咲くやこの花賞の受賞者が色とりどりに登場。
・・・・・・おもわず涙ぐむまどかさん最高。・・・・七段目は吉坊さんが最高。・・・生きざまをみせる松喬さんが最高。
さすが芸術祭・・・・充実の落語会でおました。
会場の中央公会堂
前には、縁日が・・・・。
まずは、感動だけをご報告・・・詳細は後日に。
久しぶりのまどかさんに、改めて感動、またまどか節に泣かされてしまった、にくい。
吉坊さんの「七段目」は、誰よりも歌舞伎好きの若旦那が登場、粋で端正でかっこいい。
挑戦し続ける松喬さんに感動、今日は病室で練った「網舟」でおましたで。
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一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・「つる」
十分間のコンパクト版の「つる」
でも、間違って再度聞きに戻るのではなく、
その場で思いだしながら、でも「黙って-、飛んできたんや」と
最後のオチまで連れってくれる。
入門して、十年の吉の丞さん、最近どの噺を聴いても、
得心も得心、いたって感動させてもらってまっせ。
二、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
最高ですな、吉坊さんの「七段目」
歌舞伎を観ているような、きっちりとした七段目を演じてくれるだけに、
劇中劇の一力の茶屋から、お店の二階へ戻ってくるときの、空気の違いに感動。
その緊張と緩和の空気感だけで、ほんのりとした笑いが生まれる。
「七段目」は、歌舞伎のところを本格的にできる方の勝利。
そういう意味で、今のところ私の中では吉坊さんの「七段目」が一番でおあますな。
三、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・・「天災」
かい枝さんの「天災」、イメージ的には得意の「堪忍袋」とダブル。
正直言って、かい枝さんの堪忍袋のおかみさんが好きだけに、
結構、あんな声だが、師匠と同じ女がでてくる噺がはまっていたりして・・・。
でも、あの気の短い主人公に教えを諭す、心学者の紅羅坊名丸先生、
気の長いお方ですな。
この頃、狂気溢れる「天災」を聴く機会が多いだけに、
今日のかい枝さん、パワフルながらなんとなく常識人に聴こえましたな。
四、菊池まどか・・・・・・・・・・・・「赤垣源蔵名残の徳利」
曲師・・・・虹友美
久しぶりのまどかさん。
浪曲とは、まこと不思議な芸でおますな。
台詞の内容だけではなく、まどかさんの節回しだけで、涙がでてくる。
浪曲の音階は、短調なのか、明るいところは長調なのか・・・・。
あのメロディーラインだけで、泣かされてしまう。
疎ましく避けられている義姉に、癪を治す薬の入った印籠を形見と渡すだけで
泣かされてしまう・・・・ああ、浪曲は、日本の心でおますな・・・。
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・「網舟」
笑福亭の流派の祖である、松富久亭松竹が創った噺とか。
この方「初天神」「立ち切れ線香」も、結構、名作中の名作の作者でおます。
太鼓持ち、あれこれと若旦那を舟遊びに連れ出そうする、算段がおもしろい。
その知恵、わきでる悪知恵は、あの「算段の平兵衛」と双璧。
でも、病床のお身体でありながら、新しいネタに挑戦される松喬師匠。
これから四年間、松喬十六夜と名うって、ご本人さんと私たちを楽しませてくださる。
松喬さんの落語は、今や松喬さんのいきざま、そのものでおますな。
咲くやこの花寄席
2012年10月21日(日)午後5:00開演
中央公会堂
一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・「つる」
二、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
三、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・・「天災]
仲入り
四、菊池まどか・・・・・・・・・・・・「赤垣源蔵名残の徳利」
曲師・・・・虹友美
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・「網舟」
咲くやこの花寄席
2012年10月21日(日)午後5:00開演
中央公会堂
12-40-194
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