【俺は好きなんだよ】第1636回
『映画クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』(1996)
製作国:日本
上映時間:97分
配給:東宝
スタッフ。
監督:本郷みつる
演出:原恵一
プロデューサー:茂木仁史、太田賢司、堀内孝
原作:臼井儀人
脚本:本郷みつる、原恵一
作画監督:原勝徳、堤のりゆき
美術監督:星野直美、柴山恵理子
撮影監督:高橋秀子
編集:岡安肇
音楽:荒川敏行、宮崎慎二
声の出演。(キャスト)
のはらしんのすけ (矢島晶子)
みさえ (ならはしみき)
ひろし (藤原啓治)
ジョマ (田中秀幸)
マカオ (大塚芳忠)
ス・ノーマン・パー (古川登志夫)
クレイ・G・マッド (辻親八)
トッペマ・アペット、メモリ・ミモリ姫 (渕崎ゆり子)
ゴーマン王子 (保志総一朗)
トランプの精 (八奈見乗児)
園長先生 (納谷六朗)
よしなが先生 (高田由美)
松坂先生 (富沢美智恵)
風間くん/シロ (真柴摩利)
ネネちゃん (林珠緒)
マサオくん (鈴木みえ)
ボーちゃん (佐藤智恵)
河村くん (大塚智子)
アクション仮面 (玄田哲章)
カンタム・ロボ (大滝進矢)
ぶりぶりざえもん (塩沢兼人)
雛形あきこ (雛形あきこ)
物語。
しんのすけはアミューズメントパーク“群馬ヘンダーランド”に幼稚園の遠足で出かける。
ヘンダーランドの裏の顔は、地球を侵略しようとする魔女・マカオの本拠地だった。
しんのすけはみんなとはぐれ、メモリ・ミモリという女の子と出会う。
彼女はどうやらマカオによって閉じこめられていた。
しんのすけはメモリを助けようとする。
『クレヨンしんちゃん』の劇場版第4弾。
声優として雛形あきこが本人役で出演し、エンディングテーマも歌っている。
『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』の原型とも言える内容。
原恵一は共同脚本と演出を担当。
『クレヨンしんちゃん』の映画の優れたところは、敵の動機や恐怖が観客にも伝わるところ。
比較すると『ドラえもん』の映画だと、のび太やその蹂躙された者たちにしか恐怖が見えないことが多い。(『ドラえもん』の映画は、その分、世界観や別れなどの情緒面でとても優れている)
それは、作家が目指しているところの違いでもある。
今作でも、親が人形にされるなど、そこらのホラーでは太刀打ちできないほどのホラー表現がある。
それは、主人公しんちゃんが強烈なコメディキャラクターであることが影響しているのかもしれないし、映画の力をホラー的なもので描けるという意識が影響しているのかも。
今作も、その怖さとシュールさがいいバランス。
だが、怖さと笑いが紙一重という方程式からは外れているのが、稀有。
怖さと笑いは繋がっておらず、それぞれが別のベクトルで存在している。
それを整理すさせているのはキャラによるものだろう。
キャラがそれぞれの役割が立っていていいのよね。
これは、本郷満の作家性と思われる。
原恵一は、逆にこの役割分担で描き分けず、人物を掘り下げていくことで、世界を見せる方法をとるので。
大人帝国のあのノスタルジー遊園地とは違う遊園地そのもののバラエティがこちらは楽しめます。
アクションもね。
人形と言うと敵のチョキリーヌなんかも倒された時に不気味な人形になって消滅するシーンが苦手でした。
正体知ると序盤のしんちゃんがチョキリーヌのセクシーシーンでシュッポシュポする場面なとも言えないですね。
人形と言うと敵のチョキリーヌなんかも倒された時に不気味な人形になって消滅するシーンが苦手でした。
正体知ると序盤のしんちゃんがチョキリーヌのセクシーシーンでシュッポシュポする場面なとも言えないですね。
人形怖いをあの絵柄で表現できているのにうなります。