「空気を読む」なんて言いますね。
でも、空気は見えない。
見えない、ってことはさ、使うのは、目じゃないよね。
というこは、読むと言うことは、鼻、耳、舌、手を使うんじゃなかろうか。
嗅ぐ、聞く、味わう、触れる、ってことなんじゃないかしら。
もちろん、目も使ってるとは思うけど。
だから、目以外をどう使うかってことなんだな。
全身全感覚をつかうんだろうけど、人によっては、鼻が聞いたり、耳が澄んでいた . . . 本文を読む
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第52回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『チョコレート・ファイター』
『マッハ!』『トムヤムクン』のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督の最新作。
トニー・ジャーとともに世界を席巻し、各党映画の新時代の旗手であり、アクションを数年がかりで作るこだわりの人。
. . . 本文を読む
シャイは投げられた
解説:
“賽は投げられた”シリーズ。
シャイは、内気とか、恥ずかしがり屋とか、はにかみ屋とか、引っ込み思案のこと。
英語ね。
もう恥ずかしがってはいられない、と覚悟を決める瞬間が結構ある。
そして、そう口にはする。
が、果たして、そのとき本当に恥を捨て、何かを出来るかは、ちょいと難しい。
なにしろ、“恥ずかしい”は、かなり強い感情 . . . 本文を読む
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第51回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『インスタント沼』
三木聡は、天才だ。いや、ほぼ天才だ。
映画史でも、ここまで細部を膨らまして、笑いに向かった映画を作った作家は数名しかいない。
初期はそこに気が向かいすぎて、バランスがいびつになってし . . . 本文を読む
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第50回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『ミルク』
脚本、演出、俳優、音楽、撮影、題材とすべてが一級の名品と出会えた興奮。
いやぁ、今年のアカデミー賞脚本賞だけのことあります。
いきなり唸らされる。
テープ吹込みから、物語をつなげて行く構造のオープニングたる . . . 本文を読む
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第49回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『グラン・トリノ』
すらっと考えると、ストーリー・ラインはB級。
役者も目立つのは、イーストウッドぐらい。
ある種、よく出来た佳作と言われそうな作品な匂いさえあるのに・・・。
ドンって刺さる名品。
いったい . . . 本文を読む
【死ぬまでに見れるか】第19回は、『俺たちの明日』(1984) 原題は、『RECKLESS』。『無謀』という意味ですね。 スタッフ。監督:ジェームズ・フォーリー製作:エドガー・J・シェリック/スコット・ルーディン脚本:クリス・コロンバス撮影:ミヒャエル・バルハウス音楽:トーマス・ニューマン
出演。エイダン・クインダリル・ハンナケネス・マクミランクリフ・デ・ヤングロイス・スミスアダム・ボールドウ . . . 本文を読む
金持ち、現金化せず
解説:
元は“金持ち、喧嘩せず”。
まんま、金持ちは余裕があるから、喧嘩しないという意味。
喧嘩を買わない理由を余裕だから、と言ってしまうような上手い言い訳という感じのコトワザでもある。
で、こちらは、金持ちほど、現金を持たない、と言うところから。
カードで済ます、というか。
まぁ、現金出払うと額が大きくなっているから、財布 . . . 本文を読む
音楽とかで、繰り返して聞けば聞くほど、良くなっていくようなものってあるよね。
いわゆる、スルメのような噛めば噛むほどってヤツ。
で、コレって、けっこう、最初は心にぐっと来なかったりするわけですよ。
あれは、どういうことで、つくれるんだろうか?
というよりも、映画でもあるのよね、そういう映画。
たとえば、音楽なら、何度も聴くことが前提だったりするわけじゃないですか。
何度も味わっているのに . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第140回
『ザ・ミッション 非情の掟』(1999)
英語題は『THE MISSION』、原題は『鎗火(CHEONG FENG[広東])』。任務ってことですね。使命の方がしっくり来る。
スタッフ。監督:ジョニー・トゥ アクション監督:チェン・カーサン 脚本:ジョニー・トゥ/ヤウ・ナイホイ 撮影:チェン・チュウキョン 音楽:チュン・チーウィン 出 . . . 本文を読む
ペンは、嫌よりも強し
解説:
“ペンは剣よりも強し”シリーズ。
こちらは、ペンで書くということは社会的な抑制を持たねばならない、生理的な嫌悪で用いぬようにという戒めを含んだ言葉。
映画評論家の言葉に、“片目で泣いて、片目で観る”というのがある。
心を半分に分けるような公平性や客観性を持って評論すべしという意味だそう。
ペンを持つ仕事は、倫理で己を律せねばなら . . . 本文を読む
そういや、なんで“お茶の子”は、簡単なんだろう?
そう、“お茶の子さいさい”は、物事がすらすらと容易に出来ることのたとえ。
これは、俗謡の囃子詞「のんこさいさい」をもじったものだそう。
“お茶の子”とは、お茶のときに添えて出される菓子のこと。
腹にたまらずに、簡単に食べることができることから。
また一説には、朝の食事をする前に食べる茶粥(間食)のこと。
いわゆる、“朝飯前”の意となる。
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面は口ほどにモノを言う
解説:
元は“目は口ほどにものを言う”。
しゃべる並みに、目は気持ちを如実に表してしまうという意味のコトワザ。
ま、ポーカーフェイスは難しいってこと。
こちらは、
顔がよければ、饒舌でなくても言ってることが対したこと無くても、意外と好意的に受け取られるという意味の言葉。
相手や設定次第で、気持ちなんて簡単に変わって . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第139回
『ガタカ』(1997)
原題は『GATTACA』。遺伝子のATCGの組み合わせでできた劇中の社名です。
スタッフ。監督:アンドリュー・ニコル 製作:ダニー・デヴィート/マイケル・シャンバーグ/ステイシー・シェア 脚本:アンドリュー・ニコル 撮影:スワヴォミール・イジャック プロダクションデザイン:ヤン・ロールフス 音楽:マイケル・ナイマン . . . 本文を読む
左様ならば、だけが人生だ
説明:
川島雄三監督の言葉として、有名な“さよならだけが人生だ”が元です。
今村昌平編による評伝『さよならだけが人生だ 映画監督・川島雄三の生涯』という本もあります。
で、こちらは、左様=そうですね=人に同調すること、だけが人生だという意味。
左(然)様の意味は、そのよう、そう、そうだ、しかり。
いわば、従うばかりが . . . 本文を読む