両てにをは
説明:「両手に花」は、モテてることの慣用句だが、両手がふさがっていたら、他に何も持てないんだ。
それと、この“両てにをは”はあまり関係ない。
最近は、日本語を使いこなせない人が増えている。
テレビでも日本語に関する番組が花盛りだ。
“僕は、目を覚ました”を、“僕が、目は覚ました”とか、“僕は、この映画を好きです”なんて書いて、しれっと「意味が通じればいいじ . . . 本文を読む
ついに漫画のことを書きますよ。
第一回は、能條純一の『翔丸』です。
能條純一は、『哭きの竜』等が代表作の美学を貫きまくる作風が特徴の漫画家。
少年マガジンやら、ビッグコミック・スピリッツなどでも連載作がありますね。
さて、『翔丸』ですが、こいつは、かなり斬新。
スタイル自体は『市民ケーン』方式の変形なのだが、それを堂々とやり遂げるということの凄さは読まなきゃ分からん。
今回のタイトルにもした . . . 本文を読む
『ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女』を観た。
これは、戦争映画である。
これは、子供のための戦争映画である。
これは、押入れでおびえないで済む為のおとぎ話でもある。
原作は未読だからこそ、映画にあるところだけで見れば、この映画はそういう映画に見える。
どうやら、原作にはわずかしかない、オープニングの第二次世界大戦のシーンこそ、映画版の肝であろう。
そして、クライマックスの決戦シーンも原 . . . 本文を読む
物語のシステムは人間の記憶のシステムの模倣でもあるのではないかしら?
科学で医学で人間の記憶のシステムが分かってくれば、物語にも新しい方法が生み出される気がするのだ。
以前、網膜の前と後、どちらかを意識しているかどうか?が映画の区別にしてもいいんじゃないか(『網膜の前後』にて)、と書いたが、それはすなわち、記憶にしていく映画と記憶したことの再生としての映画の区別でもあるといえるんじゃないか . . . 本文を読む
『ブロークバック・マウンテン』を観た。
自分が自分として生きられないことの辛さを描いた映画。
でも、おいらはひとつ、気になっていることがある。
「コレはゲイの映画ではない、もっと深い愛の映画だ」と言う人が多いことだ。
コレはゲイについて描いた映画で、だからこそ、自分が自分として生きられないことの辛さが現れてくるのだ、と思うのだ。
そういう言葉こそ、差別を助長していることに気づくべきなのに。
. . . 本文を読む
さて、たまにはゲームの紹介もしていきますよ。
だって、昨日『ザスーラ』について書いたばかりですしね。
そこで、ゲーム性がうんぬん書いてるんですから。
たまたま見つけたホラーゲームを除けば、久々のゲーム紹介になりますね。
なんといっても、ゲーム性を言うなら、これはぜひものといえるドイツボードゲームの傑作『カタンの開拓者たち』 (原題:DIE SIEDLER VON CATAN)を今回は薦めさせても . . . 本文を読む
『ザスーラ』を観た。
いや、やっぱ、板ゲーム好きとしては捨て置けないわけですよ。
だから、これはカテゴリー的には【映画】ではなく、【ゲーム】にしたいかなぁ。
『ジュマンジ』と同じコンセプトのシリーズ作品。
なんと『ジュマンジ』原作の最後のページに出ているそうだ。
コレも原作は絵本なのですな。
ジャングルから舞台を宇宙に移しての大冒険。
でも、宇宙だと言うのに広がりがない。
SF的な仕掛けはあ . . . 本文を読む
井の中の蛙、それでいて飼われず。
説明:たとえ井戸の中にいても、飼われないという気概を持つ。
その気概があれば、大海に出ても波にのまれない。
だから、酒にも呑まれない。
蛙は鳴くよ、下戸だとさ。
ウワバミは蛇で天敵なんですもの。
だって、おたまじゃくしは蛙の子、なまずの子ではありませんもの。
元は、「井の中の蛙 大海を知ら . . . 本文を読む
昨日は、『フィルム・メモワール』の上映4日目でした。
これが、まぁ大盛況で、感謝感謝の雨アラレちゃん。
ほよよてな感じで、立ち見どころか、満席で、入れない方も出てしまった次第で。
いやぁ、ホントに入れなかった方、ごめんなさい。
申し訳ない。
実を言うと、あと、27,28,30と3日あるのですが、すでに、30は満席という状態です。
それどころか、27,28もけっこう当日券少なしらしい。
いやぁ嬉しい . . . 本文を読む
みなさん、お気に入りの俳優はいますか?
おいらは、何をおいても、ビル・マーレーですな。
こんなに苦虫を噛んだような顔で映画に出続けるスターはそうはいない。
並び立つのは、ジャックニコルソンにウォルター・マッソー、ジーン・ハックマンぐらいでしょうかね。
データを引っ張り出すと。
生年月日は1950年9月21日。
出身地は、アメリカのイリノイ州エヴァンストン。
9人兄弟の5番目で、医者を目指 . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第25回
『英語完全征服』(2003)この映画は、イ・ナヨンによる映画完全征服だ。いわば、彼女は、『アメリ』におけるオドレイ・トトゥであり、『リンダリンダリンダ』におけるペ・ドゥナなのだ。監督は、『MUSA-武士-』(監督/脚本)のキム・ソンス。『僕の彼女を紹介します』『火山高』のチャン・ヒョクとイ・ナヨン。彼女はモデルとしても有名らしく、平凡とはいいがたい感 . . . 本文を読む
最近、ぐっと来た言葉。
「己の事を真摯に見つめる人ほど、歳を重ねれば重ねるほど、分からないことが増えるのに気づくだろう」
おいらが真摯に自分を見つめているかどうかは、おいておいても、年をとるのは案外楽しいもんだ。
先日、知り合いが誕生日を迎えたんでね。
おいらは、二十歳になる時は、なんとなくいやだった。22でドボンだとさえ思ったものだ。
けど、25歳ぐらいから、年をとるたびに知識と経験が増え . . . 本文を読む
上から読んでも、下から読んでも“好き、トキメキとキス”である。 アニメ『さすがの猿飛』の主題歌のフレーズなのである。 ♪~恋の呪文はスキトキメキトキスなのである。 で、“トキメキ”って何?っていう話。 “トキメキ”とはなにか? 他にも似た言葉はあるよね “よろめき”とか“きらめき&rdq . . . 本文を読む
テアトル・タイムズスクエアは、元アイマックスシアターだった映画館。
アイマックスとは、70mmに近いビッグサイズのフィルムをかける巨大スクリーンのシステム。
不通の映画の4倍近い大きさ。
それのための映画館を改装した映画館なので、そのスクリーンには、今も巨大なスクリーンに普通の映画の分だけ上映されているのである。
巨大スクリーンのために、アイマックスシアターはスタジアム形式になっている。
さて、 . . . 本文を読む