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monmon photo
日頃撮影した写真の記録。鉄道中心に。

個人的な範囲以外での画像の無断使用を禁じます。
 



関西在住の身であるため、特別な事でもない限り、よその地域で平日朝練をすることはできません。
今回は、3日間の横浜出張の合間に、文字通り「朝練」(早朝撮影後に本来の出張目的をこなす)を行うことにしました。

横浜は関内に宿をとったため、朝練の対象はおのずと高島貨物線という事になりました。貨物時刻表をめくってみると、夏至時期にうってつけの早朝に列車が設定されています。桜木町の先から京浜東北線と線路を共有するため、通勤通学ラッシュが始まる前にスジが入り込んでおり、朝練タイムは比較的効率よく貨物列車がやってくるようです。その中で狙いをつけたのはPFタキ(5693レ)とロクヨンタキ(5475レ)であり、30分ほどの間隔で2本続けて根岸へ向かってやってきます。netで検索してみると、東高島駅東側の千鳥橋踏切からきれいに狙えそうです。
また、返しの貨物として、根岸発で8094レとういう列車が仕立てられていますが、なんとさっきの2列車の釜が重連を組んで新鶴見信号所まで運転するではないですか!平日限定の運用のようで、5475レが運休の日は単機で牽引となるようであり、平日の「早起きは3文の得」的な列車です。決して荷が特別多くて重連仕業でなければならない訳ではなく、運用の都合上でしょうが、それだけに見落としてしまいがちな貴重な列車です。
ただ、上り線をきれいに撮影できそうな場所が見つからず、地図でアタリをつけておいて、当日ロケハンする事にしました。

さて、撮影予定の6/17朝、4時に目覚ましをかけて起きるも、外にはシビシビ雨が降っています。前日夜から分かってはいたのですが、やっぱり雨。これではわざわざ千鳥橋踏切まで出かけてとる気力は出ません。それでも、夏至のころの4時台の空は少しづつ明るくなってきているため、駅撮りに切り替えることにしてひとまず最寄りの関内駅へ向かいました。
ホームに上がるとホーム大船方はカーブしており、大宮方もホームのすぐ先でカーブしており、長いタキ列車を収められません。そこで、始発の下り列車に乗って車内からロケハンしつつとりあえず根岸方面へ向かってみます。すると1つ目の駅である石川町のホームは対向式で直線であり、そこそこの列車長は尻切れせずに撮れそうであるため、ここで撮る事にパッと決断してしまいました。

当たり前ですが他に撮影者はなく、一人で贅沢に撮影ができそうです。おそらく、この手の列車(PFタキやロクヨンタキ)は関東地区ではまだまだ昼間にも走っているためわざわざ条件の悪い朝練をする必要がないのでしょう。まずは根岸方面の列車を撮るべく上りホームの大船寄りで屋根のあるギリギリの位置で開店準備を始めます。この位置は京浜東北線10両編成最後尾の乗車ドアと乗務員室ドアの間に位置する微妙な位置ですが、改札との階段から外れた端位置でありかつ、超早朝の乗降客の少ない時間帯列車ですので、なるべく邪魔にならないように気を遣いつつ、少しお邪魔させていただきました。列車の止まらない位置から撮影できるのですが、その場所は雨曝しのため止む無くの選択です。しびしびと雨は降っていますが雲はわりに薄く、徐々に露出は上がってきています。

準備してほどなくEF65牽引の5693レがやってきました。前情報通り短い編成です。釜運用は全く調べずにぶっつけ本番で撮影に臨んだのですが、原色・赤プレPFでアタリでした。
列車通過直前にホームに上がってきた乗客が黄色線ぎりぎりに立ち、手に持った傘がフレームインしてきましたが、編成の短さが幸いして、列車にかからずに済んだため、トリミングをしています。


気を良くして、次のロクヨン貨物を待ちます。京浜東北線といえども、この時間は列車も乗客もまばらで、撮影は支障ない状況です。
さらに露出が上がって5560レがやってくると、なんとこちらも1000番台原色のロクヨンではないですか!こちらは編成が長く、尻尾が切れてしまいました。ホームの端から狙っていれば切れなかったかもしれません。


ここで重大な事実ですが、返しの8094レは原色重連が確定しました!!ふらっと撮影にやってきてこの偶然はかなり幸運なものです。雨が降っても撮影に来た甲斐がありました。
5560レを見送ると、反対ホームの大宮寄りに移動して返しの8094レを待ちます。ホームの大船方は長く直線になっており、長大編成でやってきてもしっかり収めることができます。立ち位置は屋根のあるギリギリが改札への階段となっており、長時間とどまることは困難です。列車がやってきたらさっと撮影位置へ移動して撮影して撤収という流れをとらないといけません。6時半を過ぎて列車本数が増えてくる時間帯なので気を使いますが、通勤通学の流れは、明らかに大宮方面行列車に偏っており、大船方面行ホームに待つ人はほとんどおらず、降車客もわずかでした。これなら特に支障なく撮影できそうです。あとは運転間隔が短くなってきているため被らないかどうか、この点だけが気になるところです。時刻表から計算するには問題なさそうですが…。と思っていると、一人撮影者が現れました。基本被らないのであろうと考えられ一安心ですが、双方どちらが遅れても被ってしまう危険性はあり、定時でやってくるように時計をにらみつつホームの案内放送に集中します。

定刻に、合計3つ(ロクヨンは後方の1つのみでした)のパンタグラフを高らかと上げた2両の釜がタキを連ねてやってきました。同じ重連でも死重となってぶらさっがている無動力回送とは訳が違います。しかも、原色並びでラインはそろわないものの同じ青い色の車体が並び、ある程度の統一感もあります。ただ、惜しむらくは、この天候のため駅撮りであった点と、顔の汚れがひどかったこの2点です。この列車は折り返し運用のため、先ほど撮影した側と反対側の顔を向けてやってきます。先ほどは後ろ側で気が付きませんでしたが、特にクリーム色のところの汚れがひどく目立ちます。しっかりと仕事をして荷を運んでいた証であり、勲章のようなものとも言えますが。


悪天候のなか強行した朝練は予想以上の大収穫を上げ成功を収める事ができました。
余韻に浸りつつも手早く片づけて列車で1駅、関内へ戻りましたが、7時前の車内はすでに通勤通学ラッシュが始まっていました。

2011.06.17 6:36 石川町 8094レ(EF65-1079 + EF64-1040 + タキ13両)(上)
Nikon D300 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D 80mm f5.0 1/800sec ISO 800

2011.06.17 5:22 石川町 5693レ(EF65-1079 + タキ8両)(中)
Nikon D300 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D 145mm f2.8 1/800sec ISO 1250

2011.06.17 5:55 石川町 5560レ(EF64-1040 + タキ16両以上)(下)
Nikon D300 ED AF NIKKOR 80-200/2.8D 145mm f3.5 1/800sec ISO 1000

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