫画は傑作。 読んでいる時には、トランス感さえありますもの。 ラズレズは、ロシア語らしいが、綴りを間違えている . . . 本文を読む
最近、グッと来た言葉。
「約束不変、人生可変」
『宇宙兄弟』(小山宙哉)の4巻より。
でも、中身じゃなくて、コミックスの帯に書いてあった言葉。
キャッチコピーですね。
こういう言葉を回りに産み出させる作品は、気になりますよね。
でも、コミックスの帯は、再販だと無くなることも多いので、最初の版だけにしかないかもしれないんだよね。
あ、題名は、物語中の台詞から。
3巻です。
(現在 . . . 本文を読む
『コンシェルジュ』 (11巻~)
新潮社(週刊コミックバンチ連載中)
原作:いしぜきひでゆき/作画:藤栄道彦
“コンシェルジュ”
フランス語の共同住宅の管理人を意味する言葉。
でも、今はホテルの接客係、あらゆる問題を扱う特殊雑用みたない仕事の呼び名の方が一般的でしょうね。
この漫画もそのホテルのコンシェルジュを題材にしています。
コミックバンチに現在連載中。
HPには、こんな紹介 . . . 本文を読む
『鈴木先生』(4巻~) 武富健治 双葉社(アクション・コミックス)刊行
もうこの作品を紹介しないでいられない!
その本を買って、帰りの電車に飛び乗るやビニールを剥いで、開き、降車駅について、読み終えていないゆえ、ホームでベンチに座り、とにかく最後のページまで読まずにいられない。
これだけの力を持つマンガが今、何作品、世に出ているだろうか?
『鈴木先生』は、その中でもトップグループにいる . . . 本文を読む
『大阪ハムレット』 2巻(既刊)
森下裕美さん 双葉社(アクションコミック)
「質のいい苦労しとる人はちゃうわなぁ」に、ぐっと来た。
『大阪ハムレット』の2巻「オードリーの家」に出てくるセリフである。
おいらの経験に重なって、ぐっと来た。
特にこの回のセリフと来たら、もお!って感じ。
いちいち心にひっかき傷をつくって、しかもその傷に染みるのだ。
アニメ化もされたゴマフアザラシの赤ちゃん . . . 本文を読む
『カニロボの気持ち』 講談社 全一巻SF好きには、ぜひ薦めたい作品。SFとは、こういう世界を描いて見せることが出来るのだ。内容。主人公はカニ型ロボット。人間はほとんど出てこない。彼が到着した惑星で、コールドスリープで眠る人間たちを守って、未知の惑星の脅威に立ち向かっていく。カニロボは、まさにプログラムの命令に忠実に人間を守るのだが、ある時、その意味を問うてしまう。それから、彼が到達する思索は、まさ . . . 本文を読む
かなーり、久々のマンガ紹介です。
『パブロフの犬ども』全一巻 六田登 講談社
いつもの長編の魅力とはまた違った、軽い小品ならではの作品で、お気に入りの一品です。
漫画家・六田登氏が、ある日、起きたら、犬になってしまう。
一話完結形式で、毎回、同じように犬になってしまう人々との出会いが描かれ、なぜ犬になるのか問うていく。
タイトルにもある、“パブロフの犬”は、条件反射の代名詞でも . . . 本文を読む
『劇画 最後の弾左衛門』
画・清水おさむ/作・清水ひろ子
渾身の時代劇である。
摂津の国に生まれ、江戸・浅草に広大な屋敷を構え、関八州をはじめ、伊豆、
駿河、甲斐、陸奥までも支配した被差別民の頭領、第十三代弾左衛門直樹の波
瀾の生涯を描いた感動の被差別民衆史。
ここを読むと分かりやすいです。
http://www.as . . . 本文を読む
『ラストワルツ』 島田虎之介
短編の連作かと思わせて、読み進める内に、実は、すべてが一つの物語の一部であると気づかされる。
物語ること、物語られることの持つ強さをじんわりと伝えてくれる。
この世のすべての物語られなかった物語・人生に捧ぐ傑作。
そして、自分の人生もその大いなる物語りの一部であることさえ感じるのだ。
すべての人生は物語である、と。
副題の『シークレットストリーツアー』が意 . . . 本文を読む
ついに漫画のことを書きますよ。
第一回は、能條純一の『翔丸』です。
能條純一は、『哭きの竜』等が代表作の美学を貫きまくる作風が特徴の漫画家。
少年マガジンやら、ビッグコミック・スピリッツなどでも連載作がありますね。
さて、『翔丸』ですが、こいつは、かなり斬新。
スタイル自体は『市民ケーン』方式の変形なのだが、それを堂々とやり遂げるということの凄さは読まなきゃ分からん。
今回のタイトルにもした . . . 本文を読む
映画のことは、このブログのメインだし、板ゲームは、世に広めたい趣味として、推してきた。
で、そろそろ、おいらの最も熱中している趣味である漫画についても書いていきたいと思います。
実は、友人から、漫画のことを書いてくれというリクエストももらったんですわ。
ま、おいらが書くんで、どちらかというと一般的じゃない漫画が多くなると思われ。
平田弘史先生、六田登、森田信吾、黒田硫黄、藤子不二夫、加藤伸吉、島 . . . 本文を読む