もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「蛮幽鬼」 2009.10.19マチネ

2009-10-28 13:33:02 | お芝居
先週の月曜日、19日ですね。劇団新感線の舞台「蛮幽鬼」を見に、新橋演舞場に行ってきました

新感線のお芝居は、エンターテイメント性に優れているので、大好きです
すごく楽しみにしてました。チケットもよく取れたなあ。。。まあ、2階でしたけど・・・
2階でも最前列の真ん中ブロックだったんで、よく見えました。舞台全体が見えてよかったです。
ただ、新橋演舞場だけあって、花道を使ったお芝居が多かったんで、花道も後ろの方が見えなくて・・・かといって、乗り出すわけにもいかないし、それが残念だったかな

お芝居はものすごくよかったです。 内容にも感動したし。。。もちろん、役者さんの演技にも、感動しました。。

今回の出演は、上川隆也さん、堺雅人さん、稲森いずみさん、早乙女太一さん
この方たちは客演ですよね。
新感線のメンバーでは、橋本じゅんさん、高田聖子さん、粟根まことさんなど、おなじみの面々でした。
客演の方々。。。。特に、早乙女太一さん。ファンが多いんですよね~だから、余計チケットが激戦だったんでしょう。

お芝居は、ざっくりいっちゃえば、親友殺しの無実の罪をきせられた男が、11年後に、復讐するというお話なんだけど。。。いのうえ歌舞伎版、「モンテクリスト伯」という感じでしょうか?

少し、、あらすじを書いてみます。けっこう最後のほうはいい加減だったりもしますが。。。(長くなってしまいました

上川さん演じる伊達土門は、大国へ他の若者3人と蛮教の教えを学ぶため留学します。帰国の直前になって、親友が何者かに殺され、その殺害の容疑が土門にかけられます。裁判にかけられた土門は、他の2名のウソの証言によって、監獄島へ島流しの刑になり、10年幽閉されるわけです。
そのウソの証言をしたのが、山内圭哉さん演じる稀浮名と、粟根さん演じる音津空麿。この二人は帰国した後、蛮教の教義を自分たちに都合よく変えて、父親も一緒に、権力を手にしています。

土門は、脱獄を試みようと牢獄の壁や地下を掘っているときに、堺さん演じる、サジと名乗る男と出会い、協力して脱獄に成功し、飛頭蛮と名前を変えて帰国する。脱獄の際には、高田聖子さん演じるペナンたちも一緒に。

帰国した土門たちは、蛮新教なる新しい宗教を布教し、人々から支持を集めだします。
土門のいいなずけだった美古都を演じるのは稲森いずみさん。彼女は、大王の后となっていました。護衛しているのは、早乙女太一くん演じる刀衣。

宮中では大王よりも、美古都の父親の惜春と、浮名の父親の道活が力があり、権力争いをしています。道活を演じるのが橋本じゅんさんです。

蛮心教の名声が高くなり、ついには、蛮教と蛮新教の教義をめぐって、飛頭蛮と空麿は教義問答をすることになります。

教義問答の日を前にして、大王が死んでしまいます。殺したのはサジ。実はサジは、ローランの悪魔といわれ、一族を皆殺しにした殺人鬼だったのです。刀衣も同じローラン国の出であり、サジの行為に気づき、后に蛮新教の手のものが大王を殺したと話します。それで心を決めた后は、自分が大王になると宣言します。

教義問答の日。蛮教の教義はペナンの国の言葉で書いてあり、蛮新教こそが正しいということになりかけた・・・が、新大王は、大王殺しの疑いから、蛮新教を負けとし、都から追放しようとします。しかし、新大王の父、惜春はそれをたしなめ、結局は土門は勝ちとなり、空麿、道活、浮名の敗者を連れ去ります。ここで、土門は、自分の正体を明かし、11年の恨みをぶつけます。

しかし、3人は仲間割れ。空麿が自分の身をまもるため浮名を殺し、息子を殺された道活は空麿を殺します。道活は今度は、空麿の父に殺されてしまいます。
ここで、土門は気づくのです。サジがいないことと、なぜ空麿の父がこの場所を知っているのか?ということに。そのとき、土門一行は襲われ、土門は一人になってしまいます。ようやく真相をわかった土門は真実の復讐をしにいきます。

このとき、惜春とサジは一緒にいました。サジはすべてを見抜いていたのです。黒幕は惜春。サジの目的は、この国を滅ぼすこと。それも、この国と、自分の国とを戦わせて滅ぼすこと。惜春はサジを襲わせますが、すでに体に針を入れてあり、惜春が殺されるのは時間の問題でした。あとは、土門を殺すだけ。

大王の美古都の前に土門が現れます。美古都は土門の正体に気づいていました。復讐なら自分を殺せといいます。もみあったときに、美古都の剣で怪我をする土門。この剣には、惜春が毒を塗っていました。娘、大王の命も奪おうとしていたのです。
サジが現れ、美古都を殺せといったときに、その毒が回って倒れる土門。美古都を守ろうとする刀衣が現れ、サジ、刀衣の戦いになりますが、ついに、刀衣はサジによって倒され、しかし相打ちで、サジも片腕を怪我します。そこに土門が復活。刀衣の薬によって痛みを感じなくなっていたのです。戦いの中で、土門は気がつきます。サジが親友を殺したと。サジは惜春の依頼で親友を暗殺したのです。二人は戦い、土門はサジを殺します。戦いながらも二人は戦友のような感を覚えていました。
最後に、土門は自分を大王に殺させます。それが、この国を守ることになると・・・


ハッピーエンドでは終わらず、復讐と裏切りの連続でしたが、見終わったあとに、嫌な気持ちにはまったくなりませんでした。それぞれの登場人物が魅力的に描かれていたからでしょうか?

自分の過酷な境遇から、まっすぐに復讐に燃える男、土門は、見ていて感情移入しやすいです。
逆にサジは何を考えているかわからない。笑顔のままで人を殺していく。笑顔の裏に何があるのだろう。でも悲しい男だなと。。。

上川隆也さんは、ものすごく貫禄があって、かっこよかったです。
昨年の蜷川さんの舞台のときよりもずっと好きでした。まっすぐな男を熱演でした。

堺雅人さんは、いつもにこやかというか、笑ったような顔なんですが、それにあてがきされたかのような本で、何度も「そんな顔で人を殺して」みたいなことを言われてました。声がものすごく通る方ですよね。

稲森いずみさん、実は、このキャストの中で稲森さんはどうなんだろうって、思ってたんですが、全然そんなことはなく、迫力のあるお芝居をされてました。前半は抑えた感じでしたが、後半はホントにすばらしかった
カーテンコールの最後で、客席に手を振る、素の稲森さんもかわいかったけど。。。

そして、早乙女太一さんテレビにもあまり出られないし、大衆演劇は見に行ったことがないので、人気のあるのは知ってましたが、初めて見ました。が。。。きれいです。そして色気があり妖艶な演技
一番すごいと思ったのは、殺陣ですね。華麗でスピードのある殺陣。。。ほれぼれしました

粟根まことさんは、相変わらず、独特な声で、ユーモアのある演技は。。。粟根さんらしくておもしろかったです。高田聖子さんは、たどたどしい日本語を使い、会場を笑わせてましたが、、、この方ホント、歌もお上手で。。。上川さんとのデュエットも素敵でしたよ。どんな役でも演じるし、すごい女優さん・・・ですよね~
さらに、橋本じゅんさんは、重くなる舞台を笑わせてくれました。でも、迫力はあるしもちろんお上手。途中客席とのコール&レスポンス。笑っちゃいました。この日はカメラが入ってるからか、気合入ってた感じで、楽しかったです

あと、気になった出演者は、山内圭哉さん。遠目からみたら、海老蔵さんのような風貌で。。。でもひょうひょうとした悪党をいやらしく演じててよかったです。それから、一番の黒幕で大悪党を演じた、千葉哲也さん。。。最初は全然黒幕とは気づかなかった。。。悪党とわかるときは、ホントに嫌なやつで。。。すごい迫力の演技でした。

と、このようにすばらしいキャストですからね。。。面白くないわけがないです。

3時間半(休憩30分含み)の長いお芝居ですが、まったく長いと思うこともなく、新感線ならではのテンポとスピード感で、あっという間でした。ものすごく引き込まれたお芝居でした。
チケット代12000円とかなりの高額なんですが、ちっとも高いとは感じなかったです

舞台転換も魅せる転換で、よかったです。途中、スクリーンみたいな薄い幕を下ろし、そこに映像で見せる演出は、映画をみているかのようで、なかなか新鮮。でも、細切れ感をあまり感じず、ストーリーをわかりやすくさせていて、よかったと思います。

そして・・・今回一番感激して、魅了されたのが、やっぱり早乙女太一くんですよ

体が軽くてしなやか。だから殺陣が華麗で切れ味があって、スピーディ。。。すごいわ~
上川さんだって、新感線の方だってみなさんお上手なのに、その人たちが印象に残らないくらいの、太一くんの鮮やかな殺陣でした。
そして、クールな美しいお顔。。。これは世の女性が夢中になるわ~と思いましたね。。。
まあ、私の好みのお顔ではないんですけど。。。

で、カーテンコールのときも表情を崩さず。。。というか笑顔にならないのはどうして

ホントにいいお芝居でした。できればもう1度見たいくらいです。
今度は、1階の花道近くで。。。

新感線、次の公演は、来年春。古田さん、天海祐希さんの主演です。チケット大変そう。。。でも、がんばってゲットしなければ
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