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Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

横浜動物園 チンパンジーの森 開園!

2009-04-30 22:45:09 | 猿系のいろいろ
横浜動物園ズーラシアの”チンパンジーの森”が29日に開園しました!

展示場エリア:5,550平方メートル
屋外展示場:1,400平方メートル
飼育頭数:当初7頭

と関東園では屈指のチンパンジー園♪

多摩動物公園の方がチンパンジーはたくさんいますが、設備的には勝るとも劣りません♪







初日だったので人もたくさん!




ズーラシアの園長さんです。




記念の缶バッチまでありました♪




アフリカのジャングルを再現したここは、全て天然木で構成され(他所では人造木のところが多いです。)いい感じ♪

けっこう緑が深いので、チンパンジー君を探すのは、ちょっとたいへん。
観察するブースはたくさんあるので、ぐるぐる回ってチンパンジー君を探すのもたのしそう♪

今日は3頭に出会えました♪

ここと



ここにいます。



分かりにくいですね...

猿の遺言

2009-04-17 19:07:26 | 猿系のいろいろ


北川歩実 著
新潮文庫

謎の失踪をしたチンパンジーの研究者
いっしょに住んでたチンパンジーだけがその秘密を知っている...

といったミステリーです。


平成9年の作品なので、科学的な記述に若干の古さを感じますが、前半のチンパンジーの言語能力に関する主人公たちのやりとりは面白かったです。

でも、人間関係がドロドロしすぎのような気がします。

日本のミステリは、こういう感じが多い...


ドロドロしてていいのはラーメンのスープだけ。









横浜動物園に”チンパンジーの森”ができます

2009-03-11 22:00:29 | 猿系のいろいろ
横浜動物園ズーラシアに”チンパンジーの森”ができます。

もとよりズーラシアはかなりサル比率の高い動物園でしたが
さらにチンパンジーがいっきに7匹もきます♪

横浜には動物園が3つもありますが、いままでチンパンジーがいるのは野毛動物園の2匹だけでした。

チンパンジーは群れを成す動物ですので、野毛の2匹だけでの飼育は、ちょっと寂しげな感じがしてました...

ケージも大きくないし...


野毛のピーコさんとコウヘイ君





でも、今度のズーラシアの”チンパンジーの森”はすごそうです!

広い森状のオープンエリアに高層の木登り用コンストラクトで、最新のタイプです!


関東では多摩動物園も同様の飼育場ありますが、完成予想図で見ると、ズーラシアの方がステキです♪


多摩のチンパンジー園


ゴールデンウィークの辺りで一般公開されるようですが、今から楽しみです♪






ゴリラ先生ルワンダの森を行く

2009-03-02 21:45:24 | 猿系のいろいろ
NHKハイビジョン特集「ゴリラ先生ルワンダの森を行く」

京都大学人類進化論研究室の教授:山極 寿一(やまぎわ じゅいち)さんの番組が放映されました♪

山極寿一公式ウェブサイト

番組宣伝より

アフリカ・ルワンダ、ビルンガ火山の中腹にマウンテンゴリラの生息する森がある。
ゴリラの数は、長く続いた内戦や密猟に圧迫され、減り続けてきた。
“ゴリラ先生”こと山極寿一博士は、研究のためにかつてこの森で暮らし、ゴリラに魅せられた。
最近、そのゴリラたちに異変が起きているという。
何が起こっているのか? 
山極さんが26年ぶりにルワンダの森を訪ね、異変の謎をさぐる。
彼らは山極さんを覚えているだろうか...



実に興味深い内容です♪


山極教授はゴリラ研究の世界的な権威です。
”霧の中のゴリラ”で有名なダイアン・フォッシー博士といっしょにルワンダで研究されたこともあります。

日本には霊長類の研究をされている方がたくさんいますが、メディアへの登場は山極教授が抜群に多いです。


ゴリラというTV受けする研究対象もありますが、なんといってもかっこいいです♪



YAYAは3回ほど講演会などでお会いしたことがあります♪


放送はもちろん録画してDVD永久保存版です。

ルワンダも最近は落ち着いたようで、長らく中断していたゴリラ・ツアーも再会されてるようです。

行けないけど、行きたいです  ゴリラツアー...

死ぬ前にしたい10のことの一つ




横浜動物園

2009-01-17 20:13:06 | 猿系のいろいろ

天気が良かったので横浜動物園”ズーラシア”にカラテモンキーで行ってきました。
ここはサル系が充実しています。

ボルネオオランウータンもいます。

オランウータンはボルネオとスマトラの2種類いますが、日本にいるのはボルネオが多いです。
多摩、旭山、京都もボルネオ。
愛知県立トベ動物園にスマトラがいるようなので、会いにいきたいです。


いつも奥のほうにいて、よく見えないのですが、珍しく手前のほうにいました。
ロビン君です。
写真がぼけてますが、木のうろにたまった水をコップですくって飲んでいます。

ここにはもう一人、若いオスのジュリ君もいるのですが、まだ会ったことないです。
オランウータンは群れを作らず、一人で暮らしますので、たぶん別の部屋にいるのでしょう。


あとここの動物園にテングザルが来ると一昨年ニュースで見ましたが、まだいません。
いま日本にテングザルはいないので、ぜひ早く来て欲しいです。


ネアンデルタール人の首飾り

2009-01-07 20:49:33 | 猿系のいろいろ


著者;ファン・ルイス・アルスアガ
出版;新評論


著者はスペイン・マドリード大学の古人類学教授
スペイン・アタプエルカ山地の遺跡(世界遺産)におけるホモ・アンテセソールの発見と研究が有名。


ネアンデルタール人は西ヨーロッパを中心に12万~20万年前から生きていました。
ところが3万年くらい前に絶滅してしまいます。

その原因としては気候変動(寒冷化)やホモ・サピエンスとの競合などが推定されてますが、はっきりとはわかってません。

4万年前にアフリカからヨーロッパに来たホモ・サピエンスとは1万年もの長きにわたり共存したり、ネアンデルタール人がホモ・サピエンスの使う新型のオーリニャック石器により虐殺された物的証拠が無かったりするので、ホモ・サピエンスは直接的に絶滅に関与したかどうかはわかりません。


体力的に強靭で、寒冷なヨーロッパに適応した体であり、たぶん言葉も話し、末期にはホモ・サピエンスに匹敵する高度な石器をもっていたネアンデルタール人。

しかしちょうど、このころのホモ・サピエンスは人類史上最速にして最大の文化的、意識的発達をしていたとき。

ホモ・サピエンスの圧倒的な食料採取力と大集団化により、ネアンデルタール人はだんだん追い詰められていきます。


この本には最新の研究成果がふんだんに紹介されています。
古人類学だけでなく、気象や植生など各方面の学説が数多くあり、結果としてどれが正しいのかと混乱もしますが、有名なわりにあまり実態が分かっていないネアンデルタール人の一般向け研究本としてはベストだと思います♪

昔のUMA本などには雪男はネアンデルタール人の生き残りとか書いてあったりしますが、この本を読めばぜったいに違うことが分かります!










ニホンザル保全学

2008-12-28 18:41:43 | 猿系のいろいろ


副題;猿害の根本的解決に向けて
著者;和田 一雄
発行;農村漁村文化協会


1990年代頃から日本各地で猿による農作物の被害が激増しています。
いろいろな原因がありますが、1970年頃に全国で急増した人工林の影響が大きいと考えられています。

人工林ができた当初は木が小さいので、林床を覆った草木類や潅木の繁茂がサルの採食に有利に働きました。
しかし木が大きくなると日の当たらない地面付近の草木類はなくなり、採食できなくなります。
人工林のスギやヒノキは食物供給量が低いので、人工林が増えた分、食べ物がなくなったのです。

農作物に被害がでると、サルの駆除が行われます。
全国で1年間に駆除されるサルは1万頭を超えます。

しかし駆除しても被害が減らないのが難しいところで、駆除の数と農作物の被害額はなんと比例関係にあります。

抜本的な解決には農家・行政・サル専門家の連携がポイントになります。
連携がうまくいっている地域とそうでない地域との猿害の差は大きく、やりようによってはサルとヒトとの共生は可能かもしれません。

代表的なのが奈良県吉野郡十津川村です。
行政による学集会の開催、サルの誘引を起こさない栽培方法の指導、防御装置”猿落君”の開発・設置など積極的な対策が行われ、また農家の自主的な活動も盛んです。

日本は先進国で唯一ヒト以外の霊長類のいるところです。
(アメリカにはビッグフット、ロシアにはアルマス、カナダにはサスカッチがいますが、正式には確認されていないので...)

共生は難しいですが、お互いにとって最善の道が見つかることを願ってます。




アウストラロピテクス

2008-12-25 21:06:50 | 猿系のいろいろ




原題:Almost Adam
著者:ペトゥル・ポペスク
発行:新潮文庫


サル関係の本です。

アウストラロピテクスは有名な”ルーシーちゃん”の仲間です。
400万年くらい前にアフリカにいました。
二足歩行をするチンパンジーみたいなヒトのご先祖様です。

それが現在のケニアに生き残っていたというフィクションです。
アフリカの民族運動や考古学会のイザコザなどストーリー的には、けっこう忙しいですが、珍しい設定で楽しく読めました♪


世界のあちこちで目撃されている猿人系UMAは、このような昔の猿人の生き残りであるという説がよく言われます。

ヒマラヤで目撃される”ミィティ”は、アウストラロピテクスと似ていますし、”ビッグフット”はギガントピテクスと似ています。

魚ではシーラカンスの例もありますし、一概に否定できませんが、数百万年も同じというのはどうなんでしょうか?



人間の境界はどこにあるのだろう?

2008-12-02 22:52:26 | 猿系のいろいろ


原題 SO YOU THINK YOU'RE HUMAN?
著者 フェリペ・フェルナンデス=アルメスト
出版 岩波書店


”人間として扱われるべき存在の境界はどこにあるか?”

という深いテーマの本です。
いろいろな事象について書いてありますが、MONKEY的なところをピックアップすると...

☆類人猿は、人間の言語の生成と処理にかかわっているブローカー野やウェルニッケ野に相当する解剖学的部位を全て持っている。

☆ルワンダのマウンテンゴリラはいびきをかくような息づかいで和平、友情、なだめやなぐさめを表現する。

☆アトランタのヤーキース霊長類研究所のボノボの雌たちは、ときに死んだネズミやゴキブリを頭の上に飾りのようにのせる。一日中ずっとのせたままにして、そうすることで喜びを見出している。

☆同じくヤーキースのチンパンジーの雄達は大雨が近づいてくると、集まってみんなでいっしょにからだをゆらゆら揺らしたり、足を踏み鳴らしたりし、雨踊りのようなことをする。

☆飼育から野生に戻されたオランウータンが、残り火と乾いた木を同時に置き、息を吹きかけ、なべの蓋で勢いづいた火をあおり、さらに灯油をかけることさえした。

☆多くに類人猿やサルたちが強化や報酬無しに絵を描く。

などなど...

言語使用、道具製作、抽象的想像力、自意識、何を取り上げても、それを見せる類人猿は存在するそうです。


さらにビッグフット的なことも書いてありました。


中世ヨーロッパには伝説の野生人というのがおりました。
森に住む野生人、ホモ・シルベストリスは、中世の文明化した西欧のまわりを縁取る森のなかにすんでいたとされ、中世絵画でよく好まれた題材でもあります。
彼らは、ラインハルトの手稿本にも、オランダのタピストリーにも、アルハンブラの天井画にも、ノルマンディーの紋章にも、ババリアの皿にもいます。

その毛むくじゃらで大きな姿はまさにビッグフット!








人類進化論

2008-10-15 23:15:41 | 猿系のいろいろ






人類進化論
霊長類学からの展開
山極 寿一 著


著者の山極京都大学大学院理学研究科教授、日本霊長類学会会長は野生ゴリラの研究の世界的な権威です。
YAYAは2回講演会でお会いしたことがありますが、長くジャングルでゴリラと過ごしているせいか、ちょっとワイルドな感じがナイスです。

この本は教授が大学で人類学の講義を基にしており、人類学、霊長類学の歴史から最新の研究成果まで、広い範囲の内容を迷子にならないように系統的に、かつ専門知識が無くても分かりやすく解説してあり、YAYAのようなビッグフットハンターにもすごく参考になります。

同じ霊長類であるサルとヒトとを比べながら、サルとはなにか?ヒトとはなにか?
いまだに謎の多いこのテーマを追求していきます。


ヒトは数ある霊長類の中でもアイアイみたいな、とても特殊な存在です。
しかし、同時に数多くのサル的性質をあわせ持ってます。

雌と権力と目立つことがとても好きなサルの雄達
一見仲良しでも、実は強烈なヒエラルキー界をつくるサルの雌達

サルを知り、ヒトを知る。
ヒトを知り、サルを知る。

そして、その中間に位置するビッグフットを考える。
いつか彼らに出会えることを夢見て...