もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「ビニールの城」見てきました(だいぶ前ですが)

2016-11-11 20:34:12 | お芝居
「ビニールの城」 シアターコクーン 2016.08.22 19:00~

蜷川さんがかかわった最後の舞台「ビニールの城」行ってきました。
蜷川さんは監修という形になってました。演出は金守珍さん。

唐さんの作品の舞台化です。
キャストはV6の森田剛くんや宮沢りえさんなど豪華で、蜷川作品をよく知る人が多いです。
「尺尺」からも松田くんや、石井愃一さんなどが引き続いて出演されてました。

まずね。私はあまり得意ではない感じの話で・・・
正直途中睡魔が・・・席も悪かったから、、、(2階の限りなくコクーンシートに近い席)ってのもあったけど。
なんというか、うまく言えないけど、ちょっと気味の悪い感じの芝居だなと。

生身の人間と人形、実世界とビニ本の中の虚構がごちゃごちゃになって・・・
私の中では最後処理できなくなってしまいました。

っていうのが一番の感想でした。

話の簡単な筋としては、
腹話術師の朝顔はいなくなってしまった相棒の人形・夕顔を探している。
バーで酒を飲んでいるときに、昔住んでいたアパートの隣に住んでいたモモという女性と出会う。
モモは朝顔のことが好きで、自分を愛してほしいと伝えるが、朝顔は生身の人間と向き合えない。
モモには夫、夕一がいて、しかしモモは朝顔のことが好きなので、仮の夫婦である。

モモは実は、アパートにあったビニ本の表紙だった女だったのだ・・・生身の人間と向き合えない朝顔は
ビニ本の中のモモに話しかけていた。それを見ていたモモが、自分のことを好きだと勘違いしてしまったのだ

というような話なんですが・・・

腹話術師の役をやる人が森田くんをはじめ、何人かいるんだけど、みんなうまいんだよね~
そこがまず、すごい感動でした。

生身の人間と向き合えないという人は現代社会にも多いと思われるし、ビニ本の表紙に向かって(昔は・・・)
今だと、アイドルのポスターに向かって(?)話しかける人もいると思う。
そんな人間が虚構と現実のはざまでもがいていくと・・・

そして最後には、現実社会で向き合おうとしても結局は向き合えない・・・

なんかわかるようなわかんないような。。。そんな感想でした。


ステージ上のプール。。。こういう演出は蜷川さんらしいな~って
あと、全体的に薄暗い感じも。人形がたくさん陳列された棚が最初の場で出てるんだけど。そういう演出も
蜷川さんの意を汲んだものなのかな~


森田剛くんは、やっぱりすごいなと。前に「鉈切り丸」見たときにものすごく感動したんだけど、
彼は、舞台役者さんですね~すごく大きく見える。素晴らしいと思いました。

りえさんは、言わずもがな。どんな役もこなしちゃう、不思議な人だよな~
かわいいし、恐ろしいし。。。色っぽいし。

それから良々さん。普段はコミカルな役が多いけど、今回はなかなか重い役でしたね。
朝顔のことがすごく好きなのに・・・報われない哀しい男でした。


私の中での、蜷川さんの芝居ってのは、こういう芝居で、
「カフカ」とか「尺尺」がむしろ異質な感じなんだけど、
最後に追悼公演として、蜷川さんらしい芝居を感じれたのはよかったかなとも思ったのでした

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