10月30日のこと。
ヒトの作品の試写の打ち上げで呑む。
観に行ったのは、おいらの師匠のプロデュースした『ZONE3』というオムニバス映画。
(第一作の『ZONE』ではおいらも一本監督しています)
お目当ては、知り合いのカメラマン、斉藤和弘さんが撮影を担当した『ハチミツの中』。監督は友井健人氏。
映画の初披露の日というのは、自分の作品ではなくても、感慨深いモノがある。
映画の完成とは、観客の目 . . . 本文を読む
少々前だが、渋谷の新しい映画館アミューズCQNで『逆境ナイン』を観た。
CQNはは渋谷っぽい総合ビルの7・8階にあった。
画面は小さめだが、つくりは悪くない。
こういう映画館が増えると、おいらが好きなアートよりもでなく、メインストリームでも無い映画の公開が増えるだろう。
さて、『逆境ナイン』である。
映画自体の出来は悪くは無いが、この原作が持っていたパロディでもナンセンスでもない濃いことで起こ . . . 本文を読む
10月28日の夜。
天気予報をことあるごとに見てしまう。
明日の10月29日、土曜日が撮影なのだが、撮影日の天気予報が安定しないのだ。
撮影は、天気が悪いと厳しいことになるので、空を見上げては、そわそわ、やきもき。
当日のいろんな状況を想定していく。
なんだか、想い人を気にしている時みたいだ。
0時を回ったが、まだ雨は降ってない。
祈りつつ、布団に入る。
さて、一夜明けて、迎えた撮影当日。
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2本をほぼ撮り終え、残り3本。
(おいらが関わるのはあと2本ですが)
撮影一日ごとに準備(撮休)が一日から二日あるのは楽なんだけど、リズムが狂う。
で、昨日撮影だったので今日は、朝から明後日29日の撮影の打ち合わせ。
ぎりぎりだったので、タクシーに乗ることに。
「これで間に合うわぁ」とひと安心してたら、運転手さんが「おかしいなぁ、ここで混むなんて変ですね」というイヤ~な一言。
どうやら、事故か何 . . . 本文を読む
撮影二日目。
そして、2作品目。
一日しか撮影する日が無いというのは、保険が全く無いので、毎日クランクインのような緊張感が持続している。
ただ、毎日終わっていくのは、なんとも達成感があるものだ。
1試合完全燃焼のアストロ球団気分。
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パクリという言葉が誤解されて使われているのをよく見かける。
なんとも背中にムズ痒さを感じてしまう。
創作自体が、多くの影響の中で、何かを生み出そうとする行為でもあるわけで、それの影響のネタ元が割れただけでを、それを安易にパクリという表現で貶めるのはどうかと思う。
ネタ元が割れても、それによって描きだそうとしたモノや態度をもって、評価すべきなのだ。
下手をするとパクっているモノなのに、それがオリジ . . . 本文を読む
準備はすでに入っていたのですが、明日から、短編映画いわゆるショートムービーの助監督仕事を2週間ほど、やりますので、また日記を書きます。
題して、【短篇探検日記】です。
5作品あるのですが、そのうちの4作品に関わる予定です。
まぁ、事件があればいろいろ書けて読み物としては楽しいのですが、仕事する身としては、起こらないに越したことは無いので、大した日記にならないことを祈っています。
ま、トラブルの . . . 本文を読む
みんなはいつも何分前行動してます?
例えば、待ち合わせの時間とかに。
10分前行動?
5分後行動?
おいらはだいたい普段は5分前行動なんだけど、どうも現場だと30分前行動で動く癖がついてるのよね。
マ、大体映画の仕事のときは30分前どころか、1時前に入ったりするのは、けっこう普通のことだしなぁ。
バリバリの映画俳優とか、やっぱ30分前行動が多いなぁ。
子役もそうだね。
そういえば、偉くなった . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ!】第15回
『ミステリーメン』(1999)メンはマンの複数形。『X-MEN』と同じ。そう、これは『X-MEN』や『スパイダーマン』『バットマン』と同じアメコミを映画化したスーパーヒーローモノの一つ。その上、アメコミヒーロー世界をパロディにもしているのだ。物語は、架空の都市“チャンピオン・シティ”は、スーパーヒーローと、怪人(スーパーヴィ . . . 本文を読む
【スティーヴン・スピルバーグ監督、映画の新技術を開発?】
というニュースが10/18に出ていた。
内容は、《スティーヴン・スピルバーグ監督が、「映画の未来」を象徴するような新技術を開発した、とコメントした。スピルバーグ監督がハリウッド・リポーター紙に語ったところによると、素晴らしく作られた映画は観客を引き込むことができるが、さらにその一歩、二歩先へ進むつもりでいる、とのこと。「未来には、観客は . . . 本文を読む
「情けは人の為ならず」って言うよね。
この場合の人とは、誰か他人の為ではなくて、自分で、情けをかけておけば、いつか自分に返ってくるよ、という意味だ。
情けの意味は、
①人間としての心、感情。
②ものをあわれむ心、慈愛、人情、思いやり
③みやびごころ、風流心
④風情、興趣
⑤男女の情愛、恋情、恋ごころ、情事
⑥義理
⑦情にすがる事、お慈悲、おなさけ
では、情け無いを辞書をひくと、
①情け心がない . . . 本文を読む
毎日見ている蛍。
蛍光灯。
消していても、淡い緑でほんのり光ってる。
布団に入る前に消して見上げると、うすら暗い天井に大小の二つのわっか。
やもすれば、天使のわっか。
下手すりゃ、そのままそっち側か。
. . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ!】第14回
『アバウト・ア・ボーイ』(2002)原題も同じ。『ABOUT A BOY』です。ウィル・フリーマンはノース・ロンドンに住む38歳で無職、無責任。亡き父がクリスマス・ソングを一発ヒットさせたおかげでお気楽な印税生活を送っている。趣味はシングルマザーを口説くこと。ある日、ウィルは12歳の少年マーカスと出会う。マーカスの悩みは母親フィオナがひどい鬱病に悩 . . . 本文を読む
“泣ける”という映画の宣伝のコピーをよく見かける。
泣く、という行為は、個々人で違う感覚から来るものだろうに‥‥。
だってさ、嬉しくても泣くじゃない。
どうも、あの手のコピーは胡散臭さを感じて、鼻白んでしまう。
「100万人が涙した」とかね。
だって、100万人に聞けないだろう。
それとも泣きましたという手紙が100万通来たのか?
いや、これ読んで泣かないヤツはいないだろうという人間性善説ならぬ . . . 本文を読む