淀川左岸中津寄席・・・・吉坊とナオユキさんのコンビに、春野恵子さん。
好きな方ばかりで、嬉しくなりますな。
商店街に唯一の灯り・・・この張り出したテントの中にも10名程のお客様。
ほんと狭い会場に、75名のお客様、寒いが肩を寄せ合い暖をとる。
一、春野恵子・・・・・・・・・・「樽屋おせん」・・・・曲師・・・一風亭初月
井原西鶴の「好色五人女」より「樽屋おせん」。
悲劇の主人公であるが、所詮「おせん」は悪い女。
内儀のお糸さん、やきもち妬きであったが、やはり同性として
やはり、「おせん」の魔性の部分を感じとってたのか。
でも、良妻であった、おせんが不義の疑惑をうけながら、
最後には、密通に及ぶのか、まあそこが「好色五人女」の所以か。
春野恵子さんの高座、美しく、それでいて、激しい女の情念が湧き出てくる
聴きごたえのある一席でおました。
二、ナオユキ・・・・・・・・・・「漫談」
ナオユキさん、足湯のごとく、ジワジワと温っかさが心地よい・・・。
小さな小屋の方が、呟きと想いが、顔の表情からこまやかに伝わる。
八割以上が、私にとっては初めてのネタ。
新作というより、原点帰りの様な、妙なゴツゴツさが、初々しく感じる。
常に、進化している、ナオユキさん、目指すところは、何処・・・・。
来年も、ナオユキさんから、目を離せないですな。
三、ナオユキ×恵子・・・・「対談」
ズバリ、ナオユキさんとのフリートークで、なぜ浪曲師に、
その受け答えに、素顔の恵子さんが見れて、ファンになる。
東大出の才女と思いきや、その東大も、相撲界に入りたくて、
スポーツ臨床学でもと、もぐり込む手段として勉強して東大へ入学。
そのあと、電波少年で一躍人気者になったが、なぜか、自分としては本意でなく
落込んでいた時に、落語、講談、と寄席に通ううちに、浪曲と出会う。
そして、春野百合子師匠に、丸坊主、女の子なのに丸坊主で押しかけ弟子志願でっせ。
その熱意というか、一途さに、先生も思わず、怖くなって許す。
何か、世の中の常識とは違った、一途さが天然キャラと相混じって、おもしろい。
天心爛漫さが、そのまま高座に、
普段見れない、恵子さんの自然が見れて、一気に、ファンになりましたな。
仲入り
三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・「不動坊」
季節柄の冬の噺でと、「利吉さん、居てるかいな」と、不動坊がはじまる。
今まで、たくさんの吉坊さんの噺を聴いたが、長屋ものは初めて・・・。
利吉の風呂屋での、内輪喧嘩の下稽古でも、吉坊の賢さが見え隠れする。
今年最後の高座は、吉坊さん。・・・・・・来年も追い駆けまっせ。
・・・・・・・・抽選会・・・・・・
金粉入りの吟醸酒、ビアカップ、温か保温機、石鹸、どん兵衛など商店街からの協賛品と
ナオユキさんのCD、恵子さんのボディケア品、吉坊の東京かわら版など景品多数。
はぼ、四人にひとりが当たる、楽しい、楽しい、抽選会。
・
抽選で頂いた、どん兵衛。・・今年最後の運は、年末ジャンボまで置いときたいもんですな。
これが、梅田から徒歩15分程度の距離にあるなんて、なんとも寂れた風情の商店街。
★お知らせ★
本日出演の3名が共演したテレビ番組が1月5日(木)深夜1時05分より、
関西テレビ{カキューン「ヘベロケ」}にて放送されます。
あと一人は松尾貴史さん、是非ご覧あれ・・・・。
第26回淀川左岸中津寄席・
2010年12月29日(水)開場17:30
一、春野恵子・・・・・・・・・・「樽屋おせん」
・・・・・・・・・・・・曲師・・・一風亭初月
二、ナオユキ・・・・・・・・・・「漫談」
三、ナオユキ×恵子・・・・「対談」
仲入り
三、桂吉坊・・・・・・・・・・・・「不動坊」
・・・・・・・・抽選会・・・・・・・
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